私が通っていた大学は都心にあるのに古い体質の大学だったので、夏休みはきっちり7月から2か月間ありました。
最近では夏休みは2か月以下のところも多いし、8~9月のところも多いですよね。
それにしたって、大学生の夏休みって高校までと比べて圧倒的に長い。
その間、集中講義とかサークルとかあるから全く大学に行かないわけじゃないけど、定期代もったいないかも?
一か月に何日ぐらい行くなら定期があった方がいいんだろ?回数券の方がお得になるのかな?それなら定期券は払い戻ししてもらった方がいいのか、っていうか通学定期って払い戻ししてもらえるの?
長期休暇の際の定期券どうしたらいいのか計算してみました。
大学生の定期券は夏休み何日行くなら買った方がいい?
7年間も大学に通っていたせいで、結構な年齢になるまで通学定期しか買ったことがありませんでした(笑)
4月に「安いし」とおもって6か月定期を買う。
7月ごろになって「夏休み1か月以上あるの?9月末までが期限なんだけど一か月以上使わないのってもったいなくない?!」ってなるんですよね。
大学生、特に1年生あるあるです。
さて、何日行ったら定期券を持っていた方がお得なのかは、「通学定期ってどれほどの割引率なんだろう?」っていうところから始まります。
※この「通常の」とは通勤定期のことを指しているようです。
計算するまでも無く10往復、つまり感覚的には夏休み2か月あったとしたらそのうちの20日ぐらい大学に行く用事があるならば、定期券を持っていた方がお得ってかんじですね。
・・・ってホンマカイナ?と思ったら計算あるのみです。
最近人気のベッドタウン武蔵小杉に住んでいる本郷キャンパスに通う東大生という設定で計算してみます。
タワマンに住んでるセレブ一家の長男で、頭良くって顔もいいっていうトンデモ設定なトンデモ君という設定です。
JR横須賀線・武蔵小杉駅
↓(310円)
JR横須賀線・東京駅
東京メトロ丸ノ内線・東京駅
↓(170円)
東京メトロ丸の内線・本郷三丁目駅
片道480円 往復960円
通学定期(大学生)
1か月分:10490円
3か月分:29880円
6か月分:56630円
東大の教養学部の夏休みは7/31~9/18までらしいので
VS
4/1に3か月定期+7/1に1か月定期を買う+夏休み中1.5か月のうち15日間切符で往復+9/18日に1か月定期を買う
を比べてみます。
●4/1に6か月定期を買う(9/30日まで)→56630円
●夏休みを切符で頑張る→29880+10490+960×15+10490=65260円
圧倒的に6か月定期の方が安いですね。
ただしこれ9/18に一か月の定期を買うと10月も18日までになってしまうので、18日以降の8日間を切符にすると?
●29880+10490+960×15+960×8=62450円
実際は夏休み明けたら12月まで3か月定期を買うことになると思うので単純に比較はできませんが、3000円ほど下がりました。
しかしやっぱり6か月定期を買った方がお得ですね。
例として武蔵小杉⇔東大というトンデモ設定で計算してみましたが、全く同じ状況の人ってほとんどいないと思います。
そのため何日行くのか、夏休みの期間はどれぐらいなのかは分かると思うのであなたの条件を当てはめて実際に計算するのが確実です。
また、割引率などはJRと私鉄でも微妙に違うこともありますし、あるいは消費税(これを計算している現在はまだ消費税8%です)とICカードと切符の違いなんかもあります。
まずは夏休みに何日ぐらい大学に行く予定があるのかな?と言うのを数えてから、同じように計算してみてくださいね。
夏休みは定期がいいのか回数券がいいのか?
じゃあもしこれが回数券だったらどうなるの?って、絶対に考えますよね。
それでは先ほどのトンデモ君に再度計算してもらいたいと思います。
夏休みに10日間大学に行くけど、その間は回数券を利用したらどうなるか?
回数券は10回分の値段で11回分乗れる計算つまり、5.5日分ってことですね。
15日間行くとしたら3セット買わないといけないけれど1.5日分余ってしまう。
この1.5日分は9/18日以降に使うものとして、残りの9月の日数を切符を買うとすると?
29880+10490+4800×3+960×6.5=61010円
こうまでしてもやっぱり6か月定期の5.6万よりも高くなってしまいます。
6か月定期があまりにもコスパがいいってことが本当に分かる結果となってしまいました・・・。
定期の払い戻しを夏休みになったらすればいいんじゃない?!って考えた人!
いや、それなら払い戻しって手があるんじゃない?!って思った方もいらっしゃるのではないかと。
お金が戻ってくるならそれってめっちゃええやん的な。
と言うかそもそも通学的は払い戻せるの?そこが問題です。
調べてみたところJRの規定によれば払い戻せますが、その払戻金額にはルールがあって単純に残り日数×往復運賃が戻ってくるわけではありません。
払戻額=定期券発売額-使用済月数分の定期運賃-手数料220円
JRおでかけネット きっぷのルール
『きっぷの払いもどし : 使用開始後』より
※私鉄の払い戻し制度もJRにならっている場合が多いですが細かい部分で異なる場合もあります。もし払い戻しを利用される場合には、ご自身が利用している鉄道の払い戻し規定の詳細をホームページなどでしっかりと確認してみてください。
この定期券発売額と言うのは、例にもありますが6か月定期を4/1に買って8/20に払い戻す場合、8月の残り10日間も使ったものと見なされると言うことです。
再度先ほどのトンデモ君の場合の定期券払い戻し金額を計算してみます。
夏休み期間7/31~9/18
7/31に使い終わった後に払い戻し、つまり8/1以降の2か月分を払い戻しすることができます。。
6か月定期:56630円
3か月定期:29880円
1か月定期:10490円
56630-29880+10490-220=16040円
お!1.6万円も戻ってきます!
この払戻金額から、夏休み中15日間通学したとしたら
16040-960×15=残り1640円
なんか、ものすごーく減りましたね。
残り2日間もいけませんので夏休み明けたらすぐにまた定期券を買わなくてはならないということになります。
そのまま6か月定期持ってた方がお得ですね。
と言うことで、ぶっちゃけ払い戻しは一時的にそれなりにまとまった額が戻ってきて「やったー♪」って思えるかもしれませんが、あんまりお得感はありません。
切符作戦・回数券作戦の方がナンボかマシなのではないかと思います。
大学生の定期と長期休暇まとめ
●夏休みでも10日/月ぐらいの頻度で大学に行く場合には、6か月定期の方がお得な場合が多いみたい
●払い戻しは規定に沿った金額が出来るが、手数料がかかるうえに夏休み中の通学を定期やICカードで支払いした方が高くなる場合がある
今回は武蔵小杉か東大までの経路で計算してみましたが、全くこれと同じ!って言う人はなかなかいないと思います。
そのため「どっちが得なのかなー?」と思ったら、今回計算したような条件を自分に当てはめて明確にしてから計算してみてください。
どの私鉄を使うのか?夏休み中に大学に行く日数は何日ぐらいなのか?夏休みは具体的に何日から何日までなのか?などの条件によって、実は6か月定期の方が高くなる場合もあるかもしれません。
ちなみに夏休み期間中のバイトのために通学定期を買うことができるのかどうか?
定期があったら楽だなぁって考えている大学生も多いかと思いますが・・・さてどうなのでしょうか?
確認してみてくださいね。
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