3,4月と言えばお花見!
でも人がたくさんいる場所に行かなければいけないのが嫌。
でも桜が見たい。
でも混んでるの嫌。
うーん、混んでなくて空いているところでのんびり楽しめるお花見って無いの?と、贅沢言いたくなる気持ち分かります。
どうしてお花見が混雑してしまうのか?その原因を考え、一般的なお花見の要素を少しずらしてあげることで、お花見の混雑回避をする技を紹介します。
お花見で混んでない場所はないの?混雑回避のためのテクニック
お花見が混むのは桜が人が一杯来るからだ!というのは正論なんですが、じゃあなんで桜が咲いている時に人が一杯来るのか考えたことってありますか?
どうしても何も、その時に行かないと桜が散ってしまってお花見が出来ないから、ですよね。
じゃあなんで桜ってその時期なんだろうって突き詰めていくと、これは日本人が桜が空き過ぎることが原因だからなんです。
あなたがお花見というとどんな桜の光景を思い浮かべるでしょうか?
多くの人が満開になったソメイヨシノじゃないかなーと思うのですが、実はこの光景はお花見の歴史からしてみると比較的新しいものです。
お花見の歴史は古くは奈良時代の貴族の行事が起源とされており、当時の花見と言えば梅でした。
梅ではなく桜を見るようになったのは平安時代。
その後、桜が大好き過ぎた日本人たちは桜の品種改良を行って、現在では300~400種類もの桜があると言われています。
その中でも現在のお花見でもっぱら観賞されているソメイヨシノは江戸時代の植木屋さんが交配させたある桜の木が元になっています。
葉っぱよりも先に花が咲き、その花も大きく形が整っていて、しかも密生して花が咲くので見栄えも良く、花が散ってから葉っぱが出てくるという、まさにお花見にバッチリな特徴を持つソメイヨシノですが、実は種ができません。
そのため基本的にソメイヨシノは接木か挿し木でしか増やせない、いわば全国のソメイヨシノは全員同じ木が元になったクローンなんです。
しかしクローンだからこそ同じタイミングで同じように桜を咲かせてくれるわけです。
そのためお花見に最適なソメイヨシノは全国に広まり、そしてクローンだからこそお花見時期に一斉に花を咲かせるのでお花見客がその時期に集中するというわけ。
綺麗な桜を見たいという希望が、巡り巡ってお花見の混雑を作り出す遠因になっているわけです・・・。
そこで混雑を回避するために、この一般的なソメイヨシノを見に行くというお花見の色々な要素を一個ずつずらして行ってみます。
②品種をずらす(時期をずらす)
③品種をずらす(場所をずらす)
④花自体をずらす
①時間をずらす
お花見というとポカポカ陽気の昼間に花見弁当を持って行くか、夕方からブルーシートを敷いてライトアップされた桜の下で宴会というイメージが多いかと思います。
つまり混むのは昼間の花見と夜のお花見。
そこで、桜の名所に満開のソメイヨシノを見に行くけれども、混む時間帯を外して朝行ってみるのがおすすめ。
四月だとまだ朝はまだ気温が上がらない日もあるので少し防寒に気を使った方がいいですが、晴れた朝なら桜が青空に映えて美しいです。
酔っ払い客もいないので静かに桜を楽しむことが出来ます。
②品種をずらす(時期をずらす)
桜と一口に行っても品種は様々。何もソメイヨシノだけが桜ではないので、それ以外の桜を見に行くのも一興です。
オススメは八重桜。
花と一緒に茶褐色~黄緑色の葉が出てきますが、毬のようなふっくらしたソメイヨシノよりもピンク色の濃い花が特徴的。
ソメイヨシノの開花時期からは半月ほど後に満開を迎えるので、ソメイヨシノ目当ての人たちとは時期的にかち合わずにすみます。
③品種をずらす(場所をずらす)
植えられている桜だけが日本にある桜ではありません。
元はと言えば天然に生えているオオシマザクラからソメイヨシノも交配で生まれました。
そこで山の中に映えている天然の桜を見に、登山をしに行くのはどうでしょうか?
