ハロウィンほどではないですが日本でもここ数年イースターのイベントをするところが増えてきました。
何と言ってもイースターエッグが可愛くって、インスタ映えするのでいいですよね。
でもそもそもイースターエッグって何するための物なんでしょうか。
なんで色や模様をつけたりするのか、絵を描いた卵をどうすればいいのか??
本場の茹で卵で作るイースターエッグは、じゃあ終わったらその後はどうするものなのか?
食べてもいいの?食べ方に決まりとかあるの?
イースターエッグについて紹介します。
イースターエッグは何をするための物なの?
イースターはキリスト教の復活祭。
その中で死と命の象徴として扱われるのがイースターエッグです。
他にもキリストの復活と同様にありえないものの例えとして赤い卵が挙げられたため、赤い卵にする説や、磔刑に処されたイエスの血の色(血は生命を司ることから)を表わすために、赤く塗られている説など、とにかく諸説あります。
これらのことから基本スタンダードなのは赤い色ですが、キリスト教圏では地域や教派ごとにもとにかく様々な習慣があるので、絵柄や模様はたくさんあります。
こうして色々な絵柄や模様が描かれたイースターエッグはじゃあどうするの?というと、飾って楽しむもののようです。
一般的には復活祭当日には主の復活を喜び、イースターエッグを飾って楽しむもの。
しかし飾る以外にもイースターエッグを用いたゲームをする習慣がある地域がいくつかあります。
英語圏やドイツでは、イースター・バニーと呼ばれる兎がイースターエッグを隠すという伝承があります。
そのためイースターの朝はこども達が隠された卵を探しに行きます。
また、アメリカではエッグハント・エッグハンティングと呼ばれるゲームがあります。
ホワイトハウスで行われるのが毎年ニュースなどで取り上げられますが、芝生(野原)に卵を散らばしてそれを拾い集めるというものです。
また、エッグスプーンレースといって、スプーンやおたまで卵を運ぶ競争をするゲームもあります。
イースターエッグを探したり運んだりするのは日本でもメジャーです。
あまり知られていないゲーム(?)としては、エッグ・ジャーピング(エッグ・ダンピング、エッグ・タンピングとも)というのがあります。
プレイヤーは1人一個ずつ固ゆでの卵を持って、お互いの卵をぶつけ合います。
割れたら負けで、自分の卵を食べます。最後まで割れなかった人が優勝。
イギリス北部などで行われているそうです。
イースターエッグはその物を飾って楽しむ以外にも色々ゲームが出来るので(しかもそんなに難しくない!)、お子さんがいて楽しむにはちょうどいいかもしれないですね。
イースターエッグは食べるの?どうにかするの?
飾ったりエッグハントで楽しんだあとのイースターエッグって、じゃあ一体どうするの?と、ふと思ったことはありませんか。
殻だけを使っているならまだしも、本場同様にゆで卵でやったとしたら食べなきゃもったいないですよね。
でも食べていいの?と。
イースターエッグは食べても大丈夫。
日本のある教会でも聖餐式の後にお昼にイースターエッグが振る舞われた様子をブログで紹介していました。
ただし二つほど気を付けてほしいことがあります。
一つ目は、模様や絵柄を付けるために使ったのが絵具やマジックだった場合です。
実は卵の殻は一見つるっとして何も通さないように見えますが、小さな穴がたくさん開いています。
卵は有精卵ならヒヨコが孵るまで呼吸が必要ですから、そのためのガス交換の穴なんです。
で、茹で卵の殻の上から絵具やマジックで絵を描くと、この穴を伝って中身にまで色がついてしまうことがあります。
食紅やイースターエッグ用の口に入っても大丈夫な色素ならばいいんですが、食べると人体に害のある色素だと問題。
何で色を付けるのかは十分に気を付けてくださいね。
もう一つは、ゆで卵が痛んでいないかどうかです。
実は卵は茹でると、生の時よりも保存が利かなくなります。
意外かもしれませんが、常温でも大丈夫だった生卵はゆで卵にすると冷蔵保存(冬場は常温でも大丈夫)が推奨されるものなんです。
夏場だと常温放置では12時間も持ちません。
食べるならばなるべくイースター当日に、そして飾ったりゲームをした後は食べるまでは冷蔵庫に入れた方がよさそうです。
イースターエッグの食べ方
食べてもいいというイースターエッグ。
でも食べ方は?
何かしきたりでもあるの??
と思い調べて見ましたが、特別な食べ方の決まりというのはなさそう。
ただ、固ゆでにしたゆで卵を半分に切ったゆで卵の黄身だけ取り出してマヨネーズやマスタードなど(野菜のみじん切りを入れる場合もあります)と混ぜて白身のカップに戻したデビルド・エッグという料理が有名です。
パーティー料理として見た目にも鮮やかなのでおすすめです。
キリスト教の教派ごとに違いますが、復活祭までのある期間は肉を食べてはいけないのでその間に生まれた卵はそのまま取って置かれます。
たくさんの卵を復活祭に食べるので、出来れば食べずに捨ててしまうような殺生なことはしたくないですね。
キリスト教ではありませんが、ユダヤ教の過ぎ越しの祭の正餐では、塩水で味付けをした固ゆで卵が食べられています。
やっぱりゆで卵には塩がスタンダードなんでしょうかね?
特にこだわりが無ければ、塩を付けてがぶりと食べても大丈夫そう。
茹で卵だけ食べるのはなんか嫌だなーと思ったら、刻んでサラダに乗せたり、マヨネーズと混ぜて食パンにはさめばサンドイッチです。
また、スペインでは復活祭に食べられる、固ゆで卵を使った伝統的な料理があります。
オルナソ(hornazo)といい、バター・ラード・オリー ブ油・白ワインなどが入ったパン生地にハムやソーセージ・豚肉など(地域によって違う )と共に固ゆでの卵を挟み込むような形で入れたパイみたいな食べ物です。
日本ではあまり知られていないので、詳しいレシピを入手することは難しいですが、もし気になる方は調べて見てください。
イースターエッグの楽しみ方と食べ方まとめ
●固茹でにしたゆで卵のイースターエッグは食べても大丈夫。ただし色付けに使ったものが人体に入っても大丈夫な物か確認。また、茹で卵は日持ちしないのでなるべく早めに食べた方がよい
●食べ方は特に決まりはないがデビルド・エッグはパーティー料理としてもおすすめ
イースターとはキリスト復活の日であるとともに、古くは春が来たことをお祝いする日であったという説もあります。
日本ではあまりなじみがありませんが、もし復活祭をお祝いするのであれば、イースターエッグを作って食べるだけではなく、日本でも春をお祝いするのがいいかもしれませんね。
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