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小論文の練習のコツ 対策の本でおすすめ・新書や新聞の効果は?

リケジョのおすすめ

大学受験のために小論文の練習をしようと思い立ったものの、どうやって練習すればいいのかよくわからないという人も多いかと思います。
教科の勉強は学校でやっているからやり方は分かるけど、小論文の練習って高校に入ってから急に出てきたから自己流になりがちで自身がないですよね。
元高校の先生に小論文の練習のポイントやいい参考書の見つけ方などを聞いてみました。

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小論文の練習のコツは?

最近は高校でも小論文の練習をするようになってはいますが、それでも英語や数学など主力の教科に比べると練習の頻度は格段に落ちるかと思います。
小論文を受験に使わない人もいるし、仕方がないといえば仕方がないのですが、それでも「じゃあ対策がんばってね」と放り出されても右も左もわからないで困ってしまいますよね。
私も小論文の対策をするときに「とりあえず書いてみて」と言われて、「とりあえずってなんだよ・・・何も分からないのに」と途方に暮れた記憶があります。

今回は長年、高校で進路指導に当たってきた元教員の方に小論文の練習のコツを聞いてみました。
すると満場一致で「何度も書いて添削してもらうこと」とのこと。
とにかく書いて書いて、そして書いたもの他の人に見てもらって悪いところを指摘してもらうのが大事だそうです。

確かに小論文の参考書には回答例や、採点基準、採点の際のポイントなどが書かれているのですが、それを元に自己採点しても数学や英語などと違って答えが一つではないものなので不安だと思います。
そのため、第三者の目線でちゃんと筋の通った文章で、理論的に、そして間違ったことが書かれていないのか確認してもらう必要があるということです。

そしてここからがコツです。
書いてもらったものを添削してもらう際、国語科の先生ではなくテーマに対応する知識を持った先生に添削してもらうのが重要だとのこと。
確かに、小論文=文章=現代国語の力→国語の先生に見てもらおう!となるのが一般的です。
しかし、例えばですが「日本に入ってきた外来種についてあなたの考えを述べなさい」という小論文の問題に対して、国語の先生は外来種のブラックバスやカミツキガメの正確な知識を持って添削できるでしょうか?
国語の先生が頭を抱えそうだというのが想像に難くありません。
こういう生物のテーマの小論文の場合には、添削は生物の先生のところへ持っていくのが妥当です。
あなたが受けたい大学の学部学科によってテーマはそれぞれ千差万別だと思います。
なので、それぞれのテーマにあった教科の先生の所へ持って行ってみてください

また持っていく際には、ダメなところをちゃんと指摘してくれる先生の所へ持って行ってください。
「うん、いいんじゃない?」で終わる先生はダメです。
いいならいいと判断するポイントを言ってくれる先生、そして特にダメなところは「○○だからダメ、もっとこうやって書くように」と具体的に指摘してくれる先生が最適です。
最初はケチョンケチョンに言われて心がボキボキに折れるかもしれませんが、何度も書けばだれでも上達するのが小論文なので最初はボロボロにされる心づもりをして添削されてみてください。

さて、色々と先生から指摘を受けていくうえで、高校生の場合には「○○がダメ」と言われるのには3パターンあります。

①そもそも知識が間違っている
②論理展開が下手
③文章がまずい

いずれかのパターン、あるいは二つがダメ、さらに全部だめという人です。

①そもそも知識が間違っている
これはもう致命的ですね。
間違った知識、情報、認識で書いた文章というのは、そもそも根本からして間違っているということなので、箸にも棒にもかかりません。
もし書いたことがそもそも間違っていて論理展開も何も全て台無しになるようであれば、まずはあなた自身の正しい知識の量を増やして取り組まなければなりません。

そのために手っ取り早いのは、最近はインターネットで調べるということです。
といっても、ウィキペディアなんかで調べたらだめですよ。
インターネットには多くの情報が転がっていて、専門の本を読むよりも簡単に情報や知識を仕入れることができますが、その何割がどれぐらい間違っているかは不明です。
そこで利用してもらいたいのが、あなたが受けたいと思っている大学の先生が監修しているホームページです。
監修ではなくても、とにかく大学の先生が関わって目が届いている情報であれば最先端かつ信頼がおける情報ということになります。
特に研究室紹介などのサイトは高校生でもちゃんと理解できるように書かれている場合が多いです。
あなたが受けたいと思う専門分野の知識は、そういうところで補ってみて下さい。

