数日後に大寒波の予報!
やばい雪が降るから備えなきゃ!!
ってなっても、台風より頻度が低いからか、具体的にどんなことをしたら効果的なのか、何を買っておいたら役に立つのかイマイチピン来ないんですよね。
特に関東以南の人。(はい、私のことです)
ここ数年、ナンダカンダで冬場に一回ぐらいずつは大雪になる日があるので、これはしっかり備えるものについて勉強せねば!と思って立ち上がりました。
大雪が降る前に、家でやっておくべき雪対策について紹介します。
家庭でできる雪対策
雪が降って困ることと言えば、大きく分けると
●交通機関が止まって通勤・通学に影響
●停電が起こること
あたりです。
この中で家で対策出来るものは、家の周りだけですが除雪・凍結・車関係、そして停電に対する備えです。
まず、車を通勤に使っている場合には、車庫の形や有無にもよりますがワイパーを上げておいてください。
よく雪が積もってワイパーが凍って動かない、ということがあります。
車関係でいくと、時間があるならタイヤ交換とチェーンを巻いておくことです。
これに関しては時間との勝負なので、前日の帰宅が深夜とかだとできませんよね。
朝の状態を見て対応するためにも、チェーンをすぐにつけられるように車から出しておくぐらいのことは最低でもしておいた方がいいかもしれません。
そして除雪に対してはスコップを準備しておくことです。
と言ってもホームセンターには色々な種類が置いてあってどれがいいのか分からんと思いますが、私がとりあえずでオススメするのはプラスチック製で先端に金属のカバーが付いているタイプです。
プラスチック製の雪かきスコップは軽くていいんですけど、軽すぎてすぐに割れたり、凍った雪山を崩したりすることは不向き。
逆に金属製の雪かきスコップは丈夫なので山になって凍っている雪を崩したりするのにはもってこい、でも重たくて扱いづらい。
その中間という意味で、初心者向けなのはプラスチック製+金属カバーのタイプかなーと思ってとりあえず買っておくなら?という人にはオススメしています。
そして、一軒家の場合、怖いのが水道の凍結ですよね。
実際に幼い頃一度水道管が凍結したことがあるんですが、いや、マジで水が出ないって辛いです。
対策としては、外の水道管を布で巻く、あるいは細く水を出しっぱなしにしておくことです。
これでも凍る時は凍りますので、トイレを流す用の水を確保しておくことと、飲み水の確保はしておく必要があります。
ちなみに水道管の凍結はもちろんなのですが、マンションでも停電によってポンプが止まって断水する場合があるので、どういったタイプの家でもあっても水の確保はしておいた方がいいですよ!
また、雪で停電になる理由の多くは雪の重みで折れた木が電線に当たって切れることだと言われています。
これは雪害ばかりではなく台風でも同じことが言えますので、自宅の庭樹で電線に影響が出そうな物があれば、余裕があれば切っておいた方がいいです。
最後にもう一つ、健康な方ならば心配はいらないんですが、体調に不安がある方は常備薬だけは少し大目に確保しておくようにしてください。
雪降って体調悪いのに、病院に行けないって最悪ですから・・・。
くれぐれも体調には気を付けてください。
雪の停電に備えてやるべきことは?
次いで考えるべきはもし停電になってしまったらということです。
停電になった時にどういう事態に困るかというと、
●スマートフォンの充電ができない
●暖房が出来ない可能性がある
●断水する可能性がある
●調理ができない可能性がある
という点が考えられます。
まず、停電になるともちろん明かりが無くなるので懐中電灯やランタンなどが必要です。
特に冬場なので日が落ちるのも早いので電気は必須。
懐中電灯やヘッドライトは夜動き回る時にあると便利ですが、家の中を照らす道具としては少し不向きです。
なので家の中を照らすのにオススメなのはランタン。
乾電池で動くものもあるので、一つ買っておくのがおすすめですよ。
もしなければ懐中電灯を立てておいた上に、水の入ったペットボトルを置くことで光を拡散して簡易ランタンにできます。
次に停電で地味に困るのがスマホや携帯の充電。
テレビがつかないのでもっぱら情報源がスマホ頼りになり、寒いのもあって電池の減りもかなり早くなります。
一つは携帯充電器を満タンにして準備しておくこと、そしてもう一つはラジオなどスマホ以外で独立して情報を入手できる手段を持っておくのがおすすめです。
乾電池があればラジオは動きますし、ラジオ以外にも懐中電灯など用途はいくらでもあるので、乾電池は絶対に買っておいた方がいいです!
