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中学受験に幼児教育は必要?未就学児にやらせたい幼児期の過ごし方

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中学受験のために幼児期から何を勉強させたらいいのか?
鬼も笑いそうなテーマですが、親としては必死ですよね。
誰に笑われようとも、先手を打って子供に勉強させることがいい影響が出るならやらせておきたい。
それが人生の後々に響いてくるようであればなおさらのこと。
最終的にはいい生活を送れるようにとの願いですが、そのためには大学受験、そしてその前に高校か中学受験、逆算して中学受験で難関校に受かるためには幼児期の今何をさせてあげるのが効果的なんだろうか、と頭を悩ませるわけです。

私も子を持つ一人の親として専門家の著書やネット上の様々な意見を見聞きし、幼児教育は中学受験に役に立つのか、また役に立つとしたらどの教育法がいいのか、何をやらせたらいいのか、そして未就学児を抱える今出来ることを模索中です。
これだ!という答えは未だ出てはいませんが、中学受験と早期教育の関係性について考察していきます。

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中学受験に幼児教育は役に立つの?

灘、開成、桜蔭・・・挙げればキリが無いですが中学受験でも超難関と言われている名門校です。
ネット上、そして他にも私の友人たちでこれら超難関校出身者は幼児教育を受けたことはないという人が多いです。
もちろん中には幼児期に何らかの教育を受けたよ、という人もいるにはいました。
しかし難関校出身者が幼児教育を受けたことによって、中学受験で大成功をおさめたという因果関係は成立していないようなのです。

では幼児教育は本当に役に立たないのか?やっても中学受験では意味がないのか?
それはまた別の観点からこの問題を見て行った方がよさそうです。

まず幼児教育と言っても様々ありますが、幼児教室としては現在の日本では大きく分けて二種類あります。
一つは小学校受験に特化した教室、もう一つは才能開花や知能開発などを目的とした教室です。
どちらも幼児教育ではあるものの、目的が違うので主旨が違ってきますね。
中学校受験を考えての幼児教育であれば、どちらかというと才能開花や知的開発などの方を考えている方が多いのではないでしょうか。

ここで興味深い研究を紹介します。
2000年にノーベル経済学賞を受賞したアメリカ人のジェームズ・J・ヘックマン教授の「ペリー就学前プロジェクト」です。

幼児教育の経済学 [ ジェームズ・J・ヘックマン ]

感想(2件)


詳しい内容はこちらの本を読んでみてください。

このプロジェクトはアメリカの低所得者層の家庭の3~4歳児に、就学前教育をした子としなかった子で、40歳になった時にどうなっていたか?という追跡調査です。
年齢が上がっていくほどに就学前教育を受けた子の方が優位であるという結果が出るのですが、私が注目したいはその前の時点。
実は5歳の時点では明らかに就学前教育を受けた子の方がIQは高いんですが、8歳前後ではIQに差が無くなってしまうんです。
しかしその後、14歳時点の基礎学力や高校での成績評価、40歳時点での雇用率や年収持家の率など、様々な面において就学前教育を受けた子が優位になって行きます。

これを単純に「就学前、つまり幼児教育をやらせた方がいい人生が送れるんだな」と捉えてしまうのは簡単です。
しかし今回問題は中学受験時に幼児教育がどのように影響を与えてくるか?です。
特に8~9歳時点ではIQには差が無くなってしまうということは、中学受験の受験勉強が始まる時点では幼児教育は受験勉強に対してのアドバンテージにはならない可能性の方が高いのではないか?と考えられます。

でもその後の人生、よくなるんならやっぱり幼児教育をするべき・・・って焦らずに!
問題は「なんで」その後の人生が良くなっていくか?という原因のところ。

これについてこのプロジェクトでは、就学前教育が非認知能力(EQ Emotional Intelligence Quotient)を身に着けたことが、大人になってからも影響を及ぼしているのではないかと指摘しています。
非認知能力はIQや学力と言った数値で計れるものではなく、社会性や思いやり自尊心といった内面的な、言わば心の知能指数のことを言います。
非認知能力とは

●勤勉性・誠実性
●開放性
●外向性
●調和性・協調性
●情緒安定性

などの項目からなり、一言で表すなら「社会性」というのが一番近いかもしれません。
目標に向かって頑張ったり、他の人と上手にかかわっていったり、そのときに自分の感情をコントロールしたり・・・。
こういった目では見えない、図ることが出来ない能力のことを非認知能力と言います。
この非認知能力と中学受験はどう関係が出てくるのか?
それは中学受験に向き・不向きな子のタイプ分けが鍵となります。

