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小学校から持ち帰った朝顔が咲かない!つぼみがないのはなぜ?

夏休み

小学一年生の夏休みは必ずと言っていいほどアサガオを鉢ごと持って帰って宿題で花を観察しますよね。
ところがなぜかうちの子のアサガオは花を咲かせてくれない・・・とお悩みのお父さんお母さんもいらっしゃるかと思います。
同じマンションのお友達のアサガオはもうとっくに咲き始めているのに、なんでうちの子のは咲かないの?
このまま咲かないと宿題ができない!とお困りの場合も。
実際8月に入ってもなかなか花が咲かなくって困っていた経験を元に、どうしてアサガオの花が咲かないのか、どうしたら咲いてくれるのか原因と対策をまとめました。

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小学校から持って帰ってきた朝顔が咲かないんだけどどうすればいい?

まず、状況を整理するために、朝顔の状態をよく観察してみることが必要です。
花が咲かないというのは、

①つぼみがついていないから花が咲かない
②つぼみはあるけど花が咲かない

どちらなのかだと考えられます。
なので今回の場合にはつぼみがあるのかないのかを重点的に調べてみてください
どちらなのかによって原因も対処方法も変わってきます。

つぼみは最初は目立ちません。

この写真のつぼみもだいぶ大きくなってしまっています。(上側のつぼみのほうがちいさいですね)
緑色のツンツンとしていて、花びらはガクに包まれているので見えません。
葉っぱの付け根から芽を出す形で顔を出すので、まずはこの花芽があるかどうかを探してみてください。
緑色のツンツンした花芽が数日かけて大きく白っぽいつぼみになり、朝に花を咲かせてお昼頃までにはしぼんでしまうのがアサガオです。

花が咲かない咲かないと思っていたけれど、実は今まさにつぼみが育っている最中なのか、あるいはつぼみはあるのになぜか咲かないのか。
はたまたつぼみはあるのに落ちてしまって咲かないのか?
その状態は見ないことにはわかりません。

ちなみにこのつぼみがついているかどうかを確認する作業ですが、できればお子さんと一緒にやってみてください
小学校一年生のお子さんにとっては、たぶん初めて自分が育てた植物です。
だからこそ自分で自分のアサガオを助けてあげたいと思うもの。
お母さんが全部やってしまうより、一緒にどうしたらいいか考えてあげるようにサポートしてあげてください。

また、うまくいかない原因を見つけて対策を考えるというのは、理科の実験の基礎的な考え方です。
こういった経験をすることで理系的な思考力を養うこともできます。
また、うまくいけばそのまま夏休みの自由研究にもできちゃうかも・・・というのはまた別の話ですが、ぜひお子さんと一緒に原因を探してみてください。

朝顔のつぼみがない場合には?

さて、つぼみどころか、つぼみになりそうな花芽(小さなつぼみ)すら見つからないという朝顔の場合にはいくつかの原因が考えられます。

①肥料をあげすぎていて葉っぱやツルに栄養が一杯行ってしまっている
②夜になっても街灯などの光が当たる場所で育てている
③実は普通のアサガオではなかった

ではそれぞれの見分け方、理由、そして対処方法を見ていきたいと思います。


①は、私が小学校一年生の時に育てた朝顔の症状でした。
実はこれは肥料のやりすぎが原因です。

私は水しかあげてなかったのですが、父が「大きくなれよ~」とこっそり窒素肥料をたーーーーーっぷりあげていたため、葉っぱは巨大で青々と茂り、枚数も多くてとんでもない大木になっていました。
な・の・に、8月に入っても花が一つも咲かない。
小学校一年生のころの私は、こんなに元気なのになんで花が咲かないの?このまま夏休み終わっちゃうんじゃないだろうか・・・とものすごく心配しました。
が!結果から行くと、父がこっそり与えていた肥料をやめてしばらくしたら花がドンドン咲き始め、9月に小学校に持っていくまでに300以上の花を咲かせました。
と、いうのが判明したのは二十年ぐらいたった後、父からの告白でした。
許すまじ父。

実は植物が花を咲かせて種を作るというのは非常にエネルギーが必要なことなのです。
だから「次の世代を作らないと自分は枯れちゃうかも?!」と思わないと、花を咲かせて種を作る危機感がなかなか出てこない植物が中にはいます。
朝顔もそのタイプの植物なので、水も太陽も栄養もたっぷりすぎると「まだまだ余裕♪」と思ってなかなか花を咲かせてくれないというわけなのです。

もし大きくなれ~!と肥料をたっぷりやりすぎていて、今アサガオが元気すぎるぐらいな場合には肥料をストップしてみてください。
強硬手段としては水やりも減らすというのもありですが、真夏に水切れを起こすと枯れてしまうこともあるのでこれは最終手段です。


