梅雨時から夏場にかけて、お弁当をいかにして痛ませないようにするかというのは重要な問題です。
おかずは冷凍にできても、さすがにご飯は冷凍には出来ないので悩ましいところ。
お昼時までどこに置いておくかが一番の問題ではあるものの、詰め方やちょっとした工夫でご飯が痛みづらくなります。
梅雨明けから本格的に気になるお弁当の食中毒について、ご飯の入れ方のコツをまとめてみました。
梅雨にお弁当のご飯はどうしたら痛まない?
春秋冬ならば普通のご飯を普通に入れれば問題ないのですが、梅雨明けから夏場はやっぱりご飯のホカホカ具合は食中毒の観点からは気になりますよね。
だからと言って最初っから冷や飯は硬くて入れづらいし、そもそもおいしくありません。
冷凍なんてもってのほか。
だとしたら、ご飯その物を痛みにくくする方法で対処をしていくのはどうでしょうか。
簡単なのはお酢を入れてご飯を炊くことです。
お米2合に対して大さじ1杯ぐらいのお酢を入れていつもの炊飯をしてみてください。
お酢が入っていることで殺菌効果が上がりますが、酢飯のように味が変わることもありません。
あるいはなるべく酸っぱめ梅干しを刻んで混ぜてしまうのも一つの手です。
梅干しは古くから日の丸弁当があるように、殺菌効果がある食材です。
それを刻んで全体に混ぜることで、梅干しの一点殺菌よりも全体的に守ってくれるようになります。
オススメは固めで酸っぱいカリカリ梅系。
食べてもアクセントになって美味しいですよ!
また、梅干しを自分の家で漬けている家庭ならば梅酢が腐るほど(腐りませんがw)余っていませんか?
こちの梅酢も実は殺菌効果ありとのことで、さっぱりとした梅酢ごはんは夏場は特におすすめ。
アッサリして食べやすいので、夏バテの時でも食べやすそうですね。
さらに梅干しが苦手という場合にはゆかりご飯がおすすめです。
ゆかりは赤紫蘇を塩もみして水分と灰汁を抜き、梅酢と塩で漬けこんだものを乾燥させたふりかけです。
紹介した梅酢はもちろん、塩も殺菌効果があるのでご飯に混ぜたりかけて食べるのは理に適っていることなんです。
こうしてご飯自体を痛みにくくしても、実は入れる際に一つ気を付けなければならない重要なポイントがあります。
それは冷ましてから蓋をすること。
ほかほかのごはんは美味しい物なんですが、お弁当は蓋で密閉されてしまいますよね。
そのため、あたたかいまま弁当のふたをしてしまうと中で水蒸気が溜まってしまいます。
その水分が雑菌の温床になると言われているのです。
そのため、お弁当を詰める際にはご飯を詰め込んだら湯気が飛ぶまでは蓋をあけっぱなしにしておいてください。
時間が無い場合には大きいお皿やバットなどに一度出して粗熱を取ってしまうと楽です。
お弁当に混ぜご飯を夏は入れていいの?
子供が特に好きなごはんと言えばチャーハンでしょうか。
うちも旦那が好きで残ると「お弁当に入れて~」と言われますが夏場は危険です。
ご飯物で、油調理されたチャーハンやピラフは特に足が速くなります。
そのため梅雨時から夏の暑い時期には、特に冷蔵庫で保存できない場合には入れない方がいいでしょう。
お昼に食べようとしたら納豆のように糸を引いた現場を見た!という人もいるぐらいです。
同様に炊き込みご飯や混ぜご飯も警戒が必要です。
炊き込み・混ぜご飯は、要はご飯以外に水分量の多い具材がプラスされている状態。
これが痛みの原因になりやすいのです。
同じ理由でのり弁なども回避した方がいいでしょう。
一方で、先ほど紹介したゆかりごはんなど、乾物を混ぜるタイプのうち梅系やわさび系は大丈夫の場合が多いです。
これは梅やわさび自体に殺菌効果があるためと考えられます。
何にしてもお弁当を冷蔵庫保存できない環境の場合には、調理したご飯物や混ぜ物があるご飯は避けておいた方が無難でしょう。
お弁当に前日のご飯を入れていい?入れる際の注意点は?
前日の晩ごはんにお米を大目に炊いておいて、夜間は保温、朝は詰め込むだけ~♪というのは楽です。
ですが、これも実はあんまりよろしくないことです。
最近は炊飯器も保温機能が高性能になって美味しいままの場合が多いですが、それでもやっぱりカピカピになったり逆に水分が出てしまったり・・・とお米の状態が悪くなってしまいます。
その水分がまた痛みやすさを助長することもあります。
また、痛みやすさウンヌンの前に夜間の保温の電気代、それに見合うだけの美味しさが次の朝たもたれているかどうか?という点からも、前日にお弁当の分のご飯を炊いておくのはあまりオススメできません。
できれば朝炊き立てのご飯が詰められるように夜のうちにタイマー予約をしておいて方がいいでしょう。
それでもやっぱりどうしても前夜に炊いたご飯を使わなければならないこともあるかもしれません。
その場合には、一度炊飯器から出して冷蔵庫保存をし、翌朝レンジでチンをしてから詰め込んであげてください。
もちろんその際にはちゃんとご飯は冷ましてから蓋をするのをお忘れなく!
梅雨明けから夏場のお弁当のご飯を痛みにくくするまとめ
●ただしいずれの方法もご飯は冷ましてから蓋をすること!
●チャーハン、ピラフ、炊き込みご飯、混ぜご飯は夏場は特に痛みやすいので回避しておいた方が無難
●前日炊いたご飯を保温で次の朝お弁当に詰めるのはあまりオススメできない
朝時間はどこの家庭でも戦場かと思いますが、ひと手間加えてお昼時におなかを壊すことなく美味しく食べてほしいですよね。
もし可能であれば前日から少し手間を加えて、ご飯を痛ませないようにしてみてください。
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