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芥川賞に応募したい 応募総数やどうやって応募するか調べるには?

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1月、7月になると思い出したように取り上げられる芥川賞と直木賞。今回は誰が選ばれた!とか、どんな作品だとか、毎年話題になりますよね。さて、中学生や高校生の時に少しでも小説を書いたことがある人には、ある種の憧れの賞なのではないかな~と思います。

そこでふと大人になった今小説を書いてみて、投稿してみて・・・と考えてはみるものの芥川賞ってどこに応募するの・・・?と迷ってしまったり。

芥川賞への応募に関する良く勘違いされる(誤)情報についてまとめてみました。

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芥川賞に応募したいんだけど情報がどこにもないんだけど!

直木賞はどちらかというとすでに出版している中堅作家だから、まだどこの賞も受賞していない自分は芥川賞ね! と意気込んで応募要項を探してみるも、見つからない。

と、情報を探してこちらの記事を見てくださる方には、出鼻をくじくようで大変申し訳ありませんが、見つからないのは当たり前なんです・・・。
なぜなら、芥川賞は公募方式ではないので!

え、公募方式じゃないって何? 他に何があるの! と思うかもしれませんが、簡単に言えば、受賞したい人がこちらから作品を応募するのではなく、すでに刊行されている作品の中から選ばれるという意味です。

そのため芥川賞(ちなみに直木賞もです)には応募要項というものは存在しませんので、「○○な作品が対象です」やら、「原稿用紙何枚~何枚まで」や「締め切りは○○日まで」などという文言は検索してもヒットしてこないわけです。

ただし、公益財団法人 日本文学振興会の賞の紹介ページにて、芥川賞は選考の基準に関することが一部書かれています。
この情報によると、新人に近い作家・中編や短編という選考がされているようです。また、すでに刊行されている出版物というのは簡単に言えば文芸雑誌です。

芥川賞には自分から作品を応募することはできませんので、もし目指す場合には何とか文芸雑誌に純文学の中編や短編を掲載されるところまでこぎつけなければならないようです。

芥川賞の応募総数ってどこで調べたらいいの?

前述したとおり、応募ではないので応募総数という言葉がすでに間違っているのはお分かり頂けたかと思います。それでも知りたいのは、どれぐらいの作品の中から選ばれているの?ということですよね。

ということで少々強引ではありますが、応募総数ならぬ選考総数を出版点数から計算してみたいと思います。あくまで強引な計算になりますので、妄想の範囲にとどめて置いて頂ければと思います。


まずは対象となる作品ですが、半年間に出版された雑誌および同人誌に掲載された中編・短編の小説です。

総務省統計局2010年に出版された文学に関わる雑誌の点数は602点です。これは2000年付近をピークに現在は下降している状態です。年間約600点ということは半年間だと約300点ですね。

さて半年間で約300点の出版点数がある文学に関わる雑誌ですが、このうち何割ぐらいが純文学なのでしょうか? 純文学で有名な雑誌と言えば文學界、群像、文藝、すばる、新潮です。この5点6か月分でも30点、つまり1割なんですね。

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多く見積もって3割と計算したとしても、半年間に発行されている純文学に関する雑誌は90点ほどということになります。

そしてこれらの雑誌には毎回4~5点の中編・短編が収録されている場合が多いですので、単純に計算すると90×5=450点。これに同人誌掲載の作品を合わせた分が芥川賞の応募総数ならぬ選考されている総数になる・・・のではないかと考えますが、もちろん全てが選考対象になっているわけではないようです。


と、このように数字だけを追っていくといわゆる新人賞を銘打って募集されている文芸賞よりも、随分と選考対象が少ないのかもしれない!と少し期待されるかもしれません。

しかしこの選考に入るためにはまず文芸雑誌に掲載されることが第一関門。つまり、もっと多い新人賞の募集を勝ち上がった後の話なので、やはり一朝一夕にというのは非常に困難なようです。

芥川賞ってどうやったらとれる?

芥川賞を受賞するのは狭き門だということは分かりましたが、しかし世の中には受賞された方がいるのも事実です。こうした方々はどのようにして受賞されたのでしょうか?


芥川賞の受賞の経緯というのは受賞者それぞれの場合が非常に多いですが、純文学の新人賞を受賞した方が多いようです。

純文学の新人賞を設けているのは文學界、群像、文藝、すばる、新潮などですが、過去10年間(2017~2007年)を見てみると、それぞれの受賞人数は文學界8人、群像5人、文藝1人、すばる1人、新潮7人となっており、文學界と新潮が多いのが分かります。これらの雑誌以外となると早稲田文学から一人だけで、該当無しが2回でした。

これらの新人賞は各出版社が年に一度主催している新人賞で、こちらは応募の形です。つまり書いて、応募要項に合わせて送るという形です。つまり芥川賞を目指したいのであれば、まずはいずれかの新人賞を目指した方がよさそうです。

そのうえで、芥川賞は比較的センセーショナルな作品が選ばれやすい傾向にありますので、そういった意識を持って書かれてみてはいかがでしょうか?

芥川賞に応募したいまとめ

芥川賞の募集要項ってどこにあるの?!
●公募のため募集要項は存在しない。すでに刊行された雑誌に掲載されている作品の中から選ばれる
●応募総数というのも存在しないが、選考点数はそう多くないと予想される
●選考点数はそう多くないと予想されるものの、そこにたどり着くための道のりは非常に長い
●まずは純文学の新人賞のいずれかをめざし、文芸雑誌に掲載されるようになるのが一般的な経路
●センセーショナルな作品が選ばれやすい

一昔前と違って、今はスマホでもパソコンでも簡単に執筆が出来ます。また、小説を掲載する場としても様々なネットサービスも展開されています。もちろん純文学はこのようなネット掲載の場はライトノベル等に比べると多くありませんが、少なくともいま30代、40代の人が中高生の頃よりはずっと敷居が低い存在になっています。もしまだ書いてみたいと思う気持ちがあれば、趣味として小説を書いてみるのはいかがでしょうか?

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