7月に入ると、各都道府県で教員採用試験が行われます。
一次はほとんど筆記試験ですが、じゃあどんな服装で行けばいいんでしょうか?
うだるような暑さの中、カッチリスーツ?
クールビズ推奨って書かれているけど、民間企業みたいにフェイントかけてくることってあるの・・・?
元教員の方に話を伺いながら、教員採用試験の服装についてまとめてみました。
教員採用試験の一次の服装は何を着て行けばいい?
試験と名がついているといは言え、教員採用試験は就職試験の分類なので、基本はスーツがいいとのことです。
なぜなら、服装であれこれ考える必要がないから。
一次試験は基本は筆記試験であることと、大人数が受けるものなので、服装が理由で落とされることはあまりないようです。
つまり極論からいえば、TPOを大幅に逸脱していなければ平服でもスーツでも一次試験は大丈夫。
ただ、迷うぐらいならばスーツにしておけばいいんじゃない?程度の事のようです。
近年、教員採用試験を受けた方の話ではスーツ7割、私服3割といった感じだったとのこと。
もちろん都道府県よっても変わるかと思います。
一部都道府県ではジーパンにTシャツといった格好で行って苦言を呈されていたという話もありました。
ただし、注意点がひとつ。
一つは募集要項や試験通知の書類などに服装・持ち物で指定されている場合にはそれに必ず従ってください。
特に忘れやすいのが上履きです。
大学生や社会人は、学内・社内では履き替える習慣がないのでうっかり忘れてしまいがちです。
しかし試験会場が小中高だと、基本は上履き。
しかも万が一忘れると、来客用で○○高校なんてプリントされたスリッパを渡されてしまうので一発で忘れ物をしたんだなというのがバレます。
いくら服装で落とされづらい一次とはいえ、忘れ物は別です。
もし私服かスーツか迷っているぐらいであれば、その時間を試験勉強に当てた方がよっぽど有意義なのでリクルートスーツにしてしまった方がいいでしょう。
もし持っていなければ、今後使う機会全くゼロということも珍しい友うので一着ゲットしておいてもいいかもしれません。
また、一部の大学では制服があり、その制服で受験を考えている方もいらっしゃるかと思います。
特に一次では服装でどうのと言われることはないので、もちろん制服でダメということはありません。
二次の面接も同じく制服ですからダメというわけではありません。
ただ、高校生ではないのですし、今後スーツを着る機会も増えてくるでしょうから一つ持っておいてもいいかもしれませんね。
ただ、実技試験があるので着替えが必要だったりする場合は、まずは募集要項やその他の書類にちゃんと目を通して確認してみてください。
特殊な試験が課されている場合には大抵どこかに服装や持ち物の指示が書かれているはずです。
現在は教員採用試験に限らず、いろいろな採用試験の出願がネットで行えることもあって、PCの画面上でしか持ち物などを確認しない人が増えています。
意外とパソコンの画面では見落としが多く、読み流してしまっていることが多いのが忘れ物などに繋がっていきます。
特に募集要項などの重要な書類に関しては、必ずプリントアウトして紙媒体で手元に保管しておくのがおすすめです。
印刷したものを読んで、重要なところにはマーカーを引いたりする作業はアナログで面倒かもしれませんが、そういう細かい作業が必然と今後は必要になってきます。
そしていくら読んでもわからない・書いていない場合には、都道府県の担当窓口まで確認の電話をしてみるべきです。
わからないことを聞いて落とされるということはあまり考えられません。
むしろ社会人になるのならば、分からないことを確認するという習慣をちゃんと持つべきではないでしょうか?
教員採用試験の服装で女性の場合は一次で気を付けることは?
さて、特に女性の場合に服装で気を付けたいこともいくつかあります。
私服でもスーツでもいいとしても、やはり華美になりすぎるのはあまり好ましくありません。
「華美ってなんじゃらほい」って思うかもしれませんが、基準としては自分が親になったとして「この先生なら子供を預けられるな」と感じられるかどうかです。
あんまりにもケバケバしい格好の先生だとやっぱり不安になるのが親心です。
具体的には特にメイクとストッキングあたりがポイントになってきます。
特に柄物のストッキングは控えた方がいいでしょう。
一方で、女性の場合にはスカートかパンツタイプかで迷うかと思います。
やはりスカートの方が一般的なようですが、模擬授業など動きがある試験がある場合にはパンツスタイルの方がいい場合があります。
日ごろ、どちらの方が慣れていて動きやすいかで考えてもいいかもしれません。
さらに体育などの実技試験がある場合には、着替えをする必要があります。
その際には着替えやすさという意味ではスカートの方が楽。
同様に実技試験で着替えが必要な場合には、メイクがつかないように注意する必要もありますし、万が一崩れてしまった時に備えてメイク直しできるように準備しておいた方がいいでしょう。
教員採用試験の服装は半袖でもいい?クールビズは?
教員採用試験の一次は一般的に7月あたりに行われますが、最近は全国的にあっつい時期ですよね・・・。
うだるような暑さの中、スーツで行くのってかなり地獄ですよね。
しかも会場となる学校にクーラーがなかったら、もう考えるだけで熱中症になりそう。
そんな中、兵庫県などでは県をあげて(じつは国が推奨するよりも前から)クールビズスタイルを推奨しています。
もちろん採用試験でも同じように書かれています。
もし服装指定で「クールビズ推奨」とされていたら、素直にそれに従って大丈夫です。
民間企業の就職面接・説明会のように「文章で書いてあっても常識で考えろ」なんてフェイントはかけてきませんのでそこは安心してください。
で。
じゃあクールビズっていうけどどの程度ならいいの?というのが一番問題ですよね。
一応、環境省が提示しているクールビズの服装規定では、ノーネクタイ・ノージャケット・半袖シャツ・チノパン・スニーカーなどはOKとされています。
自治体によってチノパンやはかりゆしウェア(沖縄)も推奨内に入っています。
一方で、ポロシャツ・アロハシャツ・Tシャツ・タンクトップ・ハーフパンツ・ジーンズ・サンダルはNGとされています。
これらのことを踏まえて考えると、もしクールビズでもOK、推奨すると記載がある場合には半袖のシャツを着るのは何ら問題がないと考えられます。
同様にネクタイなし、上着やジャケットなしでも大丈夫です。
もし心配な場合には、ネクタイぐらいならカバンの中にそっと忍ばせていくといいかもしれません。
また、女性の場合には特に一次試験では半袖のブラウスなど、TPOにあった私服をチョイスするという選択肢もあります。
中には上品なフレアスカート+半袖ブラウスで受けたという方も。
一次試験は服装ではそこまで判断されませんので、あまり試験に集中できるように準備していく方がいいかもしれません。
半袖やノーネクタイで暑さを逃がすのも一つ手ですが、同じく扇子を持って行ったりして暑さ対策をしていくのをおススメします。
教員採用試験の服装まとめ 夏のクールビズ対策
●ただし、悩むぐらいならスーツにしておいた方が無難だし、私服で行く場合にもTPOをわきまえたものを選んだ方がよい
●女性は華美にならないように気を付ける
●暑い時期なのでクールビズが推奨されている場合には、素直に従ってOK
教員採用試験は生徒が夏休みでいない校舎が試験会場になることも多く、暑さ対策が必須となる場合があります。
一次では特に派手で目立ったり、明らかに場違いな服装でない限りは特にそれが原因で不合格になることはあまりないので、試験に集中できるように自分のコンディションを調整してみてください。
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