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朝顔の種ができない原因対策 茶色くならない!いつできるの?

夏休み

小学校から子供が持って帰ってきた行灯仕立てのアサガオの植木鉢。
夏休みの宿題で花や葉っぱの観察はできたけど、どうしてだか種ができる気配が一向にない!
このままだと種が取れないまま夏休みが終わってしまうかも?!と焦る親御さん。
どうするアサガオ、どうする夏休みの宿題!!
朝顔の種ができない原因の見つけ方とそれぞれの対策についてまとめました。

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あさがおの種ができない原因と対策は?

朝顔なんてほっといたって種ができるだろ~と思っていた時期が私にもありました。
ところがどっこい。
朝顔は非常に品種改良が進んでいる植物なので、様々なことが原因で種ができない場合があるというのです!

まずは種ができないアサガオの状態を観察していきましょう。
この作業はぜひお子さんと一緒にやってみてください。
小学生にとっては生まれて初めて自分で種を植えて育てた植物です。
思いれもあるだろうし、何より「どうして、何が起こっているのか?」を考えて調べるのは理科の基礎的な考えを身に着けるいい経験になります。
お父さんお母さんが率先して問題解決をしてしまうより、お子さん主体で(とはいえこれは難しい問題であるのでサポートは万全に)原因究明をしていってみましょう。

種ができないアサガオには以下のような原因が考えられます。

①そもそも花が咲いていない
②今の時期が早い(地域によりますが7月など)
③花ガラ(咲き終わった花びら)と一緒に種になる部分を摘み取ってしまっている
④ものすごい熱いところで育てている
⑤水切れを起こしている
⑥たまたま種ができづらいアサガオだった
⑦品種改良されて花が咲きづらいアサガオだった
⑧特殊なアサガオだった
⑨アサガオだと思っていたら違った

①そもそも花が咲いていない
これはあまり考えられないのですが、ちゃんとお花さいていますでしょうか?
花が咲かなければ、そりゃ実は成りませんので・・・。
もし花も咲いてないよ!という場合には花を咲かせるのがまず第一ですので、花が咲かない原因を詳しく見ていく必要があります。

②今の時期が早い(地域によりますが7月など)
実はアサガオは花が咲いたら絶対に実がなるわけではありません。
種ができやすい時期というのもあって、それが夏後半から秋、すこーし涼しくなってからなのです。
地域による気温や日照時間の差もあるかもしれませんが、もしまだ夏休み入りたてということであれば、もう少し様子を見てもいいかもしれません。

③花ガラ(咲き終わった花びら)と一緒に種になる部分を摘み取ってしまっている
意外と、育てているお子さんよりお母さんが夢中になっちゃってやっちゃうのがこのパターン。
花が咲き終わった後の花がらを見栄えが悪いからと摘み取ったつもりで、種の元になる子房という部分までブチ!っともぎ取っていないでしょうか?
子房はめしべ(花の中央に一本ある太いやつ)の付け根にあるふくらみのことです。
もしこれを一緒にもぎ取ってしまっていると、育つ前の種をもぎ取られている状態なのでガクが残っていたとしても種はできません。
確かに花ガラを放置せずちゃんと取った方が植物にとってはいいのですが、間違えて取ってしまうようでは意味がありません。
もし心配であれば花がらもそのまま放置してカラカラになってから引っ張ってみてください。
この花ガラの摘み方や子房の部分については種の取り方の記事で紹介していますのでチェックしてみてください。

④ものすごい熱いところで育てている
これはマンションあるあるです。
もしかして、ものすごーーーく日当たりのいいアツアツになるコンクリートの上とか、あるいは室外機の風が当たるところとかで育てていませんか?
朝顔は暑すぎると花粉の量が少なくなるということが知られています。
もし暑すぎる場所で育てている場合には、もう少し風通しがよい場所に移してあげてください。

⑤水切れを起こしている
朝顔はかなり水分を欲しがる植物です。
種なんてカラカラになってから取るんだから水なんかいらないでしょ?と思いきや、種が成長するまでは水分も栄養分も必要です。
そのためもし水が足りていないと、種がちゃんと成長できずに枯れてしまう場合があります。
朝顔の葉っぱ自体が茶色っぽく枯れてくるのは(関東では)大体10月ごろと言われていますが、それまでは土が乾いたら植木鉢の底から水が出るぐらいたっぷりと水やりしてあげるのがベストです。
私は朝夕二回、大きめのじょうろでたーっぷりと水やりしていましたよ!

