大学受験で指定校推薦を受けられることになって「よっしゃーこれなら大丈夫」なんて思ったり。
指定校なんだから大体受かるでしょ!と何もしないでいるとどうなるんでしょうか?
あるいは対策をしたくても自分ではどうやったらいいのかさっぱりわからなかったり、練習するのに何を書いたらいいのかわからなくて調べながらやったり・・・。
元高校の先生に、小論文対策をしなかったり、知識がなかったり独学でやるにはどうしたらいいのか聞いてみました。
小論文の対策をしないでも推薦入試とかって受かる?落ちる?
推薦の枠がもらえたとなると一安心かもしれませんが、それでも受験は何が起こるかわかりません。
で、結局のところ、小論文対策をしないで推薦入試を受けると大丈夫なのかアウトなのか?やっぱり気になりますよね。
結論からいくと、書く力があれば受かります、というのが答え。
数学や英語は教科として中学生のころから学んできているので、それがちゃんと発揮できればペーパーテストは受かります。
小論文は書く練習を中学生のころから教科としてはやってきていませんが、本を読んだりあるいは文章を書く力が元からあれば受かります。
・・・・が、普通の人はこの力はありません。
それは教科として小論文を学んできていないからです。
つまり元から書く力がちゃんとある人は対策も練習も必要なく小論文がかけるので受かりますし、書く力が無いのに練習していない人は落ちるというわけです。
いやいや、推薦だから大丈夫でしょ?と思うかもしれませんが、実はそれも安心できないのです。
元高校の教員の方が指導した生徒さんの中には、実際に指定校推薦に落ちた子もいたそうです。
また、受かったとしてもあまり良くない成績だったので入学までに課題がプラスされた場合もあったとのこと。
本人には何もペナルティがなかったものの次の年から指定校推薦の枠がなくなったり、推薦基準のハードルが上がったり、枠が減らされたこともあったそうです。
指定校推薦だからと言って楽に通れるわけではないというのがおわかりいただけたかと思います。
小論文の対策をしたいけど知識が無くて上手く書けない・・・だからやりたくない
たとえ推薦入試だろうと小論文を対策しておかなければならないというのは分かったとして、どう対策していいのかよくわからないから対策をしたくない、できないという人がいると思います。
簡単に言えば、小論文対策の本を買って書いて書いて書きまくって、それを先生に添削してもらうのが一番なのですが、大体書けない人は「何を書いたらいいのかわからない」というところで躓いてしまっています。
この「何を書いたらいいのかわからない」というのは、一つには知識がないことに由来します。
あるいは書いて練習するときにも、分からないことを調べながら書いてしまっていて本番ではこんなことはできない、というのが頭にあって「どうしよう?」となってしまっている場合も。
この知識が無くて何を書いたらいいのか練習にすらならない、小論文対策しない、したくないという人は、とにかく今のうちに知識をため込む必要があります。
少なくとも、全く興味がない学部学科の推薦を勝ち取ったわけではないですよね?
自分が少しでも興味がある分野の大学の推薦入試を受けるはずです。
なので、あなたはその専門分野について最低限の知識を持って小論文のテストに臨まなければなりません。
と言って今から専門書や新書を読むのも大変、時間もかかりすぎます。
このような人は、とりあえずはインターネットで専門のサイトを探して知識を吸収することをおススメします。
ウィキペディアのようなサイトではなく、あなたが受ける大学の教授が書いたり監修しているサイトを探してください。
大学の研究室紹介のサイトなどは高校生でもわかるように書かれています。
こうしたサイトでちゃんとした基礎知識を吸収しておいてください。
そして、その知識を元にあなたの考えを形作っていきます。
付け焼刃で知識を吸収したとしても、特定の専門分野について元からちゃんと興味を持って知識を蓄えている人とは雲泥の差があります。
しかし大事なことは知識を元にあなたがどういう考え方を持っているか?ということです。
正直なところ、高校生がどれだけ専門的で高度な知識を持っていても、それは大学生や大学院生にはかないません。
というか、大学生並みならば大学に行く必要はありませんよね。
本当の意味で専門的な知識というのは大学に行ってから覚えればいいことなのです。
それでもなお知識が必要だというのは、自分の考えを述べるために基礎的な知識が必要だという意味なのです。
基礎知識を元に、あなたがどういった考えを持っているのか?ということ。
小論文を書くとき、どうしてもそこにはあなたの考え方や人柄というものが現れます。
それの元になっているのが基礎知識を基にしたあなた自身の考えなのです。
もし今知識が圧倒的に足りなかったとしたらまずは基礎的な知識だけを叩き込んでみてください。
そしてそれに対して自分がどういう考えを持っているのか、書き出してみてください。
小論文対策を独学でやるならどうすればいい?
さて、小論文の対策についてやらなければできないし、やればできるようになるというのが大前提なのですが、では自分でやるにはどういう方法があるでしょうか。
一般的に小論文は書いて第三者に添削してもらう必要があります。
答えが一つだけの問題と違って、いろいろな形があるからこそ先生などに添削してもらう必要があるわけです。
しかしやっぱり自分で自力でできることもなるべくやっておきたいと思う人も多いかと思います。
一人でできる小論文の練習方法はないものかと思ったらありました。
それは自分が書いた文章を声に出して読んでみることです。
実は文章というのは文面だけだと意外と書いてあることが意味が分かるように見えてしまうマジックがあります。
どういうことかというと、
「明日は長袖で寒いので着て行きます」
という文章、パッと見ると意味が分かってしまいますよね。
ところがこれを口に出して読んでみると、文章がおかしいことに気が付きます。
日本語は多少てにをはが間違っていたり、言葉の順番が違っていたとしても名詞や動詞の部分を読み取るだけでだいたい意味が分かってしまいます。
そのため書いている段階では文章がおかしくても自分では気が付くことができないのです。
同じように、あなたが書いた小論文の練習の文章を口に出して読んでみてください。
意味が分かればOK
ただ、大体は意味が全然分からない文章であることに気が付くと思います。
これが意味が分かるように書き直して、文章の形をしっかり書けるようにしていく練習であれば独学で一人でもできますのでおススメです。
また、書く練習とは違いますが新聞のコラムや天声人語などを読むことで読解力を補ったり、正確な文章の形に触れることができますのでこれも誰かに頼ることなく自分でできる練習です。
一般的にはなかなか独学では小論文の対策というのは難しいものですが、全てではないにしても自分でできる範囲のこともあります。
一人でできないなら小論文の対策なんかやらない・できないと諦めてしまう前に、できる限りのことをしてみてください。
小論文の対策をしたくない・知識がない、自分でやるまとめ
●知識が無くて書けない・練習できない場合には、インターネットで大学の教授が監修している専門のサイトなどで基礎知識を付ける
●独学でやるには、自分が書いた小論文を声に出して読み上げて、意味が分かるかどうか確認してみる
いずれにしても、小論文というのは練習すればだれでも書けるようにはなります。
それは英語や数学と一緒で、勉強すればできるようになるという意味です。
それをやらない、やっても意味がないと捨ててしまうのは実は危険で、大学ではレポートなど書く技術が必要になる場面が増えてきます。
この機会に小論文の練習をして文章を書く力をつけるのは決して無駄なことではないと思います。
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