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息子が成人式に行かないと言うのだけれど後悔する?おかしい?

新年・正月

成人おめでとうございます。と言っても、成人式に出ないって言われてショックを受けている親御さんも結構多くいらっしゃるんじゃないかと思います。

成人式は行くのが当たり前だと思っているし、せっかくの節目の年なんだから盛大にお祝いもしてあげたい。なのに本人が一番乗り気じゃない。周囲が困ってしまうし、出来ることなら「普通」であってほしいと考えるのが親心だと思います

どうして息子さんや娘さんが成人式に行きたがらないのか、そして親の立場はどう接すればいいのか? 無理に説得するのはいいのか悪いのか? 最近の成人式の諸事情を踏まえ考察していきます。

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息子が成人式に行かないので困っている

人の親であれば、自分の子どもが成人式に出て立派に成人になってくれることほどうれしいことはないと思います。ですがその成人式に行きたくないと当の本人が言う。親の立場としては行ってほしいし、その前に何で行きたくないのか理解が出来ない方が多いのではないかと思います。

実は私も成人式には出席しなかったのですが、成人式に行きたがらない場合にはいくつかの理由が考えられます。

●行っても友達がいないから
●中学・高校で私立に進学して地元の友達と疎遠になっている
●地元の学校に通っている時にいじめにあっていた、あるいは絶対に会いたくない友達がいる
●晴れ着を着るのが嫌
●該当する自治体の成人式が荒れることで有名
などです。

と、理由を理解したとしてもその気持ちが出来ないというのは、恐らく立場が違うからでしょう。息子さんや娘さんが成人式に行きたくない理由と、親御さんが成人式に行ってもらいたい理由はほとんどの場合かみ合いません。

なぜなら息子さんや娘さんが嫌な理由は自分以外の理由が大半であり、あなたが行って欲しいと思っている理由は息子さんや娘さんへの自分の思いです。ですから理解したり話し合う以前に、同じ成人式の話題のつもりで違う土俵で会話している状態なんです。

「友達に会いたくないから行きたくない」
「親の私は行ってほしいと思っているの」

こうでは会話になっていませんよね。
ですからどうしても成人式に出席してほしいとどうしても考えるのであれば、まずは彼らの言い分を聞いてあげてください。そしてその言い分に対して、親の立場や親の思いは横に置いて答えてあげてください。

また「気にすることでは無い」「そんな些細な理由で行きたくないの?」「あなたの気持ちはどうでもいい」などのキーワードは態度を悪化させるだけの場合が多いので、つい言葉に出しがちでも抑えた方がいいでしょう。

なんで自分のこともにそんな気を使わなければならないの?と少々憤慨されるかもしれません。しかしそう考えている時点で、あなたは親として自分のお子さんが成人したことを認められていない証拠ではないでしょうか。

息子さんや娘さんがあなたのことを全く考えていないわけではないと思います。行かなかったら親不孝になるかなとかそういう風にどこかで考えていて、それでも行きたくないと意思表示をして意見を述べているのです。一人の大人として、子ども扱いせずに意見を交わすぐらいのことをしても罰は当たらないと思います。


と、きれいごとを並べていてもやはり成人式には行かない、されど親としてお祝いはしたい、という親の心というのは理解できます。その場合にはなにも自治体の成人式を絶対としなくてもいいのではないかと提案させていただきたいのです。

自治体にもよりますが、成人式の内容は市長やお偉方の長いお説教を聞き流しつつ友人たちとしゃべって、最後に何か記念品をもらってくるぐらいの物です。それが成人の条件に必ず必要かと言われれば現代ではそんなことは無いでしょう。いわゆる形骸化というものです。

ですから成人式に行かない・行きたくないと言われたら、家族で食事をしたり、記念に写真を撮ったりと、家族で成人式をしてあげるのでも十分ではありませんか? 何も自治体が行う成人式に出席しなければ成人になれないわけではないですし、何より子供にとっては親に認めてもらえる方がずっとうれしいのではないかと思うのです。家族にとって最良の成人式を模索してもいいのではないでしょうか。

成人式に行かないと後悔するって本当?

成人式に行かないと後悔すると言った話はよく聞きます。また、知恵袋などで検索すると「ン十年前になるけど行けばよかったと後悔している」と言った回答がちらほら見受けられます。

そしてその回答に嬉々として「ほら見なさい。あなたも成人式に行かないと後悔するよ!」というのは果たして正解と言えるのでしょうか?


