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ソルバーの使い方・数字苦手人間が噛み砕いて仕組みを説明するよ

リケジョのおすすめ

実は高校の時に数学の中間と期末と連続で3点0点を取ったことがあるぐらい数学苦手マンです。

が、何を間違えたのか大学では統計学分野の研究室に・・・そこで使っていたのがソルバーでした。

最初、何をしているのかさっぱりぽん。

でも頑張れば苦手でもおおよそのことは分かるようになるもんなんですね。

数字苦手だからこそガツガツに噛み砕いて「ソルバーって何なの?」っていうのを説明できるんじゃないかと・・・頑張ります。
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ソルバーとは何か?簡単ザックリ説明ソルバーについて

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ソルバーとは?

ソルバーとはExcelに標準装備されている『最適化分析ツール』のアドインのことです。

最適化分析ツールとはなんか文字が並んでいて小難しいことを言っているようですが、簡単に言うと『状況に応じて変化する値がたくさんあって答えが分からない状況を解決してくれる』もんです。※正確には違うけど、そんなに詳しく理解していなくても大丈夫たぶん。

状況に応じて変化する値がたくさんあるってどういうこと?っていうと、実際の生活の中に照らし合わせてみると・・・

お祭りの縁日にお小遣いを1000円持って行ったけれど
●焼き鳥 120円
●かき氷 200円
●金魚すくい 150円
さて、最大限に楽しむにはどれを何回やるのが正解?

というようなときに使います(多分・・・・使いませんね)

小学生ぐらいならコレなんですが、じゃあ大人っぽい設問を変えてみるとすると

予算1000万円で以下の商品を仕入れるとして
●A商品 120万円
●B商品 200万円
●C商品 150万円
さて、最大個数買い込むにはどれを幾つずつ買うのが正解?

ちなみにこちら、ソルバーに解決してもらうと

こんな感じで計算してくれます。

C必要ないらしい・・・そっか・・・まぁ適当に作った問題だもんな・・・(このあたりが数学苦手マンの所以)

ソルバーはどうやって使う?

実はソルバーは普通の状態ではExcel上では見えません。

存在はしているのですが、アドインといって後付ソフトの様になっていてON/OFFすることができるようになっています(今から説明する逆をすればつまりOFFにすることができるということです)

 

①まずデータののタブの右はじに何も表示されていない事を確認してください。ここにソルバーを呼び出しに行きます。

②ファイルのタブをクリックしてオプションをクリック

③エクセルのオプションが開くのでアドインをクリック

④一番下の管理のプルダウンが「Excelアドイン」になっていることを確認して設定をクリック

⑤ソルバーアドインにチェックボックスを入れてOKをクリック(消す場合には個々のチェックボックスを外してOKを押す)

⑥するとこのようにソルバーがデータのタブに出現します

なお、私が操作しているのはOffice2007なので2010などとは画面が少し違うかもしれません。

またOffice2010では開発タブが出ている場合はそこから直接「Excelアドイン(歯車が二個並んでいるアイコン)」があってチェックボックスのウィンドウを一発で呼び出せるようになっています。

こうしてを呼び出したら今度は実際に触って使っていく番です。

ソルバーに計算してもらう

では先ほどの問題を改題したものでソルバーの設定と動かし方と見ていきます。

先ほどと違うのは、商品の個数とA・B商品の仕入れ個数が固定されていることです。

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ソルバーのところを押すとパラメータを算出するための設定が開きます。

目的セルの設定:今回は商品の合計個数が最大になるようにしたいのでC7のセルを設定

目標値:最大個数にしたいので最大値

変数セルの変更:動かす値はC~E商品の個数なので今回はC4~C6を設定

とりあえずこれで解決をぽちっと押してみると・・・

あらら・・・なんだかすごい数字になってしまいましたね。

実は、制約条件を全く付けていないので、ソルバーと言えども正解を出せませんよと文句を言ってきているのです。

制約条件とは今回の場合には

①商品の個数は整数にすること
②予算は使い切ること

この二点とします。(予算以下にしてしまうとちょっとアレなので使い切りにしてみます)

これがないと、予算上限なしでいくらでも買ってきちゃうし、個数だって半端な0.5とかで計算が出来てしまうというわけなのです。

それでは制約条件を付けていきます。

追加を押すと制約条件のウィンドウがPOPします。

①の条件としてまずは変化させる商品の個数が整数になるようにintを選びます

②の条件は合計金額のセルの数値が予算と同じようにするため『=』を選んで、予算のセルを参照します。

これで追加をすると

こんな風に制約条件が追加できます。

これで解決を押してみると・・・

ちゃんと解決できました!

個数も整数になってますし、予算もすべて使い切りました。

 

この計算を行ったExcelファイルをダウンロードできるようにしておきます。

今の計算がそのままできるExcelのシートのダウンロードする
※良識の範囲内でご利用ください。再配布などはお控えください。

復習がてら同じようにソルバーを動かしてみると、何をしているのか分かるかと思います。

ソルバーは一体何をしているのか?

パッと見でソルバーがやっている計算は膨大だな・・・と言うのが予想つくと思います。

実際、膨大です。

 

じゃあソルバーは何をやってくれているのかというと、PCの能力を生かして一個ずつ数字を当てはめて行って最適な回答にたどり着くと「答えが出ましたよ」と教えてくれているというわけです。

人間が手計算でやったら大変なことになりますよね。

それをパソコンだからこそできると言った感じで、一個ずつやってくれているわけです。

 

ところがそこに実は落とし穴があります。

実はソルバーは複雑な計算になってくると、初期値を変えると全く違う答えが出てきてしまう場合があります。

今回の仕入れの問題ぐらいだと問題ありませんが、もっと変数が多かったりすると最初に入力しておく数字によっては別の答えを弾きだしてくる場合があります。

 

なぜそんなことが起こってしまうかというと「ソルバーの答えさがしが目隠しで山登りをしているようなもの」だからなんです。

どういうことかというと・・・

こうしていくつもある山の頂上に向かって、一歩一歩「こっちの方が高いぞ?」って感じで登って行くんですね。

ところが、最初の出発地点が変な位置だと高い方へ高い方へ登って行って「山頂っぽい!」と思って目隠しを外したとしても・・・

実は「確かに周辺から見てみると山頂っぽいけど、もう少し別の場所にもっと高いところがある」みたいなところでソルバーが回答を弾きだしてしまう場合があります。

そのため、初期値というのが実はとても大事で

●答えが予想出来るならばそれに近い初期値を最初から入力しておく

●初期値を変化させて答えが変わるか試してみる

という工夫をすることで、より正確な数値を引き出すことができます。

最後に

他にも細かいテクニックは色々あるのですが、ソルバーの基本的な使い方をザックリと噛み砕いてみました。

専門じゃないからこそ、自分で理解できるところまで簡単にしているのでこの説明は正確とは言えません。

ただ「こういうイメージで動いているやつなんだ」ということが分かると、実際使う場面において応用が利くことが多いので今回本当にざっくりした内容にさせていただきました。

ちなみに私は何度も間違えたり分からなくなったのですが、コピーを取ったりして間違っても大丈夫なようにして何度もやってみて体で覚えていくようにしていました(Excelなのに肉体派?!)

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