何らかの病気が原因で髪の毛を失った子供たちのための医療用ウィッグの材料にするため、美容院で切った髪を寄付するヘアドネーション。
最近はSNSやTVなどで取り上げられることも増えてきたので、聞きかじったことがある人も多いかと思います。
でも気になるのは実際にどうやって切ったりするのか、あるいはその後どうなるのかと言った生の体験談ではないかな~と思いました。
元々ヘアドネーションするつもりで伸ばしていたこともあったので、今回はどんな感じでヘアドネーションをしたのかまとめたいと思います。
ヘアドネーションの体験談
私は超が付くほどのズボラ体質なので「ロングが好きだから」というよりも「美容院に行かずに気が付いたらロングになってた」みたいな人です。
だからこそ、ヘアドネーションを知った時にはこれは私向けだわーwと思いました。
今回私が髪を寄付させていただいたのはNPO法人の
Japan Hair Donation & Charity(JHDAC 略称読み方:ジャーダック)
https://www.jhdac.org/index.html
です。
日本国内でヘアドネーションを受け付けているのは、ジャーダックと同じくNPO法人「HERO」と株式会社グローウィングの「つな髪」の合計3団体です。
私の場合にはテレビで見たのがNPO法人ジャーダックであったことと、3団体の中では一番古くて知名度が高いこと、そして協賛の美容院が自宅から徒歩5分圏内にあったことでこちらを選びました。
一番のきっかけになったのは妹が白血病になったことでした。
今から3年ほど前になりますが、二つ下の妹が白血病になり抗がん剤投与の影響で髪の毛がどんどん抜けて行きました。
本人は色んなウィッグが楽しめるからいいわーぐらいのアイアンメンタルで、幸い投薬を止めたら普通に生えてきた今は何事も無く生活しています。
しかしこの様子を見て「こどもならなおさらショックやろうな」という実感を持ちました。
白血病は再発率が高く、寛解(とりあえず大丈夫な状態)から再発の可能性がほとんどなくなる状態に至るまで約5年と言われています。
この5年という歳月を聞いて「よし5年伸ばして51センチ以上のスーパーロングを寄付しよう!」と決意したのです。
・・・・が。
幸か不幸か妊娠したためにこれは髪の毛の手入れをしている場合ではないぞ??となってしまい、急遽妊娠6か月の段階でヘアドネーションをするに至りました。
つわりがひどく、二か月ほどほとんどお手入れできていない状態、しかも食べ物にも偏りがあって恐らく髪質は相当落ちていたと思います。
逆に切るどころか梳いてさえいないので量はたっぷり重量級でした。
ご夫婦二人でやっているこじんまりした美容院だったのと、つわりが抜けきっていない状態だったので予約なしで当日そのまま行きました。
幸い空いていたのでそのままカットをお願いすると同時に「ヘアドネーションを希望したいんですが」と声をかけると「はいわかりました~」の一言で何も問題なくやってもらえました。
まず、切る前に「ヘアドナーシート」というものに記入をします。
これにはドナー(あなた)の情報を書きますが、名前などの個人が特定されるような情報を書く欄はありません。
記入する項目は性別・年齢・都道府県・ヘアカラーの有無・パーマの有無だけです。
このシートは寄付する髪の毛と共に送られます。
さて、お次は実際にどうやって切っていくかです。
ヘアドネーションの切り方は二段階
ヘアドネーションを希望すると、まずはその後のカットの希望を聞かれました。
現在の髪の長さからヘアドネーション用の髪を切り、その後希望する髪型に切りそろえてもらう二段階構成になっているからです。
私は腰より上ぐらいの髪の毛の長さがすでにあり、そこからショートカットを希望しました。
なのでヘアドネーション用に切るのは大体顎のラインまで。
ショートカットよりも長い髪型を希望する場合にはもっと残す髪の毛の長さが長くなるのだと思います。
顎のラインぐらいまででちゃんと31センチあるかどうか確認のために巻尺で計られていました。
この時、少しうねりがあったのですがそれは伸ばした状態で、そして長さもマチマチでしたが一番長いところで長さをはかっていました。
その後、細いゴムで毛の束(指の太さぐらい)をたくさん作っていきます。
ヘアドネーション用の髪の毛は、切ってから結ぶのではなく、結んでから切るんですね。
髪の量が少ない人は6等分とかでも済むらしいのですが、私はそんなわけもなく・・・10本ぐらい結ばれてたかと思いますw
この結んだ毛の束をゴムの1センチ上ぐらいで切るんですが、「自分で一つ切ってみますか?」って聞かれたんですけれど、メガネが無いと手元も見えないレベルなのでここはパス。
もし視力に問題が無ければ自分でやりたかった・・・!!
一周、全ての髪の束を切ってもらったらヘアドネーション用のカットは終了です。
後はシャンプーをしてもらってから、いつものカットと同じように切ってもらいました。
ヘアドネーションのその後はどうなる?
切ってさっぱりしてから、やっぱり気になって自分が寄付する髪の毛を見せてもらいました。
それがこちらです(少々画像が荒いですがスイマセン)
こんな風に切った髪の毛を太いゴムでまとめて、ビニール袋に入れて送付するようです。
このビニール袋の中に最初に書いたヘアドナーシートも一緒に入っていました。
私が今回お世話になったようなジャーダック協賛の美容院では、髪の毛を切って送るところまで全てお任せなのでとても楽ちんです。
ただ(後述しますが)自分で送付しているわけではないので、ジャーダックからの受領書をいただくことはできませんでした。
一方で、規約さえ守っていれば(結んでから切ることや、髪の毛が完全に乾いている事など)自分で送付することももちろんできます。
その際には、協賛ではない美容院に事情を説明してどんなふうに結んで切るのかを説明しなければなりません。
切ってもらった髪を持ち帰り、ヘアドナーシートを記入して、チャック付ビニール袋などに入れて封筒でジャーダックに送付することで完了です。(受領書を希望する際には返信用封筒も同封)
個人で送付される場合にはこちらに詳しい方法や送付先が書かれていますので、参考にしてみてください。
ズボラ一直線の私としては、美容院に行っていつものカットに+αのお願いするだけ(料金はカットと同額で上乗せ無し)という気楽さもあって、ジャーダックの協賛美容院でやってもらうのをオススメします。
近くに協賛の美容院があるかどうかは、
JHD&C ドネーションサロン検索システム
https://www.jhdac.org/search.html
こちら↑から検索できます。
「ドネーションサロン」にチェックボックスを入れて、都道府県と詳細エリアを設定して検索してみてください。
ヘアドネーションを実際にやってみた体験まとめ
●ヘアドネーション用に切ったあと通常のスタイルカットをするので二段階に切る
●協賛の美容院で切った場合には、その後は全てお任せでOK。自分でやるならヘアドナーシートを記入してビニール袋に入れて封筒で送付
ボランティアやらドナーやら、とにかく難しそうに聞こえるかもしれませんが、協賛美容院であれば本当に超簡単・気軽にできます。
むしろ伸ばす間の方が大変なんじゃないでしょうか。
もしヘアドネーションに興味があるようであれば、近くで送付までやってくれる美容院を探してカットの前に一言「ヘアドネーションもお願いします」と言ってみてください。
その一言だけであなたの長い髪が子供たちのためにちょっと役立つことができます。
もしこれからヘアドネーションのために髪を伸ばしてみようかな?と言う人は
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