⑥たまたま種ができづらいアサガオだった
朝顔は自家受粉といって、自分の花粉を自分のめしべの先端にくっつけることで種を作ることができます。
花が咲く途中でおしべの長さがぐーんと伸びてめしべを追い越します。
その際に花粉がめしべについて花が咲くころには受粉完了!というわけなのです。
それに加えて虫に花粉を運んでもらうのでも種はできるので、種ができやすい植物です。
ただし、中にはやっぱり花粉の量が少なかったり、花粉の袋がついているおしべが短かったりする個性のあるやつが時々いまして・・・・。
特に前の1年生が育てたアサガオの種をもらっている場合には、どんな種になっているか想像もつきませんので当たりはずれがある可能性がある、ということなのです。
もしこの場合には花が咲いた後、花粉を筆でとってめしべにチョンチョンとつけてあげてください
これを人工授粉といい、自分で受粉できないのをお手伝いしてあげる作業となります。

⑦品種改良されて花が咲きづらいアサガオだった
あまりないとは思いますが、実は品種改良すればするほどアサガオは種ができづらくなっていきます
そのため、大輪系(花の大きさが14~17センチにもなる・花びらの端が切れやすいなどの特徴がある)のアサガオなどは特に種を取るのが難しいのです。
でも種をもらって育てたんだから種ができないわけじゃないんでしょ?というと、まさにその通り。
種ができづらいというだけで、全くできないわけではないです。
ただ朝顔を品評会に出すために専門に育てている人でも工夫をして種を取るぐらいなので、⑥で紹介した人工授粉を丁寧にやってあげる必要があります。
可能性はまったくゼロというわけではありませんが、かなり頑張らないと難しいです。

⑧特殊なアサガオだった
特殊、という言い方でくくってしまいましたが、一般的には変化アサガオと呼ばれているものです。
これは突然変異を起こしたアサガオで、とにかく花や葉っぱの形が全く違います。
公益財団法人 遺伝学普及会 変化アサガオ種子の頒布
九州大学などでは特にこの変化アサガオの遺伝的な研究がおこなわれており、遺伝学普及会のHPで変化アサガオの写真を見ることができます。
一目では朝顔かどうかわからないレベルですが、江戸時代から親しまれてきたれっきとしたアサガオなんです。
これらの変化アサガオは花粉が作れない場合が多いので、基本的には種は取れません
残念ながら一代かぎりの奇跡のようなものなので、愛でてあげるのがいいでしょう。

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⑨アサガオだと思っていたら違った
まれにあるのがこの事例です。
アサガオだと思っていたら、仲間のマルバアサガオ(西洋アサガオ)を育てていたというパターンです。
ヘブンリーブルーなどとてもきれいな水色の花を咲かせるのですが、実はこのマルバアサガオは種ができにくい種類です。
マルバアサガオと普通のアサガオの見分け方としては

こちらの動画を見ていただくのがいいかと思います。
また他に種ができづらいアサガオの仲間としては、琉球朝顔などがあります。
ただし琉球朝顔は基本的には株分けで増えていく種類なので種では出回らないと思います。

朝顔の種が茶色くならなくて収穫できずに困ってます!

