アジの開きを食べさせたら猫が跨ぐと小さいころから言われてきました。
それぐらい徹底的に皿を舐めるように食べてたんですが、それが綺麗な食べ方ってわけじゃないのは重々承知しています・・・!
家で食べるなら人目も気にせずに好き勝手に食べてもいいでしょうけど、社員旅行とかでいった旅館の朝食に出るアジの開きは綺麗に食べたい、もとい周囲から変な目で見られないように食べたい。
マナーが完璧ではないかもしれないけど、はしたなくはない、それでいて食べやすいやり方と食べられる場所・美味しい場所・食べられない場所をまとめて紹介します。
アジの開きの上手な食べ方 ひっくり返してもいいの?
まず、アジの開きを食べる際には左手を使ってもOKです。
何も箸だけで身を取らなければならないというわけではありません。
でもやっぱり左手が汚れるので紙ナプキンやおしぼりなどを準備しておいた方がいいと思います。
そしてもう一つ気を付けたいのが、実はひっくり返すのはNG。
アジの開きって盛り付け時にすでに2パターンありまして、
本来の正しい盛り付け方は皮目が上なんですが、食べやすさや見た目など様々な問題から身が上で出てくる場合もあるので、それぞれのパターンでどう食べ進めていけばいいのか紹介したいと思います。
まず身が上のパターン。
こっちの方がよくあるんじゃないかと思います。
身を上にすると上側の半身に背骨が付いた状態になっていると思います。
最初に食べるのは手前の半身の上半分、ココが骨が無いので一番食べやすいです。
その後下の半身の下半分、ここは肋骨に当たる骨が斜めに入っていますので取り除きながら食べてみてください。
その後に上半身についている背骨を頭の手前で折って外します。
外した背骨はお皿の上辺に置いておけばOK。
背骨を外してしまえばあとは同じように食べることが出来ます。
背骨に付いた身が実は美味しいので余力があればお箸でこそいで食べてみてください。
頭側の身の端を箸でつまんで(ギャグじゃないデス)尻尾がわに引っ張るとぴりぴりぴり~と一番外側の美味しい身が取れますので最後のお楽しみにどうぞ。
お上品に行くなら、そのままかじらない方がよろしいかと存じます。
次に皮が上で出てきたパターン。
魚は頭が左と決まっていますので、皮目が上の場合には手前の半身に背骨が付いている状態となります。
ひっくり返さずに背骨に沿ってお箸を入れてみてください。
ほろりと身が外れるはずです。
上の半身は背骨はありませんが肋骨はありますのでそこだけ注意して、同じように背骨沿い(本来背骨があったところ)にお箸を入れて身を取って食べてください。
皮目が上で出てきた場合には、背骨に向かって上から食べていくイメージです。
実はこれがひっくり返さない理由。
背骨を外さなくていいので、一つ動作が少なくて済むんです。
ただし背側が上で出てきた場合にはゼイゴが見えているはずです。
アジ科の魚に特徴的な棘のある硬い鱗で、食べられないことは無いですが口の中を傷つけたりすることもあるので、慣れない場合には外してから食べた方が楽です。
アジの開きは皮まで食べる?
さて、魚の皮を食べる/食べない論争というのはアジに限らず鮭や鯛なんかでもあるあるなんですが、果たしてアジの開きは?
これはアジの皮は食べて大丈夫。
ただし前述したぜいごには気を付けて!というところです。
海のお魚は特に、皮と身の間に脂を蓄える物が多くいます。
カツオのお刺身に灰色の層が付いているのに気が付いた人がいるかどうか分かりませんが、アレはカツオの脂肪。
アジも同じく、身にも脂を蓄えはするものの皮の下にも貯めるので、美味しく食べるならば皮ごとどうぞとオススメするところです。
ただし焦げすぎていたり、逆に生っぽかったりする場合には残しておいた方がいいかと思います。
あくまでパリッと焼けた美味しそうな皮に限る、という話。
皮が上で配膳された場合は特に皮ごと食べられるということの証明ですから、ぜひ皮ごと身をすくって食べてみてください。
アジの開きの頭は食べられるの?
皮が食べられるなら頭はどうじゃ?と、言う人結構いますが、頭は相当慣れていないと食べるのは大変なので食べるのはオススメしません。
かく言う私も頭と背骨はたいていの場合は残します。
というのも、家庭用のグリルでは温度が低いので骨までパリッとは焼けません。
魚を焼くのは強火の遠火。
これでじっくり焼くと骨までしっかり火が通って骨ごとバリバリいけるんですが、いかんせん家庭用グリルでは火力が足りずに身に火が通っても骨にはまだの状態で出来上がってしまい、骨食べるとぐにゃー口の中でささるー痛いーみたいなことによくなります。
もちろん食べて大丈夫かどうかと聞かれれば、頭は骨なんでカルシウム、食べても大丈夫。
別に食べて食べられないものではないんですが、果たして身ほど美味しいかどうかと聞かれるとう~ん微妙。
えらぶたやヒレはパリパリサクサクで好きという人の方が多いですね。
なので頭は無理をして食べなくてもOK。
美味しいところを美味しくいただいたほうが、作ってくれた方も嬉しいんじゃないかなと思いますよ!
アジの開きのきれいな食べ方まとめ
●背骨に沿って箸を入れると身がほぐれやすい
●皮は食べて大丈夫だがゼイゴには気を付けて!
●頭は食べられないことは無いが、慣れないと食べづらいので無理して食べなくても大丈夫
一応こんな感じで抑えておけば、それほど魚を食べるの下手くそには見えないと思います。
が、アジの開きって庶民的な食べ物ですから、結構好きに食べて大丈夫。
骨をしゃぶったり、目玉を抜いて食べたり、お皿を舐めたりしなければ(子供の頃は全部やってました!!!)、大抵は大丈夫です。
それよりも美味しくいただく方が大事なので、骨に気を付けてむしゃむしゃ食べてあげてくださいね!
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