ゲームが無いご家庭であれば無い悩みですが、最近はどのご家庭にも大体ゲームってありますよね。
ニンテンドーswitchが無くても3DSはあったり、それらが無くてもパパママのスマホにゲームが入っていたり。
どんな形でも何がしかゲームがある生活を送っている小学生の方が圧倒的に多いと思います。
だからこそ、中学受験のときにゲームを禁止するべきなのかどうか?と言うのが悩みの種になってくるわけです。
勉強頑張っているのも分かる、息抜きが欲しいのも分かる、でもそれがゲームである必要ってあるのか?とお父さんお母さんは首を傾げるかもしれません。
あるいは息抜きであっても許してしまったら、ルールを作っておいてもどんどんエスカレートして行っちゃうんじゃ?と危惧するかもしれません。
中学受験中のゲームとの付き合い方のコツを紹介します。
中学受験の息抜きにゲームってあり?禁止すべき?
禁止しようと思ったらコンセントに南京錠(古い?w)ぐらいじゃ無理で、金庫にでも入れないとダメですよね。
やりたいと思ったら本気出すんで(その本気を受験勉強に使ってくれ・・・!)、こちらも本気で取り上げないとだめです。
が、本当にゲームってダメなのかな?とも思うのです。
私自身中学受験経験者なのですが、友達でフェリスに合格した子はドラクエ6のマニア(世代がばれますね(笑)でした。
データが何度も消えるぐらいに遊び倒しているぐらいやっていたのにもかかわらず、周囲より一つ抜きん出て勉強が出来て、横浜の御三家へ楽々と受かって行ったのです。
どうしてゲームをやっているのに勉強もできたのか?
当時は不思議でなりませんでしたが、彼女の強みはその集中力だったんだと思います。
ゲームにしろ勉強にしろ、コレ!と思ったら集中してやり倒す力を持っていました。
そういう意味ではメリハリさえつけられるならば、ゲームは必ずしも勉強の敵ではありませんし悪でもありません。
ただ、それが難しい。
逆にメリハリのつけ方、いわば自制心の鍛錬としてゲームがいい役割を担ってくれるなら?
息抜きも兼ねられて願ったりかなったり、ですよね。
平成以降に生まれた子たちにとってはゲームはあまりに身近すぎて、ない生活と言う方が想像しづらいかもしれません。
取り上げたってCMでも流れるし、学校の友達だって外遊びにDS持ってくるレベルですから。
お父さんお母さんのスマホにもゲームの一個や二個入っていてもおかしくない。
だからこそ、取り上げるよりも付き合い方を見直して、自制できる強い心を持った方が受験勉強には役に立つのではないでしょうか?
中学受験の6年はゲームは取り上げた方がいい?
とはいえさすがに6年生にもなったら取り上げた方がいいのでは?と思う保護者は多いかと思います。
しかしこれも家庭次第、もとい子供の性格次第と言うところが大きいです。
どうしても止められない子、自制心の利かない子は取り上げないと支障をきたしますよね。
でもちゃんと自分で時間を決めて止められる子から無理に取り上げる必要ってありますかね?
