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卒業式に親が袴を着るのは?着物の種類や保護者の着物の色について

季節-春

子供の卒業式だしせっかくだから着物で!って、一体着物はどんな種類を着ればいいのか、はてさて困ったな?となることもあろうかと思います。
柄や色はもちろんのこと、種類が難しいんですよね。
また、卒業式の定番と言えば袴。
担任の先生や卒業生が着ることがありますが、これを親が着るのはあり?なし?
あんまり見かけないけどどういう由来があってのことなのか?
30年近く教育現場で様々な卒業式を見てきた元先生二人に、卒業式に親が着るべき・浮かない着物について聞いてみました。

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卒業式に親が袴を着るのはいいの?

保護者が袴を着るのはだめ!だそうです。
理由はフォーマルとして見られないから、です。

え、でも先生や卒業生は着てるじゃん?礼服だから着てるんじゃないの?って思うかもしれないんですが、これには理由があります。
元々羽織袴は男性の正装でした。
明治になってから、動きやすさという意味で通学着として許され、これが現在までつづく女袴の原型になったのです。
つまり教師の立場の人や生徒が袴を着用すると=学生服・通学着として認識されるようになった伝統から、現在でも例外的に礼装扱いされているだけなんです。

そのため現代の卒業式で保護者が着用したとしても礼装としては見られず、はいからさんのコスプレにしか見てもらえないという寸法なのです・・・残念ですね。

また、本来女性の着物は羽織を着るのも正式には礼装ではありません。
黒羽織を着られるお母さんもいらっしゃいますが、実はこれってフォーマルではない格好だったんです。
もし卒業式で着物を着用したい場合には礼装の扱いになる着方をしてみてくださいね。

卒業式で親が着ていい着物の種類

で、じゃあ卒業式で親が着ていい着物の種類ってなんよ?って、そこが結構問題ですよね。
大きく分けてみると、6種類の着物があります。
着物の格の低い順に並べてみました。

●小紋(全体に細かい模様が入っている)
●色無地(柄が無い黒以外の和装)
●付け下げ(断ち目に柄が渡らない・柄が続かない)
●訪問着(胸元や袖の部分に繋がるように模様が入っている)
●色留袖(地の色が黒以外で裾の部分にだけ繋がった模様が入っている)
●黒留袖(地の色が黒で裾の部分にだけつながった模様が入っている)

この中で元教員の立場から適切だと思える着物は訪問着・付け下げとのこと。
小紋は普段着扱いに近い物なので、準礼装以上が適切である式では×。
また、家紋が入れば準礼装である色無地ですが、柄が無いので少々華やかさに欠け、出来れば柄が入っていた方がいいかも?とのことで△という感じに。

一方、色留袖・黒留袖は「やりすぎ!」ということで、卒業式のメインは卒業生なのでそんなたいそうな着物で主役の座を奪わないであげてほしい!という先生のお願いがありました。
たしかに色留袖や黒留袖は結婚式でも親族のもっとも近しい人ぐらいですものね。

ということでこの中で着ていくのに適切な格の着物はというと、付け下げや訪問着。
控えめながらもおめでたい柄でお祝いにぴったりなのがこの二種類ということでした。

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しかし、着物の保護者は年々減っているようで「もしかしたら着物の種類によらず、保護者席では着物のママは目立ってしまうかもしれないよ?」という意見も。
確かに着付けは大変なので洋装で行こうというお母さんが増えているかもしれません。
また日本の東西でも少し傾向が違っていて、実は関西の方が着物のお母さん率が高いことが多いです。
そして一番着物率に影響を与えるのは実は経済力。
着物は小物も多くとてもお金がかかるので、経済的に豊かな学区の卒業式・入学式では着物着用率が高いとのこと。

入学式の時に着物のお母さんを見かけていたとしたら、その学校では洋装のスーツも≒着物ぐらいのものを着ていらっしゃる保護者の方がいるということなので、保護者席でも浮かないかと思います。
なので着物を着て大丈夫か心配な場合には、入学式の時にどうだったのかちょっと思い出してみてください

卒業式で保護者が着る着物の色は何色がおすすめ?

着物の種類はOKとしても、じゃあどんな色や柄がいいのかというのも大きな問題です。
色々な着物の保護者を見てきた先生的には
淡い色合い、パステルカラーの着物の方は品がいいし、保護者席でも悪目立ちしてなかったよ
ということでした。

まずなにより、黒はNG
喪服が黒なのと、黒い着物と言えば黒留袖がまず第一に思い当たるので、格が高すぎになってしまいます。

黒以外であれば大抵大丈夫だとのことですが、濃い色合いの物よりかは淡い色合いの物の方がお祝いということもあってか喜ばれます。
色合いよりも重要なのが実は柄。
おめでたい模様や花などの春を感じさせるものだと、なおよし

無論、小物の色や柄の合わせ方次第で着物は全く雰囲気を替えます。
それは着物一つ一つの個性なので、一概に「地の色がピンクなら帯はコレを使え!」とか「この小物を合わせれば絶対に大丈夫!」というものが無いという意味でもあります。
持っている帯では格が高すぎたり、雰囲気が合わないと思ったら、素直にお店に行ってプロに合わせる帯と小物を選んでもらうのも一つの手です。
似たような雰囲気の着物でも同じものはそうそうないので、しっくりくる帯を選ぶには実物が一番いいんです。
卒業式用に合わせたいと言えば、ちゃんとチョイスしてくれるので持ってる着物でも大丈夫そうだけど帯がわからないわ!という場合には自分だけで悶々とせずに専門の方を頼ってみてください。

卒業式の親の着物の種類まとめ

●袴はダメ
●着物は付け下げか訪問着あたりが適切
●色は淡いパステルカラーがおすすめ

着物は形は皆同じなので柄で個性を出します。
そのため洋装と違って誰かと服が被った!というのが無いですし、入学式にも同じ着物が使えるのでありがたい服装です。
最近では着物を着る方が減って来ていますが、もし手持ちで丁度良い物があればぜひ卒業式で来てお祝いムードに花を添えてみてはいかがでしょうか。

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