大学生の夏休みは長いから思いっきり遊ぶぞ!って思ってたら、4日間にもわたって「集中講義」の文字が・・・。
なにこれ?こんな数日間で4単位もくれるのはうれしいけど、なに?何やらされるのこれ??ってなっている大学一年生もいるんじゃないかなと思います。
高校まではなかった集中講義が一体どういう物なのか?単位数の数え方やそのメリットデメリットなど、大学の集中講義について紹介します。
大学生の夏休みにある集中講義って何?
大学に7年間住みついていた元妖怪の類ですが(違う
夏休みになると大体、集中講義ってありました。
現在は大学ごとにあったりなかったり、多かったり少なかったりするようですが、別に絶滅危惧種と言うわけではないみたいですね。
集中講義とはその名の通り集中して講義を行う形の科目です。
イメージでは、車の免許を教習所に何回も通って取るのが通常講義、合宿で免許を取るのが集中講義って感じです。
えー4日間とかで2単位、4単位くれるって普通の講義よりも時間数にしたらお得そうに聞こえるけど、ちゃんと時間数大丈夫なの?って思うかもしれません。
が、それはもちろん大丈夫。
ちゃんと計算されているのでどっちがお得とかどっちが損とかは無いです、計算上は。
計算上は、と言うのは受けてみると分かることがあるので、それについて後の方で詳しく紹介しますね。
具体的にどのような計算をされているのかと言うと、(詳しく計算していくと面倒なので割愛しますが)大学設置基準第21条によって1コマ2時間を30週で4単位、1コマ2時間を15週で2単位と計算するように決められています。
(暗黙の了解で大学の90分を2時間と計算されています)
一般的には半期15週間なので、週に1コマの講義を半年受けると2単位って感じですよね。
これをそのまま数日間に押し込めるのが集中講義なので、例えば2単位の講義を3日間の集中講義で行うならば1日5コマずつ消化していく計算になります。
大学ごと、あるいは担当の教授ごとに違うと思いますが、私が受けたことがある集中講義では
●休み時間は取られるものの、1コマの時間が短かったり長かったり、1コマの時間が教授によってはかなりルーズな場合もある
●1コマごとに出欠を取る場合もある
●出席を取らない代わりに1コマごとのレポートを提出させる教授もいる
●1コマごとのレポートが無い集中講義もある
●集中講義後にテストが課されたりレポート課題が出される場合もある
など、バリエーションは様々です。
出席日数の数え方と成績のつけ方の問題なので、通常の講義と同じく先生の裁量に任されているということです。
集中講義って言うとなんだか特別な何かのように感じるかもしれませんが、前期・後期で行われる通常の講義がギュッと詰め込まれていると考えればOKです。
また、さきほどの「計算上は通常講義と集中講義にどっちがお得とか損はない」と言いましたが、1コマ当たりの時間と休み時間が若干ルーズになりがちな先生も中はいます。
そのため「5コマ目が30分早く終わった!」とか逆に「最終日終わらなくて伸びた!」とかはよくあります。
ただ、普通の講義でも最初の15分ぐらい関係ない話をしてエンジンかける教授とか(これは私の恩師)、ゴールデンウィークの谷間だから休講にしてくれちゃう優しい先生なんかもいることを考えれば、どっこいどっこいかもしれませんね(笑)
集中講義は卒業単位に数えられる?
詳しくは大学側に問い合わせをしてほしいですが、ほとんどの場合は卒業に必要な単位数に計算されるはずです。
関東圏の大学では実は集中講義の文化って薄いんですが、関西圏の大学では集中講義で卒業に必要な単位を確保する!っていう文化が古くからあります。
そのため通常の講義にはほとんど姿を見せない学生が、夏休みになるとなんだかよく来てるな・・・っていう光景が目にされることもあるのだとか。
一方で、年間取得単位の上限に引っかかるかどうか?も気になるところですが、こちらも大学にしっかり問い合わせしてください。
大学や学部学科によって違うとか言う場合もありますから。
そのため一口に大丈夫ともダメとも言えませんので、シラバスで確認したり、教務課に聞いてみてください。
それで4年生になった時に単位が足りない!なんてことになって泣きを見るのは自分ですから、単位の管理は誰にも
集中講義のメリットとデメリット
でもなんで集中講義なんていう形にするんだろう?って思う学生さん多いと思うんです。
確かに、平時から真面目にコツコツ通っている学生さんにとっては「夏休みに集中講義何か開催してくれるなよ・・・夏休ませてよ」って思われているんだろうなぁって、大学院生の時TAをしながら見ていましたw
まず、集中講義にする理由ですが、明確に示されているモノではありませんが私が、いくつもの集中講義を受けてみて感じた理由は以下の通りです。
●講義を行う先生が、客員教授だったり外部から招いた特任講師だったりするので、週1の講義が難しい
だいたいこの2つのどちらか、あるいは両方です。
短期間に集中してやったほうがいい内容と言うのは、逆説的に「短期間に集中したらこういう内容の講義になった」とも言い換えられます。
何個もの集中講義を受けてみてですが、先生方も集中講義の内容は学生が飽きないようにかなり工夫しているんです。
特にストーリー性があるようにスライドや講義資料を作っている場合が多いので、1コマ1コマの話の内容が濃く、そしてコマ同士の内容にとても繋がり・関連性があります。
そしてもう一つの大きな要因が、集中講義を担当する教官が大抵の場合は週1で講義をすることが出来ない方が多いということです。
客員教授であったり、普段は企業や研究機関に勤めていらっしゃるいわば最前線の方だったり。
だからこそ(こんなこと言ったら教授に失礼ですけどw)、いつもとは違った面白い講義を受けることが出来る可能性が高いです。
ぶっちゃけ話も面白い場合が多かったですし、私は結構集中講義好きだったんです。
ただ、お察しの通りデメリットは
●一発休んだらアウト格段に近くなる
ですね。
集中講義のあとは、学生側は死屍累々です。
でもレポートは出しておかないと単位が出ないし、ここまで頑張ったんだから単位が出ないとかありえない!ってなって、這ってでもレポートを出しに行く・・・なんて姿が毎年見られました。
集中講義にも一長一短ですが、なかなか体験できる経験ではないので是非とも大学で受ける機会があれば一度は受けてみてほしいなと思います。
大学の集中講義まとめ
●集中とはいえ出欠確認・レポート・試験などは普通の講義と同じ考え方で、いわゆる出席日数と成績評価方法に準ずる
●一般的には卒業に必要な単位として認定される(詳しくはご自身の大学のシラバスか教務課に確認を!)
●外部の講師・教授の濃密で面白講義が受けられる反面、体力的に大変だし一日休んでしまうと不可にかなり近づくので注意が必要
大講義室にみっちり学生が詰まった状態で集中講義を連続5コマとか受けていると、絶対に酸素濃度が足りなくなって眠くなります。
これはもう面白いから起きていられるとかそういうレベルじゃないので、もし可能であれば窓際やドアのそばの空気がある程度入れ替わる位置にいるのがおすすめです。
ちなみに一番後ろの席に座って講義が始まったら抜け出す学生さんよく見かけますが、最前列でTAをしていた身からしますとめっちゃ丸見えですのでおやめになった方がいいんじゃないのかしら~と思っています。
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