毎年、冬場の時期になると猛威を振るうのがインフルエンザです。
最近はインフルエンザの予防接種を義務付けていたり補助金を出してくれる企業もあります。
特にサービス業、接客などの業務の社会人にとっては死活問題ですよね。
それと同時に冬場と言えば、忘年会・新年会をはじめとする飲み会です。
社内だけならばまだしも、接待の場合にはお酒を勧められたら断りづらい場合もあります。
インフルエンザの予防接種と飲酒の問題は同じ冬場ということで、社会人にとっては切っても切れない関係にあるわけです。
インフルエンザの予防接種の前日に飲酒をしてもいいのかどうか?
注意事項や効果について紹介していきます
インフルエンザの予防接種で飲酒は前日は大丈夫?
インフルエンザの予防接種をするにあたり、一般の私たちがインターネットから簡単に入手できて確認できる資料の中で、信頼性が高いのはこちらだと思います。
厚生労働省 インフルエンザと予防接種 (啓発資料)
このガイドラインによると、前日の飲酒については何も記載されていません。
ということは、前日であれば飲酒は一応OKされているということだと判断してもいいと思います。
ただし過度の飲酒は控えるべきでしょう。
インフルエンザの予防接種を受ける際には体調に関する問診が行われています。
その時に以下の症状がある人は予約をしていたとしても、その日は予防接種を受けることが出来ません。
・37度以上の熱がある
・風邪の症状がある
・下痢や吐き気(嘔吐)の症状がある
さて、この症状、特に下痢や吐き気などは前日の飲酒の度が過ぎた場合にも起きかねませんよね?
単純に言えば二日酔いです。
お酒の強さは人それぞれであるため一概には言えませんが、前日の飲酒・二日酔いによる体調不良の場合にも風邪などと同様の体調不良として扱われ、予防接種を受けさせてもらえない可能性があります。
また、一概には言えませんが、飲酒によって体調がいまいちな時に予防接種をしてしまうと、その後副作用が現れたり、それが重篤化する事態になる場合も稀にあるようです。
そのような事態にならないために体調不良時には予防接種を受けられないという決まりがあるのですから、それに対して飲酒でわざわざ体調不良の状態にもっていくのは、あまり誉められた行為とは言えないでしょう。
社会人ともなれば予防接種にいく時間を見つけるのも大変な方、いらっしゃると思います。
ようやく時間も作れて、予約もしたのに、そんな機会をふいにしてしまったら後日同じことをするのがとても大変ですよね。
なので前日の飲酒は禁止はされていませんが、深酒になるまで止まらない可能性も考え、控えた方がいいと思います。
もし接待などでどうしても飲まなければならない場合には、最初の一杯程度で後は「明日が予防接種なので」と伝え、申し訳ないですが控えさせてもらった方がいいでしょう。
インフルエンザの予防接種における注意事項に飲酒は入っているけど・・・
インフルエンザの予防接種時における「飲酒」の注意事項は、前日については書かれていませんが、実は「接種を受けた後」については書かれています。
『予防接種を受けた後の一般的注意事項』の第四項目に接種の当日は激しい運動と大量の飲酒は避けるようにと明記されています。
この接種後に飲酒を控えるようにという文言から「インフルエンザの予防接種時には飲酒はダメ」という認識が広がったのだと考えられますが、接種前と接種後では飲酒の影響が少し違います。
接種後の飲酒は、飲酒による症状と副作用が見分けが付きづらかったり、またアルコールの作用によって副作用が重くなったりする可能性があるからです。
一方、摂取前の飲酒は体調不良に対する懸念からです。
しかし飲酒によって体の調子が悪くなりかねないというのは共通しており、「ガイドラインには接種前の飲酒については何も書いてないから大丈夫♪」と考えるのは決して安全なことではありませんよね。
考え方は様々あると思いますが、前日の飲酒については「控える」方がいいと思われます。
インフルエンザの予防接種に対する飲酒の効果について
一部で「少量の飲酒がインフルエンザの予防接種の効果をおおきくする」という研究結果が発表されたようですが(論文がどれなのか分からなかったので真偽不明の情報です)、これを鵜呑みに飲酒を助長するのはオススメできません。
というのも少量の飲酒というのがどの程度か不明な上に、アルコール摂取については個人差が非常に大きいからです。
アルコールの分解能力については遺伝的な要素がありますが、一般的には欧米人の方が分解能力が高めで日本人はあまり分解能力が高くありません。
そのため「少量」というのが、実験を行った個人に非常に大きく影響される可能性があります。
このような研究結果は、もし本当にインフルエンザの予防接種を受ける人全員に効果があるのであれば、そのうち正式な情報として推奨されてくるはずです。
今は厚生労働省のガイドラインに従って、過度の飲酒は控える方向で検討してみてください。
まとめ
●厚生労働省のガイドラインでは禁止されてはいないが、過度の飲酒で体調不良になると予防接種を受けられない事態になりかねないので控えた方がいいかも
●注意事項に飲酒が入っているのは、接種後に控えるようにとのこと
●予防接種に対する飲酒の効果は未だ不明のため過度の飲酒は控えるべき
インフルエンザにならないことも大切ですし、接待や忘年会も大事な社会のイベントです。
寒い冬、どちらもちゃんと乗り切れるように頑張っていきましょう!
スポンサーリンク
コメント