②はアサガオが花を咲かせる時期と関係があります。
実はこれ、夜に光が当たっているのが原因です。
朝顔は短日植物といって、夜の暗い時間が長くならないとつぼみを作るホルモンを出さないのです。

日本では一年で一番長く太陽が出ているのは夏至(6/20頃)ですよね。
それに比べて一般的な朝顔が花を咲かせる時期は7~8月。
ということは一番夜が短い時期よりも、夜が長くならないと=暗い時間が長くならないとつぼみを作ろうとしないのです。

そのためもし今アサガオの鉢がおいてある場所が、家の明かりや街灯などで夜も明るいと、朝顔は「まだ7月や8月じゃないんだろうな~」とつぼみを作ろうとしません。
この光が当たっている時間の長さは葉っぱで感知されています。
もし明るいところで育ててしまっている場合には、ちゃんと夜暗くなる場所に移動させてあげてください
それができない場合には葉っぱが隠れるように葦簀やすだれで調整してあげることでも対応可能です。
ちなみにアサガオの短日性ですが、おおよそ夜の時間が8~9時間を超えるとつぼみをつけ始めるそうです。


最後の③ですが、これは葉っぱを見るとわかりますが種類が違うのが原因です。
アサガオによく似ていて確かに花の形もアサガオなのですが、マルバアサガオ(西洋アサガオ)という植物があります。
文字通り葉っぱが丸いのが特徴です。
種も花もパッと見は普通のアサガオに似ているのですが、このマルバアサガオは花の咲き始めは9月ごろと非常に遅いのです。
そのため7月だとまだつぼみが出てきていない時期ということになってしまいます。

この動画で二つの種類の違いを説明していますが、葉っぱの形はもちろん、葉っぱの表面に毛があるかどうかでも判断することができます。
今育てているのはどちらのアサガオでしょうか?

学校側が種を買っている場合には混ざっていることはまずないと思うのですが、去年の小学一年生(今の二年生)から種を受け継いでいる場合には、何らかの拍子に混ざってしまっている可能性があります。
マルバアサガオは特別な種類というわけではなく、普通に道端に咲いていることももあるような種類の植物なので、お庭で一緒に育てていたのが混ざったりすることもあるかもしれません。
もしマルバアサガオだった場合には小学校の先生に申し出て、指示をしてもらった方がいいでしょう。

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ただし、万が一このマルバアサガオを育てていたとしても、嘘をついて自分のではない朝顔の絵を描かせたりするのはおすすめしません
理科の実験や観察というのは失敗があって当然です。
というか、失敗したの理由を考えるのが本当は一番大事なことなのです。
なので「これはアサガオじゃなかったから失敗、別のアサガオで成功例の宿題を提出すればいい」と教えるよりも「どうして花が咲かなかったのか?何が原因だったのか?」をしっかりと観察する方がよっぽど大事なことです。

朝顔のつぼみが咲かない場合には?

次につぼみはあるのに花が咲いていない場合です。
これにも状態によっていくつかの原因が考えられます。

①大きくつぼみが成長しているのに朝6時にも花が咲いていない
②つぼみが小さいまま落ちてしまう
③つぼみも不良だし、葉っぱも少し黄色くなってしまっている

これ以外に、もしつぼみが順調に大きくなっている場合には、先ほどの肥料をあげ過ぎていてちょっとのんびりしすぎたアサガオだと思ってそのまま育ててあげてください。


まず①ですが、これは実は花が咲いている可能性があります
花が咲いた後のつぼみが本当にないか確認してみてください。

写真の上のつぼみは咲いていないつぼみで、下のつぼみが咲き終わったものです。
きれいならせん状につぼみが閉じているのがまだ咲いていないつぼみで、クシュクシュになっているものが咲き終わったものという風に判断します。
この写真ではたまたま同じ色ですが、青い色の花の場合には咲き終わると色が変化して(特に午後になると)ピンク色ぽくなる場合もあります。

これは、アサガオの置いてある場所が東側の日当たりのいい場所にある場合に起こる可能性があることです。
アサガオは先ほど言った通り、葉っぱで光を感知しています。
そのため東側で朝真っ先に太陽を浴びる場所で育てていると、朝4時の日の出とともに花が咲いてしまい、6時にはすでに萎んでしまっているという事態が起こるというわけなのです。

夏休みなので学校に行かないから~と朝8時過ぎに起きた時にはすでに花は終わった後。
つぼみは閉じてしまっているので「あれ?花咲いてないじゃん・・・」と私たち人間側が勘違いしてしまっているというわけなのです。

このような場合には植木鉢の位置を変えたり、影にして朝が来るのを遅らせてあげるのが効果的です。
動かせない場合には日の出とともに起きて、咲くところを観察してみてください。