台風と違って困るのが暖房器具です。
停電になるとエアコンやヒーターの類は使えません。
そのため電気に頼らなくても大丈夫なカイロやその他の防寒具を準備しておいてください。
最悪ですが、電気がついていないこたつでも全員で足突っ込んでるとそれなりに暖かいです・・・経験あります。
ちなみに調理の関係でカセットコンロと水を確保してあるなら、湯たんぽはかなり効果的。
災害時に頼りになるのって、アナログな道具なんですよね。
また、水道管が凍結していなくてもマンションの上の方の階だと断水する可能性があります。
これは先にも述べた通り、停電でポンプが動かなくなるのが原因。
飲み水とトイレ用の水の両方を確保しておく必要があります。
最後に調理器具が使えない可能性です。
大活躍するのはガスボンベのコンロ。
寒いのもあって、こういう時には体を温めるお鍋あたりがおすすめです。
停電と一口に行っても影響することは様々です。
基本的にはいつも使っているけど電気が通らなくなったら使えないものは何だ?って考えていくのが定石です。
大雪の前に買い出しをするならコレを買って備える!
食べる物と食べる以外の物の二種があります。
が、どちらにしろ買うときに気を付けてほしいのは買占めをしないことです。
大雪に関して言えば、豪雪地帯なら備えっていつも通りのはずで、つまり「今から備えなきゃ!」って思ってる人は普段は雪が降らない地域のはずですよね。
ってことは三日もあれば大体インフラは回復するはずなんです。
なのに不安だからと買い過ぎると、必要なのに買えない人が出てくることになりかねません。
なので目安としては食糧・水三日分と考えてください。
まず食べる物ですが、非常食と言えばレトルトでしょーって思いがちなんですけどこれが意外と寒いと食べづらいんです。
理由は油分が寒さで固化しているから・・・。
同じ理由で缶詰も意外とモソモソで食べづらいです。
カセットコンロで湯銭出来るならばいいんですが、そうじゃない場合にはパン・シリアル・お菓子・果物などのそのまま食べられる物がおすすめです。
特にシリアルならば台風や地震、豪雨災害などの別の災害時にも使いまわせるので、これを機に乾パンなども買い込んでおいてもいいかもしれません。
また、寒いのでどうしても温かい物が食べたくなります。
なのでお湯を確保するためにガスボンベとカセットコンロはあった方がいいです。
これさえあればインスタントラーメンやアルファ米なども食べられますし、家族でお鍋もできます。
ちなみに、野菜などは寒いので凍らないように逆に冷蔵庫に入れておいた方がいい場合もあります。
冷蔵庫って保温性(保冷性)があるので、冷凍で保存しても良い物であれば冷蔵庫の外(あるいは屋外でもいいカモ)に保管しておき、パンなどの凍っちゃダメ!というものは冷蔵庫の中や毛布を掛けるなどの対策をしておく必要があります。
水分についても三日分確保しておく必要があります。
おおよそですが、大人一人が一日に消費する水は(食べ物から摂取する分も含めて)3リットルです。
そのため、大人1人につき雪が降ったら9リットル備蓄が必要というわけです。
一方でトイレ一回に必要な水の量は古いタイプだと13リットル、現在は5~6リットルです。
おおよそ大人が一日にトイレに行く回数は6~9回ぐらい(年齢や体調によって大きく左右されます)です。
お風呂に200リットル水を貯めたとしたら、古いタイプのトイレだと15回ぐらいしか流せないってことなんですね・・・。
新しい節水タイプなら33回、こっちならちょっと希望が持てそう。
・・・ですがマジでトイレに流す水が足りなくなったら、それこそ周辺にある雪をお風呂の水にぶっこんで溶かしてでもいいんじゃないかと(いいのか?)思っております。
ただし後日お風呂の掃除をちゃんとしないと、雪って結構汚いので・・・あとはご自身の判断でお願いします。
一方で食べ物以外に準備しておいた方がいい物は燃料(灯油・カセットボンベなど)・電池・カイロ・融雪剤です。
