卒業式に来ていく丁度いいスーツってなかなかないですよね。
わざわざ買いに行くのも大変だしお金かかるし、ブラックフォーマル着ていったらどうなの?と。
でも不祝儀にも使われる喪服だし、礼服だと格が高すぎて他のお母さんたちから浮いて見えないか心配。
合せるストッキングの色次第で、弔問みたいになりかねないし、でも寒いから暖かいのがいいしと考えることはたくさんあります。
ネックレスも礼服に合わせたら途端に格が上がりそうで、ちょっとつけていいのか心配ですよね。
長年、高校の教員として卒業式を見て、そして自身も娘二人を育てた元先生二人に、卒業式に着て行っても浮かない服装について聞いてみました。
卒業式に親がブラックフォーマル(礼服・喪服)を着ていくのはあり?なし?
ブラックフォーマルも色々種類がありますが、男女共にもっとも使う機会があるのが結婚式とお葬式ですよね。
特に女性だと結婚式にはほかのカラードレスを選ぶこともあり、ブラックフォーマル=喪服のイメージが強いかと思います。
さて、教育の現場を30年近く見てきた先生は卒業式の保護者のブラックフォーマルについては
「男性はあまり見たことは無い。女性は着ていても気が付かない。そこまで気にしたことが無かったなぁ」
という感じでした。
お父さんのスタンダードな服装はシングルスーツが多く、お母さんもブラックではあるけどフォーマルはスーツの人はあまりいないそうです。
お父さんの服装としてのブラックフォーマルは着ていると目立つのですが、お母さんのブラックフォーマルはあまり目立たないのだとか。
これには理由があります。
女性の礼服はインナーを替えて使うことで、ブラックフォーマルらしくない服装になるので、そういた場合には礼服とは見えないようなのです。
ちなみに、卒業生を見送る教職員のなかでも礼服を着るのは管理職(校長・教頭など)と司会進行、卒業生の担任の先生ぐらいなのだとか。
それ以外の普通の先生方は基本的には、男性なら普通のシングルスーツや女性ならジャケット+スーツを選ぶそうです。
なので、先生の中でもごく一部の人しか来ていないブラックフォーマルを、保護者が着るというのはちょっと目立つ可能性が高いです。
ただ、ママのブラックフォーマルはインナーだけ替えてフォーマルではない状態で使うことは可能かもしれません。
卒業式で保護者が履くストッキングの色は何色が適切?
お母さんんの場合限定ですが、ストッキングの色も気になるところですよね。
元先生(女性)曰く、
「ストッキングは黒はダメ。肌色が○で、グレーがギリギリだと思った方がいい」
とのことでした。
ブラックフォーマルではなくても、黒系のスーツに黒いストッキングを合わせてしまうとどうしてもお葬式のイメージがあるのだとか。
卒業式は見送るための大事な式ですから、不祝儀のカラーにはならないようにすべきです。
肌色、グレーのどちらを使うかはスーツの雰囲気に合わせればOKとのこと。
どちらも色のストッキングのお母さんもよく見かけるそうなので、そんなに気にしなくて大丈夫とのことでした。
むしろ色よりも心配するべきは厚さだそうです。
卒業式が行われる室内とはいえ体育館ってとても寒いので、絶対に厚手の生地を選んだ方がいいよ!とのアドバイス。
パパと違ってスカートが多いママの服装は寒さは大敵です。
『卒業式の親の持ち物リスト 上履き・保護者のマスクはOK?』で持ち物と防寒対策についてチェックしてみてください。
卒業式で親がパールネックレスを付けるのは派手すぎ?
もう一つ、ブラックフォーマルと合わせるのが考え物なのが、パールネックレスです。
付けたいけど派手に見えすぎたりしないか、お葬式やお通夜みたいに見えないか心配になります。
パールネックレスについては、
「パールネックレスは全然あり、結構いるし、むしろこういう時に付けるべきでしょ!」
ということなので、もしパールネックレスがあればつけてみてください。
ただ、一つ気を付けてほしいのはネックレスの長さです。
実はパールネックレスは長さによってフォーマル~カジュアルの度合いが変わり、意味合いも変わってきます。
格式高いのは、鎖骨ラインにかかる長さ40cm前後のものです。
胸元にかかる50~60㎝のものはパーティーなどに最適な華やかなもの、75㎝以上のロングタイプの物はかなりドレッシーなものなんです。
そのため、卒業式などに適切なのは40~60ぐらいの出来れば短めのもの。
長い物だと派手に見えがちで、フォーマルからは遠ざかってしまいますのでおやめになったほうが賢明です。
また、本来は慶事でも黒真珠は使えるのですが、特に年配の方は黒真珠は弔事の物だと考えられている方が多いです。
また、見た目にも黒系のスーツと合わせるとお葬式っぽくなってしまいがちなので、出来ればブラックパールは控えておいた方が良いかと思います。
パールネックレスの他にもコサージュやバッグ、靴、ネイルなど、気を付けたいカラーというのはたくさんあります。
『卒業式の親の服装にコサージュは?保護者のアクセサリーやネイルについて』ではベースとなるスーツの色に対するポイントカラーやその雰囲気について、『卒業式に保護者はどんな靴を?親の靴の色やフラットシューズは?』ではスーツに合わせる靴の形や選び方を紹介しています。
ネックレスと決めたからには他の小物にも気合いを入れないとバランスが悪くなっちゃいますから、どんなものを合わせたらいいのかチェックしてみてくださいね。
卒業式の親の服装のマナーまとめ
●教職員でも礼服を着ている人は一握りなので保護者の立場で礼服を着ることはおかしくはないが少し仰々しくて浮くかも
●ストッキングは肌色かグレー。黒はダメ
●パールのネックレスはあり、ただし長さは短めの方が良い
卒業式用のスーツを買うのってちょっと大変かもしれませんが、入学式でも使いますし何か突然使うことになった時に一着あると安心です。
これを機に一つ買ってみてもいいかもしれません。
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