中学受験というと、小学校の4,5年生から塾に通って勉強に勉強、夏休みも塾に通い詰めというイメージがあろうかと思います。
それは間違いではなく、じゃあそんな生活を小学校4年生からやるために必要な力って何なんだろう?ってところなんです。
私自身中学受験の経験者なのですが、まず一つは自己管理が出来ないと無理でした。
塾の宿題はもちろん、小学校だって通っているわけなのでそちらの宿題もあります。
でも遊びたいお年頃なので、放課後に友達と遊ぶ時間をゼロにもしたくない。
となると、自分でタイムキーパーになって自己管理せざる負えないんです。
また、体力もないとやっていけませんでした。
2月の受験まで長丁場ですから、それを乗り切るだけの体は資本でした。
そして目的意識、「なんで受験するの?やりたいことは何か?」というのが自分の中に明確に会ってそのために勉強するぞという気持ちがはっきりとしていました。

こうした受検という目的に向かって頑張ったり、自己を統制したりする力って、先ほど述べた非認知能力の中に含まれていますよね。
特に、中学受験に関わらず小学校5年生以降の勉強内容は抽象的になるので、問題に取り組むには忍耐力も必要になってきます。

これらのことから、幼児教育は恐らく中学受験に全く影響を与えないわけではないのではないか?と考えています。
しかし、与える影響は学力向上などの直接的なものではなく、どちらかというと受験勉強への向き合い方や自分を律する心などの見えない土台の部分になっていくのではないかと。

中学受験のために未就学児には何をやらせたらいいの?

何だじゃあやっぱり幼児教育しておいた方がいいじゃん!って思うんですが、思い返してみてください。
最初にも述べましたが、難関校出身者の多くは特別に幼児教育された子ではないんです。

なんでそうなった?
→つまり幼児教育以外にも非認知能力をあげる現場があるということ。
それは簡単で、実は家庭環境だったりします。

と言っても非認知能力は測定できるものではないので「コレやっておけば大丈夫!」というものではありません。
研究者や幼児教育の現場の先生などの経験から言われている、いわば経験則的なノウハウしかありません。
ほめて伸ばす教育だったり、考えさせる教育だったりというのはコレだったんですね。

じゃあそのノウハウをと思ったところで、ノウハウさえ知ってて実践できるならば、今頃は万人皆happyだよ、と。
思うわけです。

その通り、非認知能力の伸ばし方を知っている知らないの差はあったとしても、実践が100%出来るかどうかはまた別の問題です。
そこで登場するのがやっぱり幼児教育といわけ。

残念ながら子供の年齢=親が親になってからの年齢ですよね。
つまりお子さんが1歳なら、我々は親1年生ってこと。
そんな1年目でしっかりと対応ができるだろうか?いや、難しいでしょう、と思うのは不思議なことじゃないはずです。
新入社員が初っ端から完璧な仕事ができるわけないんですから、それと同じで親成りたてほやほやが完璧な親(?)なるのは多分ずーっと先のこと・・・。

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それに対して幼児教育というのは幼児教育を長年やってきた先生たちや研究者が考えて考えて考え抜いたものです。
そのため、確かに家庭環境で出来るだけ非認知能力を伸ばしていこうという方針はベースとして重要ですが、そこに幼児教育を追加していくのは何ら悪いことではないはずですよね。

ただ問題は様々種類があるうちのどれが非認知能力に対して効果が高い教育法なのか?要はどれを選べばいいのかという点です。
実は非認知能力は海外で注目されていたのが日本に伝わってきたといういきさつがあり、海外の教育法のうち以下の二つが特に非認知能力UPに効果が出やすい教育法と言われています。

●モンテッソーリ教育法
イタリア人のマリア・モンテッソーリによって提唱された教育法です。
子供には自分で育てる力が備わっているという自己教育力を前提とし、一人一人が自由に個別活動(お仕事)を行ったり、ブロックやパズルを使って数的概念を覚える、地理や文字の仕組みを覚えるなどする教育法です。
年齢縦断型のクラス編成を行うことで社会性と協調性を養うこともできます。