正直なお話をすると、私も成人式には行っていませんが全く後悔していません。もちろんあと何十年か経ったら後悔するのかもしれませんし、あるいは死ぬまで後悔なんかしないのかもしれません。

要は成人式に行かなかったから後悔するかどうかなんて人それぞれなんです。

つまりあなたが気にしているのはあなたのお子さんが将来後悔するのか?で、他人の感想はアテになりません。親の立場としては息子さんや娘さんには後悔なんか一個もして欲しくない、ずっと安泰な人生を送ってほしいと思うのは当たり前ですね。ところが人生なんてままならない物ですから、後悔なんてたくさんします。

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あなたは今その後悔を一個取り除いてあげようと必死になっているわけです。しかし果たしてそれはいいことなのか? それともただのおせっかいなのか? それが問題なのです。

こればかりはその人がどのような人生を歩むか、何を考えるかで違うでしょう。ですから確たる正解というものは存在しません。ですが一つ見方を変えてみると、あなたがやろうとしていることは成人したお子さんの行く道を先回りして障害があることを注意しているということになります。しかも聞かれてもいないのに

もしお子さんの方から「成人式に行かないと後悔する?行った方がいい?」と聞かれれば、行く道の先を教えてあげるのはやぶさかではないと思います。ですが彼らは今それを欲していません。自分で道を選ぼうとしているわけです。

もしあなたがお子さんのことを一人の大人として認めよう、接してあげようと考えるのであれば、彼らには彼らの言い分と考えがあって行かないことを選択しているのですから認めてあげてください。それを後に後悔したとしても、それは選んだ本人の責任ですし同時に経験値になります。この後悔の経験は同じような節目の場面、例えば結婚式をするかしないかと言った場面で効果を発揮すると思うのです。


もしそれでも行く道先の後悔の可能性を子供に伝えておきたいというのであれば、伝えること自体は全然かまわないと思います。また、理由が中途半端だったりツッコミ満載であったりするのであれば、きっちりと議論して突っ込みを入れ、あなたの考えを伝えてあげてください。感情的に相手を否定するよりも、ずっと大人らしい姿勢を見せられると思います。

成人式に行かないのはおかしいことなのか

さて、成人式に行かないことは果たしておかしいことなのでしょうか。そもそも親の立場であるあなたはおかしいと思ったから行くべきだと主張されたはずですよね。ですが本当にそうでしょうか?

実は現在、3割もの成人が成人式に行っていないとも言われています。

ここで成人式に7割が行っているのだから「普通」であるのは7割の方で、3割の方が「おかしい」と考えますか? それとも3割も行っていない人がいるのだから3割の方でも「普通」だと考えますか? これは非常に難しい判断で、個人的な感覚に基づくものであると思います。


ですが重要なのは、あなたが普通・当たり前・通常だと思っている状態に、自分の子ども入っていてほしいという願望があるということです。

そんなの当たり前だ!と怒られるかもしれませんが、ではこの場合の行かないこと=普通ではない・おかしいと、何か困ったことがあるでしょうか?

成人式に行かないと成人許可証がもらえないということはありますか? ないですよね。無いはずです。行かないと何か不都合が生じる、例えば選挙権がないなんてことに・・・・ならないですよね。少なくとも現在、私は困っていません。


あなたが成人式にいかないのはおかしい普通ではないと考えているのは、何者かに対する言い訳ではないでしょうか。それは近所の知り合いかもしれませんし、昔の同級生のお母さんかもしれませんし、あるいはお孫さんの成人式を楽しみにしている祖父母かもしれません。または自分が行ったから同じ経験をして当たり前と考えているのかもしれません。

そういう人たちから「おかしい・普通ではない・どうして成人式にも出ないような大人に育てたの?」と白い目で見られるかもしれない、責められるかもしれないと思って「普通に成人式に出てほしい」とお子さんに願っている部分はないでしょうか。自分と同じ体験をしなければ幸せになれないと思い込んでお子さんに同じことをさせようとしていないでしょうか。

例えば悪いことをするような人に育ってしまったとあればそういう側面はあるかもしれません。ですが今回の問題はたかだか成人式です。しかもあなたは行ってほしいと願っているのに本人が行かない選択肢を選んだわけです。その責任をあなたが追う必要はどこにもありません。

まるで関係ない第三者が指をさして笑おうが、自分の息子や娘は自己判断がちゃんとできるのだと聞き流してください。逆に関係ある親族がいるのであれば、家族のお祝いの席にその方も呼んでお祝いしてもらっちゃいましょう。その方が子供から見たら認めてくれたのだと自信になりますし、何よりかっこいいですよ。

まとめ

息子や娘が成人式に行かないのだけど・・・
●行かない選択をしたのはあなたの子どもであって同時に成人した大人です
●後悔をするかどうかはその人それぞれ。後悔が後の糧になることも
●成人式に行かないのはおかしいという固定概念がどこに由来するものか、自分と向き合う余裕を

成人式に出たくないはともかく、写真すら撮りたくないという人も稀にいますが、実は私もその口でした。結局母と大喧嘩をした末、超が付くほど仏頂面の振袖の写真が実家には残っています。が、お見合いの写真にすら使えないすさまじい鬼の形相の写真になりました。

喧嘩をして言葉で組み伏せて成人式に行かせたり写真をとったりすることは、親であれば可能かもしれません。ですがその結果に残るのはネガティブな記念です。そんなものを望んでいるわけはないと思いますので、一番は楽しくお祝いしてあげることを考えてみてください。

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コメント

  1. 匿名 より:

    行かない決心がつきました!
    ありがとうございます。

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