中には自分でやめられないのを分かっていて「ゲームを封印して」と親のところへ持ってくる子や、あるいはキッチンタイマーで時間を計ってやめようと努力する子もいます。
つまりゲームと受験勉強との付き合い方はその子の性格と得手不得手次第なんです。
そりゃぁゲームなんかしてないで勉強した方がいいに決まってます。
でもそれじゃ身が持たないぐらい長丁場ですから、6年生の2月に最高のパフォーマンスを出すためにはどうやってエンジンをかけていったらいいのか?それは一人一人違うんです。
なので六年生なんだからと言う理由でゲームを取り上げないでください。
それだけでは本人が納得できなかった時に、勉強の方に支障が出る可能性があります。
取り上げると言うよりも、お父さんお母さんは預かる・お子さんとしては封印して置いてもらうという双方が納得した共通認識の元でゲームを無くさないと意味がありません。
そのためには中学受験に向けて何で頑張るのか?どうして受験するのか?どういう理由で志望校の中学に行きたいのか?と言うのを何度も何度も確認し合ってみてください。
中学受験とゲームのルール作りとその例
取り上げるにしろ、取り上げないにしろ、ゲームと付き合っていくうえではルール作りが大変重要です。
このルールは「こうしておけば問題なし」というものではなく、内容よりもルールの作り方の方が大事です。
ゲームに関するルールを作る際には次のことに気を付けてみてください。
●お父さんとお母さんで別々のことを言わないようにあらかじめ決めておく。また、子供が片方にお願いしたとしたら一度保留とし、再度、今度は全員そろった時に話を進める
●ルールを決めたら親・兄弟もそれに従う
●ルール改正のタイミング必ず設ける
よくあるのが「ゲームは買ってあげるけど一日一時間だからね」「はーい!」で、守られないケース。
これ、子供だからルールを守れないって思っていませんか?でも違うんです。
本人が納得していないルールだから守られないだけであって、このルールは守らなければ!って分かっていれば子供でもルールは守れます。
だからルールを作る時は必ず話し合いをして、双方の言い分をお互いに聞くようにしてください。
間違っても「あんたはどうせ守らないから」なんて最初っから信じていないようなことは言わないであげてください。
で、こういうルール作りをしようとすると、お子さんはどうしてもまずは甘い方にすり寄って行きます。
子「ねぇお父さん、部屋でゲームするの一時間だけやってもいい?」
父「ああ、うん、いいんじゃないか?」
こんなやり取りをつゆ知らず、部屋に持ち込んだのを怒るお母さんに対してお子さんは「だってお父さんがいいって言ったもん」
お子さんが混乱するのは当たり前ですよね。
なのでルール作りに関して何か判断が必要なことを聞かれた際にはいったん保留として、両親の意見のすり合わせを済ませてからお子さんと話し合いに臨んでください。
部屋でやっていい?と聞かれたお父さんは「お母さんに聞いてみるからちょっと待っててね」の一言でOKです。
次いで決めたルールは親も守ってください。
子供がゲームを一日一時間と決めて守っているのに、お父さんはずーっとスマホでゲームばっかり。
これってお子さんふて腐れますよ。当たり前です。
これは親に限らず、兄弟にも同じことが言えます。
もし中学受験のためにゲームを自制しようというためのルール作りをするのであれば、兄弟にも協力してもらってください。
最後にルール改正のタイミングを必ず作るようにしてください。
ルールの中にルール改正のことも盛り込んでおくのです。
それは例えばルールを破った時、あるいは学年が上がった時、6年生の夏休みが終わった時・・・・など何かステージが変わる時が適切だと思います。
このようにして作ったルールは出来れば明文化させておいた方がいいと思います。
リビングの見えるところにあると確認がしやすいですね。
次いでルールの例ですが、コツとしては時間を明確に分かる工夫をすることと、ルールの中に遊びを持たせることがおすすめです。
まず時間を明確にする工夫ですが、例えば一日一時間と決めたとして「あと5分だけ~」「セーブポイントそこだから~」みたいなズルズル感ってありますよね。
ばしっとそこでぶった切れるように時間に関してはキッチンタイマーを使ったりして誰から見ても時間が分かるようにしてみてください。
またルールの中に遊びを持たせるというのは、例えば「一日一時間、ただし平日に1日ゲームを我慢したら日曜日に2時間遊ぶことが出来る」などの子どもが考えて判断できる部分を作っておくのです。
こうすると長く遊びたければ一日我慢しますよね。
ゲームで遊ぶためのルールを守りながら、判断力・思考力・自制心を本人はフル動員します。
こうして遊びに本気の力とメリハリをつけることで、ゲームに集中する力も勉強に集中する力もついていきます(一日一時間しか遊べないと分かればその瞬間にものすごい頑張ろうとするのでw)。
後は細かい部分は家庭の事情に合わせて設定して大丈夫です。
お互いに納得いくルールを敷いて、双方イライラせずに息抜きが出来るようになるのがルール作りの一番大事なポイントです。
中学受験とゲームの付き合い方まとめ
●6年生の段階で禁止した方がいいかどうかはこどもの性格次第
●ルールづくりにはいくつかコツがあるが、ルールは本人を縛るためではなく親も子もイライラせずに円滑に生活の中にゲームを存在させるためのものと言うことを忘れずに!
ゲームにイライラするよりはある程度は余裕を持たせておいてあげた方が精神的には落ち着くこともあるので、一概に禁止が正しいとも言えず難しい問題です。
ただ、何らかの形では息抜きはさせてあげないとしんどいので、勉強とストレス発散の切り替えをしっかりつけられるようにしておくのがいいですね。
低学年の時の遊び方について気になる方はチェックしてみてください。
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