●レッジョ・エミリア・アプローチ教育
レッジョエミリアは北イタリアの小さな村の名前です。
長い期間をかけて一つのテーマについて掘り下げるプロジェクトという活動でコミュニケーション能力を伸ばしたり、その活動を写真や動画などで記録したドキュメンテーションが特徴的です。
また、美術専門の教員を必ず1人配置して学習にアートを取り入れて創造性・知的好奇心を養っていく教育法です。

代表的なのはこの二つとされています。
いずれも採用して教育を行っている幼稚園はありますので、家庭内だけではなくプロの教育者によって非認知能力を伸ばすことを考えたい場合には、幼児教室はもちろん幼稚園なども視野に検討してみてはいかがでしょうか。

中学受験をする際の幼児期の過ごし方

幼稚園や幼児教室はいいんですがやっぱりベースとなってくるのは家庭での接し方です。
どれだけいい教育を幼稚園で受けてきても、家で真逆のことをしたのでは意味がありませんから。
ここまでは非認知能力を話の主軸に置いてきましたが、中学受験という元の問題にフォーカスすると他にも幼少期からやっておいた方がいい事がいくつかあります。
実際にやった方の意見や専門家の著書などから、いくつか紹介したいと思います。

●ほめて伸ばす
粘り強く目的に向かって到達し、達成することが出来るようになる。
やりたいと思う気持ちを否定しない、練習を繰り返して完成できるようになる。
ミスがあったとしてもミスを責めるのではなく、失敗から学んで次に失敗しないようなアドバイスにする。

●隅々まで指示しない
宿題は?明日の学校の準備は?など、言い続けていると自制心が全く育たないので、やってもらって当たり前、自己マネジメントが出来なくなっていきます。
干渉はほどほどに、自主性を持たせて見守って育てていく。

●絵本を読む
語彙力・共感性・想像力などを養うのにピッタリです。
また、絵本→物語を読むという方向で発展させていくと、中学受験で全ての教科において重要な質問文を読み解く読解力の基礎を養うことができます。

●体を動かして遊ぶ
一見して体力・技術力とみられがちですが、やる気や上手くいかなかったときの自制心など、様々な面で成長が期待されます。
また、中学受験に限って言うならば、体力無くして受検は乗り切れないので必須ともいえます。

●勉強をする習慣を作る
基本は勉強が楽しいと感じて自分でやるようになるのがコツで、あまり早くから取り入れなくても大丈夫。
東大出身者などは「親から勉強しなさいなんて言われたことが無かった」と言う人が多いのは、根本的にここが違ってきているのではないかと思います。
幼稚園の年長さんぐらいから、要は小学校入学時点で机に座る習慣づけが出来るようになっていればOK。
習慣がついていれば自分で進んで勉強を生活サイクルに取り入れられるようになる。

これ以外にも様々な家庭での取り組みがあると思います。
家庭でのスタンス以外にも、家族旅行をすることでコミュニケーション力や自己実現の力を高めるという方法もあります。

旅育(たびいく)と言われ、旅を通して子供の成長を促す方法です。

もう一つ、子供にではありませんが親が勉強する姿勢を見せるというのもポイントです。
子供は親の姿を見て育ちますから親が資格などの勉強をしているところを見ていると、それが当たり前になるようになります。
全てを完璧にこなすことは難しいですが、数年後、あるいは数十年後の子どものためにといくつかでも実践していきたいですね。

中学受験と早期教育まとめ

●早期教育は中学受験前の学力には影響を与えないが、その後の人生には大きく影響を与える可能性がある
●中学受験抜きにしても幼児教育で重視したいのは非認知能力
●非認知能力+勉強の習慣づけ+体力などが中学受験で必要な力となってくるので、幼児期からこれをカバーするような家庭環境を作っていきたい
●家庭環境だけでは完全には難しいので幼児教室や特別な幼児教育法を取り入れている幼稚園などに入園させるのも一つの方法

様々な角度から幼児教育と中学受験との関係について考察してみましたが、幼児教育の専門家ではなく一人の親としての見解です。
これが正解と言うわけではありませんし、お子さんの個性の問題もあります。
また、研究成果が覆される可能性だってあるわけです。
私たち親がすべきなのは、子供に向き合って何が一番いいのか考え、そして最新の情報をリサーチしていくことなのではないだろうかと思っています。

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