5月ごろになりますが、奥多摩・秩父・妙義山方面であれば標高1000m以上の雑木林の中に山桜が点在しています。
人工的に植えられたものではなく、自然の中にぽつっと咲いた満開の桜を独り占め花見は別格です。
④花自体をずらす
もうお花見じゃないよソレ!っていう声がちょと聞こえてきそうですが、元々のお花見を考えれば梅ですから・・・!(暴論)
オススメは桃。
実は桜と同じくバラ科の植物なのでお花の見た目も似ているんです。
他にも梅も同じくバラ科植物で、桜と同じくお花見を目的とした梅園が整備されているところも多くあります。
他に桜とは全く違うけれども満開のお花を楽しめるものとしては、藤・芝桜など。
桃(3月下旬~4月上旬)、梅(2~3月)、藤(4~6月)、芝桜(4~5月)
今年はお花見できなかったな~と思ったら、ゴールデンウィークなどに別のお花を見に行くのもいいかも・・・って別の意味で込み合うかもしれませんね・・・。
一般にお花見と言えばたくさん植えてあるソメイヨシノのスポットに昼間や夜に行くことを指し示しますが、その要素のどれかを少しずらしてあげるだけで随分と人ごみは軽減されます。
どれか削ってもいいな、あるいは今年はこっちを試してみようかな?と思うものがあれば試してみてください。
お花見をのんびり楽しみたい!裏ワザはないのか?!
いいや、やっぱりあの薄紅色のソメイヨシノの満開を木のすぐそばで、でも混みあわない場所で楽しみたいんや!!という人へ。
どうしても!というならば方法が無いわけでもありません・・・。
必殺の裏ワザですが、ずばりお花見ができるレンタルスペースを借りるという方法です。
最近はインドア花見というのが静かにブームではありますが、その中にも種類があります。
一望型インドア花見・エアインドア花見・縁側花見。
一望型というのは、桜が植えてある公園や並木道を見下ろすことができるお部屋でお花見をするというものです。
間近で見るのとはまた違った楽しみ方ですね。
エアインドア花見は、まさしく「エア」なのでレンタルスペース内を造花の桜で飾って(すでに飾り付けられている状態で貸してくれるところもあります)、それを見て楽しむというもの。
そして縁側花見というのは、いわば庭先に咲いている桜を眺めるという、まさしく独り占めのお花見です。
特に古民家などのレンタルスペースではこの縁側花見を出来る場所もあるので、オススメの独り占め花見の方法です。
レンタルスペースで行うお花見は人ごみを気にしなくて済むだけではなく、暑い寒いも関係なし、場所取りの必要もないですし、花粉症の人にもおすすめ。
混んでいない場所でどうしても!という場合には桜が見られるレンタルスペースを探してみてください。
⇒SPACEMARKET
ただし、お花見出来るお部屋は非常に人気なのでお花見の日が決まったら早く予約した方がいいですよ!!
で、もう一つ。
私がひそかにオススメしているお花見方法があります。
ぶっちゃけ「それお花見?!」って言われたこともあるんですが、盆栽花見です。
盆栽というとおじいちゃんがやってるしぶーい趣味、松とかでしょ??って思う方も多いかと思うんですが、桜の盆栽ってあるんですよ。
盆栽とは一つの鉢の中に一つの大樹を育てるようなものです。
そのため何十年と育てているのに持ち運べるサイズにコントロールされている作品がたくさんあります。
小さな盆栽なのに大木のような雰囲気のある木が春になると花を咲かせる様は、日本庭園が手元に収まったような雰囲気で、大きな樹で見る桜とはまた違った風情があるんです。
移動可能なので桜の盆栽なら自分の家で好きな時に好きなだけ楽しめます。
また、花が咲く季節以外の桜も同時の楽しむことができるので、もし気になった方は来年の花見に向けて一つ桜を育ててみるのはいかがでしょうか?気の長い話ですがw
空いているお花見をするコツまとめ
●桜が見えるレンタルスペースを借りることで、寒くも無く待ち時間も無いお花見ができる
あの込み合っているのもお花見の醍醐味の一つと言えばそうなのですが、少しでもゆったりと見て回れたらいいですよね。
お花見の会場によっては場所取りの禁止や、桜の木を守るための立ち入り禁止エリアなどが設定されている場合があります。
くれぐれもマナーを守って綺麗なお花見を楽しんできてください!
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