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中高一貫の公立と私立の違い 学費は?公立は先取り学習ある?

投稿日:2019年3月10日 更新日:

公立に中高一貫校が設立されたのは1999年のことです。
意外と昔だなと感じるか、最近だなと感じるかは人それぞれですが、ようやく20年の歴史が出来たところだという感じなんですね。
そのため、自身が私立中高一貫校に通ったという親世代でも、公立に中高一貫校があって中学受験があるということを知らない方も案外おられる様子。
しかし公立と私立の中高一貫校にはどんな違いがあるのか?
校風?学費?形態?勉強はどんなふうに教えてくれるの?色々疑問は尽きません。
公立の中高一貫校と私立の中高一貫校の違いについて紹介します。

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中高一貫の公立と私立の違いって何?

公立の中高一貫校はまだ数は多くないものの、例えば東京都内には11校があります。
普通の公立中学は学区によって通う学校が分けられるので試験などはありませんが、公立の中高一貫校には入学に際して試験があります。
しかし「入学試験」ではなく「適性検査」と呼ばれ、そのため「受験」ではなく「受検」と表現されています。
公立と私立の差はこの入試の内容の違いが、その後の学校生活でも大きな差として現れて行くようです。

まず私立の中高一貫校、いわゆる中学受験と言われている物はいわゆる学力テストです。
学校によって差異はありますが、様々な知識を問われる問題が出されます。
そのため小学校の学習範囲を軽く超えるような問題が出題されることもままあり、中学受験のための受験勉強は本当に範囲が多岐にわたります。

一方で公立の中高一貫校の入試に当たる適性検査は、もちろん学力面を全く測らないわけではありませんがどちらかというと「考える力」や「表現する力」というものが求められます
これは学校教育法の規則によって公立の中学校が入試による学力検査が禁じられていることが理由の一つです。
そのため適性検査の内容は学力が全面に出ている私立の入試と違って、自分の意見を表現したり、考えを説明した入りする記述問題があります。
一言でいうと「○○についてあなたはどう思いますか?」という問いに的確に答えられるかどうか?ということです。

こうした試験内容は単に知識を持った子を選抜するのではなく、リーダーシップが取れる子、将来を担う人材を育てていくという学校側のバックボーンに由来しています。
つまり学校自体も自然と高学力一辺倒よりも、企業や研究機関から講師を招いての特別授業や公立ならでわの地域密着型ボランティアなどがあったりもします。

また、意外と見落とされがちなのが都立なら都内に在住でなければならない等の学区に関する点です。
私立は学区は関係ありませんが、都立であれば都内、区立であれば区内に在住しているか転入する予定が無ければ受験資格がありません。
その点が私立と違い、また地域とより密着した学校生活を送れるという違いとして出てきます。

もちろん私立の難関校には思考力や判断力、記述力、表現力に重点を置いた入学試験問題が出される学校も中にはありますが、公立の中高一貫校はそれがメインと言っても過言ではありません。
つまり私立と公立の大きな違いは何かということであれば求められている子供のタイプの違いということが最大の違いであると言えます。

中高一貫は私立と公立の学費はどれぐらいの差になる?

親としては授業内容はもちろんのこと学費も気になります。

公立の中高一貫校のうち、中学の3年の間は義務教育のため学費は0円です。
これは普通の公立中学校と同じですね、とてもありがたい!
ただし全く負担が無いかというとそうでもなく、

●制服代
●修学旅行の積立金
●給食費(学校による)
●教材費
●生徒会費・後援会費

等がかかってきます。
例としてですが都立両国高等学校付属中学校の資料によれば、中学の3年間で諸費用は約103万円となっています。

さらに高校に上がると義務教育から外れるので年間に118800円の学費がかかってくることになります。
公立高校に関する詳細な金額が分かる資料がないのでおおよその値になりますが、学費×3年間、制服代、修学旅行、教材費、その他の費用など全てを合算していくと140~150万円ぐらいになるとされています(学校ごとに細かい計算は変わってきます)。

さらにですが、実は公立の高校では夏休みは冬休みなどにある補習授業は全て無料で受けることができます
一方で私立は学校にもよりますが1講座あたり3000円程度徴収されることはザラです。

となるとですが、公立の中高一貫校よりはるかに安いじゃない!って思うのは当たり前。
6年間の費用に換算してみると、私立中高一貫校が740~780万円とされているのに対して、公立中高一貫校は240~260万円程度と、1/3程度の見積もりとなります。

私立中高一貫校の学費に関しては以下の記事を参考にしてみてください。

ただ、公立中高一貫校がとても学費面で非常に魅力的なのは私立が高いから。
これが2020年度からは所得制限があるものの、私立高校の授業料も無償化、あるいは負担軽減のための補助が出る動きになって来てます(2018年時点)。
こうなると私立中高一貫校での学費負担も少なくなる可能性が出てくるので、公立・私立の諸費用が今ほど大きな差ではなってきて、公立中高一貫校の魅力も若干落ちてくる可能性も?出てくるわけです。
こればかりは蓋を開けてみなければ分かりませんが、受験者数の増減などによって学校の偏差値が変わる可能性もあるので、受験までに年数があるご家庭ではしっかりと様子を見なければならないと思います。

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公立中高一貫校は先取りの勉強をやらせてるの?

一昔前までは、公立中学校では範囲を逸脱して授業を行うことが出来なかったので先取り学習はありませんでした。
しかし現在ではそれが解禁されたので、一部の学校で先取り学習が行われています

ちなみに都立中高一貫校の中で今のところ判明しているのは、小石川・武蔵・白鴎・富士のようです。
両国・大泉は先取り学習はされていない様子。

また、学校によって先取り学習をしている科目も異なります。
主に先取りが多いのは数学と英語、次いで国語・理科・社会とづ尽きます。

さらに先取り学習ではなく、中学のうちに高校の範囲を発展的学習として取り入れている形もあったりと、学習形態は様々。
先取り学習・発展的学習にについては完全に学校ごとによるので、説明会などで聞いてみなければ分かりません。
もし学習速度などに疑問が生じた場合には、必ず確認をしておくべき内容だと思います。

中学受験における中高一貫の公立と私立の違いまとめ

●公立の中高一貫校と私立の中高一貫校の大きな違いは、入学に際して行われる試験内容から求められている子供の資質が異なるという点。公立は知識力よりも考える力や表現力を持った子を求めている
●公立の中学は学費は0円、高校でも約12万円ほど。ただし制服代や教科書代など諸費用がかかる。それでも私立中高一貫と比べると現在は1/3以下の費用で済む
●ただし、2020年度から私立高校でも世帯年収に応じて無償化や補助が出るようになるので、今後は諸費用の差が小さくなる可能性あり
●先取り学習は学校によって行われていたり、いなかったり、科目が違ったりするので必ず確認をすること

元都立高校の教員の方にお話を聞いたところ、公立中高一貫校の生徒さんはコツコツと努力するタイプの子が多いイメージがあるそうです。
そして都立の中でも成績はトップクラス、となるとやっぱ倍率はものすごいことに。
狭き門なので私立との併願を考えてしまうのもやむ負えないかなぁと思うのが親心です。
しかし併願についても第一志望の私立中学によっては偏差値以外の問題で得手不得手が生じてしまう場合があります。
併願や受験資格について以下の記事に詳しくまとめましたので、気になる方はチェックしてみてください。

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