種はできたのに茶色くカサカサに乾かないので収穫ができない!という場合も、理由は違えども種が取れない現象に変わりはありません。
さて、この種が乾かなくて収穫できない現象ですが、先ほど種ができづらい種類として挙げたマルバアサガオで観察されるものです。

なぜマルバアサガオだと種が乾かないのか?
それはこのマルバアサガオが普通のアサガオよりも暖かい地域の植物であることが原因です。

マルバアサガオは通常のアサガオよりも熱帯の植物のため、種の成熟に時間がかかります。
普通のアサガオの種の成熟期間が40~50日なのに対し、マルバアサガオの種の成熟期間は2~3か月!
そのため、関東地方などでこのマルバアサガオを育てていると種が成熟=カラカラに乾いて収穫できる前に夏~秋が終わってしまうということがあります。
そうなると種の外側は緑色のまま、中身も黒くなりません。

さらに運の悪いことに、マルバアサガオが咲き始めるのは9月ごろと遅いのです。

↑は私が実際に10月半ば兵庫県で撮影したマルバアサガオの写真です。
最高気温はすでに25度を下回っている時期ですが元気に咲いていますしまだまだつぼみもたくさんあります。
こんな風に遅くから咲き始めるマルバアサガオは種ができ始めるのもさらに遅くなり・・・あとはお察しの通り。

でも種自体はできているんだから、乾燥させたらいいんじゃないの?というと、どうやらそれも期待できない様子。
この種を取っておくとどうなるかというと、未成熟な種なので翌年にまいても芽が出ない可能性が高いのです。

いくら待ってもアサガオの種が収穫できそうな色にならない場合には、種類の違いを疑ってみてください。

朝顔の種っていつできるの?

で、その普通のアサガオの種だけど、いったいいつできるのよ!と、待ち遠しいばかりに種ができるまでの時間が非常に長く感じてしまうかもしれません。

通常のアサガオは花が咲いてからおおよそ40~50日で種が完成します。
その間の天候や栄養、日の当たり具合などにも左右されます。

収穫の目安としてはこの写真のように茶色く色が変わって、ガク(周囲のツンツン)が乾いてクルっとまいたら。

というか、手で触れれば簡単にむしり取れるようになりますので、お子さんでも簡単に収獲ができます。

このカサカサに乾いた状態を放置していると、そのうち外側の茶色い殻の部分が割れて中の種が飛び散ります。
こうして自然の中では来年に備えて自動で種まきが行われているというわけです。

ただ、種を収穫して学校に持っていかなければならない場合には、殻が割れて飛び散る前に人間が手で殻を割って中の種を取り出してOK
なお、緑色のまだ乾いてないものを割ってしまうと未成熟な白っぽい種が出てくるので、こちらは乾かしてまいても芽が出ないので気を付けてください。

アサガオの種ができない原因と対策まとめ

●様々な原因と理由が考えられるので、お子さんと一緒に朝顔の状態をよく観察するところから始める
●大きく分けると、アサガオ自体が種を作りづらい個性が原因・時期や温度、栄養などの環境的な原因・それ以外の原因に分けられる
●種が茶色くならないので収穫できない場合には種類の違いを疑ってみる
●通常のアサガオは花が咲いてからだいたい40~50日で種が完成する

もしここにあるような理由で種ができていなかった場合、対策を講じて種を作ってもらうようにするのは可能ですが、一部には理由はわかっても種がそもそもできづらい場合もあります。
しかしそんなとき、お父さんお母さんが新しいアサガオを買ってきてそれを育てさせるのはまったくオススメできません
お子さんにとっては世界にたった一つの自分のアサガオなわけです。
そして、朝顔の観察という理科の宿題の一番重要なところは、どんな結果であれ観察することです。
失敗した結果を書いてはいけないルールはありませんし、むしろなぜ失敗したのか?を考える方がずーーーーっと大事なことです。
これは自由研究をする上でも非常に大事な考え方になってきます。

夏休みの宿題の大定番、あさがおと自由研究は同じ理科と言う土台の上に立っているので、何事も失敗とは考えず、どうしてそうなったの?なんで?という理由の方を親子で探してみてくださいね。
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