燃料についてはご自宅で何が利用できるかに大きく影響を受けます。
もし石油ストーブがOKの場合には灯油は大目に確保しておいた方がいい筆頭になりますね。
逆に台風時に明かりの代わりにろうそくと言われていますが、冬場にこれをやると空気の乾燥で火事が起こりやすいのでろうそくはやめた方がいいです。
なので、ろうそくを買うぐらいならば乾電池とLED懐中電灯を買っておいてください。
百均でも手に入ります。
最近は小さい物もあるので、日ごろ使わなくてもバッグに忍ばせておくと災害時には役に立ちます。
また、暖房器具がどれも使えなくなった場合に重宝するのがカイロ。
もうこれしかない!ってなったら、カイロをペタペタ貼って耐え忍びます。
ただし低温やけどにはお気を付けください。
最後に融雪剤。
これは自宅が一軒家の人は特に考えた方がいい物です。
ホームセンターなどでよく目にするのは塩化カルシウムです。
食塩を撒くと良いというのはきいたことがあると思うんですが、食塩(塩化ナトリウム)よりも凍結防止作用に優れているので、塩を買うぐらいなら塩カルの方がおすすめです。
ただし塩害の危険があるので、車の周辺で使うと車がさびます。
また庭木に撒くと塩害で枯れる可能性があります。
そういう場所には昔はかまどの灰を撒いて、光を吸収する色(黒)にして溶かしていたんですが、今は炭も灰もそう簡単には手に入りません。
そこで利用できるのが墨汁です。
これを二倍ぐらいに薄めて、霧吹きで巻くと雪の反射率を下げることができるので、太陽が出てくれば自然と溶け出します。
が!一つ気を付けてほしいのが、墨汁の成分です。
墨汁には乾燥遅延目的でエチレングリコールが使われているものがあります。
このエチレングリコールは人体はもちろん、生き物に対して毒性があるので環境中に撒くことは禁止されています。
なので、これが入っていないもの(例えば小学生がつかうような物)を選んでみてください。
なお、墨汁を撒くことで雪が溶けた後に若干黒っぽくなるという事例が多少報告されています。
気にならないという人もいますし、黒くなったという人もいます。
もし気にならないし、それより雪が大変という場合には試してみてくださいね。
雪が降る前にやる対策まとめ
●停電の可能性に対して、明かり・暖房器具・スマートフォンの充電・調理器具の確保をしておく。また、停電によってマンションは断水する可能性があるので凍結以外でも断水する可能性を考えておく
●大雪での備蓄の食料と水は3日分が目安。多く買いすぎて他の人に回らなくなるようなことが無いように、適切な量を買うこと
●レトルトや缶は寒いと食べづらいので、シリアルやパン類などを買っておく。あるいはカセットコンロと水を準備して温めて食べられる準備をしておくこと
●食べ物以外に買っておいた方がいいのは、燃料(灯油・カセットボンベなど)・電池・カイロ・融雪剤など
近年異常気象などで五十年に一度!みたいな大寒波が毎年日本のどこかを襲っている気がします。
その地域では五十年に一度なのかもしれないんですが、要は今年こそ自分が住んでいるところで大雪になるかもしれないということなので、備えあれば憂いなし、ちゃんと対策しておくに越したことはありません。
これらの備蓄は台風・地震・豪雨災害などの他の災害でも役に立つものがあるので、半年に一回ぐらいずつ備蓄の見直しや乾電池の残りの確認など、定期的にチェックしておくのがベストかもしれません!
また、家の準備はもちろん通勤・通学時にも雪は大変な影響があります。
『雪の通勤の服装や持ち物は何を気を付ければいい?注意点紹介』で通勤通学時に持っておくと助かるものを紹介していますので、家の雪対策で買い出しに行く際には、通勤時に使う物も一緒に買ってくるのがおすすめです。
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