次に②ですが、これは虫がいる可能性があります。
といっても芋虫や青虫ではなく、ハダニ(葉ダニ)やアブラムシです。

私も虫は苦手な部類なので写真をここに出すことは控えますが、ハダニとアブラムシの見分け方は色や葉っぱへの付き方で見分けます。
ハダニは葉っぱの裏などにいて、オレンジや茶色い点々(種類による)でクモのような糸を吐くので葉っぱや茎、ツルにクモが巣が張ったような状態になっています。
一方でアブラムシは緑色や黒っぽい色をしていて、こちらも葉の裏や新芽の柔らかいところに集団でついていますが、糸は吐きません。
どちらも葉っぱから水分と栄養をを吸い取って生きているので、これがつぼみの栄養分を吸い取ってしまって小さなうちからつぼみが落ちてしまい、花が咲かないというわけなのです。

対処方法としては、園芸用品店へ行けば専用の殺虫剤を手に入れることもできます。
しかし手軽にやろうとするのであれば、一番簡単なのはテープや歯ブラシなどでこそぎ落すことです。
物理的に排除してしまうというわけですね。

あるいは牛乳を二倍に薄めたものや薄いせっけん水を霧吹きで吹きかける方法もあります。
こちらの場合には、吹きかけたあと必ず水で洗い流すようにしてください。(水やりのときに葉っぱに水をたっぷりかけるようにすればOK)
また、いつも水をあげる際も、根本だけではなく葉っぱ全体にシャワーをするようにかけると、特に水が苦手なハダニに対しては予防することもできます。

さらに園芸用品の中には忌避剤といって、かけておくと虫が嫌がって着きにくくなるものがあります。
代表的なのは木酢液といい、薄めて葉っぱに吹きかけて使います。
一度駆除したのに何度も何度もつく場合には忌避剤を使うことも考えてみてください

また、テントウムシを見つけたら大事にしておいてあげる方がいいでしょう。
実はテントウムシはアブラムシが大好物なので率先してアブラムシを食べてくれます。
できれば薬など使わずに自然の仕組みを使って駆除できたらいいのではないかなと思います。


最後に③のつぼみも不良だし、葉っぱも少し黄色くなってしまっている場合です。
これは朝顔の状態があまり良くない、枯れかけている可能性が考えられます。

植物は危機的な状態になると花を咲かせて種を作ると先ほど言いましたが、それも状態が悪すぎると枯れてしまいます。
考えられるのは、

●水が足りていない
●室外機の目の前にある
●水やりの時間が昼間

などです。

日当たりのいい場所で育てているアサガオの場合には、真夏だと朝夕二回水をあげるぐらい水分が必要です。
ただし、これも植木鉢がどこに置いてあるかや葉っぱの茂り方によります。
葉っぱがしおれていたり、土が完全に乾いたら、底から水が出るぐらいたっぷりと水をあげます
それが日当たりによって朝一回でよかったり、朝夕二回がよかったりと様々なので、状況を見て判断してください。

また、室外機の真ん前に置いてあったりするとアサガオじゃなくても枯れます
考えてもみてください、ずーっと熱風にあてられているんです。
あなたがアサガオだったらヘトヘトですよね?
室外機の前はやめて、もう少し普通(人道的?植物道的?w)の場所に移動させてあげてください。

さらに水やりを昼間してしまうと、水がお湯になってしまって根腐れの原因になってしまいます。
水やりは朝夕の比較的涼しい時にやって、くれぐれも水やりがお湯やりにならないようにしてください。

特に、熱風に当てられ続けたり、根腐れしてしまうと、回復させられずに枯れてしまう場合もあります。
もし心当たりがある場合にはすぐに場所の見直しをしてみてください。

小学生の子供が持って帰ってきたアサガオが咲かない、つぼみが開かないまとめ

●アサガオの状況をまずよく確認する
●つぼみが全くついていない場合には、肥料のやりすぎ・夜に光に当たっている・種類が違う、などの可能性が考えられる
●つぼみはあるけど咲かない場合には、咲いているが朝早すぎて見えていない・害虫に栄養を取られてつぼみが落ちる・おいている場所が悪くてアサガオがピンチ、などの可能性が考えられる
●いずれもなんでなのか、子供と一緒に原因を見つけて対策を考えることが大事

小学一年生の夏休みの宿題に出されるぐらいアサガオは本来は育てるのが簡単な植物と言われています。
ただし、それは何事もなく育てていればというわけで、もし花が全然咲かないという場合には必ず何かが起こっている証拠です。
それを一緒に見つけ、どうしたらいいのか一緒に考える、それが子供にとって一番大事な考える力を養うことにもなります。
お母さんお父さんだけでどうにかしようとせず、ちゃんとお子さんを当事者にして対処してみてください。

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