②論理展開が下手
これについては特に理系の小論文で多くの人がぶつかる壁です。
起承転結でもABAでも何でもいいのですが、とにかく最初と最後がねじれてしまって読んでみると何を言いたいのかさっぱり?という状態になっている人が多い印象があります。

これについては、起承転結でもABA構成でも何でもいいのですが、各段落で一番書きたいことを一文にして見る練習をしてみてください。
例えば、ABA構成で書く場合には
A:この問題に対して私は××と考える
B:その理由は△△だからだ
A:そのため××である
というようにします。
起承転結でも同じように、小論文をたった3~4行でまとめてしまいます。
それに肉付けしていくことで論理展開をゆがめずに書く練習ができます。

これがよくわからない、という人に私がおすすめしたいのはNHKのためしてガッテンという番組がありますよね?(いまはガッテンかな)
あの番組構成を観察して、数行で表してみることです。
ためしてガッテンの番組構成は、何も知らない素人に難しいことを納得してもらうために論理展開がとてもきちっとしています。
もし暇があったら番組を見て、論理展開というものがどのようにされているのか観察してみるのをおススメします。

③文章がまずい
最後にこれだけは国語の力です。
文章が下手だといわれた場合には、1つの文章を長くしてしまっているか、あるいは文章がねじれてしまっているかのどちらかだと考えてください。

文章が長い、というのは
「昔々おじいさんとおばあさんがいて、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ行きましたが、おばあさんが洗濯をしているとどんぶらこどんぶらこと桃が流れてきて・・・・」
と、いくつもの文章を「、」でつなげてしまって読みにくくなっているパターンです。
本来は、
「昔々おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ行きました。おばあさんが洗濯をしているとどんぶらこどんぶらこと桃が流れてきて・・・・」
と3つの文章に分割されます。
ここまで分割する必要はありませんが、基本は一文二義
一つの文章は2つの意味までという意味です。
厳密にやると難しいのですが、「句読点の前後で意味が二つ程度の文章にする」と考えてみてください。
「汗をかいた」で一文一義、「汗をかいたので、お風呂に入りたい」で一文二義になります。
・・・・とみていると、私が今書いている文章も一文三義ぐらいあるものが多いですね。
読みにくかったらすいませんorz

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また文章のねじれというのは、
「私が高校生活で一番頑張ったことは、文化祭でたくさんの人に楽しんでもらえてうれしかったです。」
というような文章のことです。
本来は「頑張ったこと」と「頑張った内容」がイコールでつながらなければなりませんが、この文章は句読点の前後で文章のねじれが生じています。
こういう文章を書いてしまいがちな人は、主語と述語がちゃんとつながっているか確認する癖をつけてみてください。
「私が高校生活で一番頑張ったことは文化祭です。たくさんの人に楽しんでもらえてうれしかったです。」
これでねじれが解消しました。
こればかりは書く練習と慣れそして見つけるには第三者の指摘が重要なので、先生に添削してもらって容赦なく突っ込んでもらう必要があります。

最後に、これ以外にも小論文を書くにあたっていろいろルールがあります。
例えば「錦糸町と言う駅で待ち合わせをしました」という場合の「言う」はひらがなで書かなければならない、とか。
あるいは「私はこのように思いました」ではなく「私はこのように考えました」と書いた方がよい、など。
これらのルールのようなものは、知らなければ使えませんし知っていれば大丈夫なことです。
小論文の対策本には大抵掲載されていることなので、まずは一冊対策のための参考書を買ってルールを把握してみてはどうでしょうか。

小論文対策の本でおすすめのものを見つけるには

さて、このように具体的な練習方法が分かったとしても、対策をするための参考書がなければ普通は練習はできません。
ただ、本屋さんに行ってもネットで探しても、膨大な数の本が売られているのでどれを買ったらいいのかさっぱり?だと思います。

よくネットでも「おススメの小論文対策の本はありますか?」という質問を見かけますが、果たしてそんなものはあるのだろうか?と疑問に思っていました。
というのも、毎年のように最新の小論文対策の参考書が発売されているのですから、おすすめの本を聞いたところでそれよりもいい本が今年発売されているかもしれないのです。
だとしたら過去のおススメ本を教えてもらうより、いい参考書の見つけ方を知っておいた方がお得ですよね。

小論文対策の本の見極め方については、出題のテーマ・ジャンルの傾向が決まっている参考書で、自分が受けたい大学各部学科に合ったものを選ぶべきだとのことです。
小論文の参考書の中には、オールジャンルでとにかく書く練習を主とするものが存在します。
こういった参考書の出題内容には偏りがなく、生物的な話題も時事的社会情の話題も、あるいは文学的な話題、果ては要約まで全部入っています。
全方位網羅することはできますし小論文を書くだけならば確かに練習にもなるのですが、結局のところ専門分野の知識に関する部分では全く意味がありません。

そのため参考書を選ぶ際には、自分がどういった分野の学部学科を受けるのか、その出題傾向(専門的なテーマなのか、要約なのか、英文なのかなど)をしっかり捉えたものを選ぶようにした方がよいそうです。
もしわからなければ、まずは一番近い教科の問題集の最後の方を見てください。
最近の問題集には小論文の問題がついていることが多いので、近しいテーマの物を見つけたらそれと似ているテーマやジャンルの問題がたくさん入っている参考書を探してみることです。
中身を見なければわからないことなので、できればネットではなく実際の本屋さんへいって参考書コーナーでじっくりと見比べてみてください。

書き方のルールや論理展開についてはどの参考書も大体同じようなことが書いてあります。
もし細かい部分が違っていたとしても、それ自体で減点されて落ちるような大きな違いではないと考えて大丈夫です。

また、どの参考書が使いやすいかというのは、実は人によってかなり違います。
そのため人におすすめの参考書を聞くよりも、実際に自分で使ってみて使いづらいなと思ったらもう一冊買ってみるのもいいかもしれません。
参考書というのは一冊に絞る必要はないので、使いやすいものを自分で見つけるというスタンスでも全く問題はないのです。

小論文の対策に新書や新聞は効果がある?ない?

よく小論文の対策に、新書を読んだり、新聞を読んだりしなさいというのを聞きます。

これについては、時間があれば取り組んだ方がよいのですが、直前になって新書や新聞を読むことに時間を割くよりはとにかく書く練習をする方に時間を割く方が有意義です。
なぜかというと、新書や新聞を読むというのは読み書きする力を補うという意味なので、その力がついて発揮されるまでにはかなり時間がかかります。
そのため本や新聞で活字・文章に触れる練習をするのは、高校一年生、あるいはそれよりも前の段階からやっておくべきことなのです。

では高校三年生になってからそういった文章に触れることに全く意味がないかというと、実は別の効果が得られる場合があります。
一つは知識を得ること、もう一つは時事的な話題を取り込むことです。

先ほど専門的な知識が無かったり間違った知識がある場合には手っ取り早くはネットで専門家が書いたサイトで知識を吸収することをおススメしましたが、本来は新書や専門書などで知識を吸収した方がより精度が高いものが手に入ります
ただ、本を何冊も読むのには時間がかかるので、早急に知識を得たい場合にはネットで、ということでした。
ある程度時間がある場合には、大学の先生が書かれている新書本や専門的な本を読んで知識を得るのはとても良いことです。

また新聞に関しては、活字を読むという言うよりも時事的な話題を把握しておくという意味では活躍します。
ネットニュースに頼り切りでなかなか紙の新聞を読む機会が多くないとは思いますが、ネットニュースよりも正確な情報を得られる場合が多いのでおススメです。

新聞や新書、専門書自体が高校三年生になってからは無意味というわけではありません。
ただ、目的を見誤って対策として利用すると時間ばかりが取られてしまって、結局本当に大事な練習が出来なくなってしまいます。
一番大事な練習は書いて添削してもらうことなので、文章に触れる練習はできればその前にやっておくといいでしょう。

小論文対策のポイントや参考書、新書新聞まとめ

●一番大事な練習は書いて添削してもらうこと
●添削してもらうのは、専門的知識がある先生にお願いする。小論文だからと言って国語の先生だけが添削できるわけではないので
●知識が間違っているのか、論理展開が下手なのか、文章がまずいのか、指摘をしてもらってそれに応じて次に書くときに修正していく
●小論文の対策本のおすすめは毎年出ているのでコレというものは特別にはない
●小論文の対策本は選ぶときに中身を見て、自分が受ける大学学部学科の専門的な内容に合ったものを選ぶこと。オールジャンルはダメ
●新書や新聞は知識を得たり、時事的な話題をカバーしておく程度にしておく

英語や数学のように一つの答えがあるものではないので、どうやって勉強したらいいのかわからずにオロオロするかと思います。
そういう場合には素直に学校の先生に頼っていいと思います。
ただ、添削で指摘してもらったところは素直に受け入れて、次の課題に取り組む際に必ず自分の書き方を修正していってください。
それができる人ほど小論文を書くのは上達が早いですし、できなければいくら書いてもうまくなりません。
実はそれが一番のコツかもしれませんね。

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