自由研究せっかくやったのに思ったような結果が出なかった!!!!
やばい!
やり直す時間なんかもうない!日数ギリギリ!
どどどどうしよう!うちの子の自由研究だけ張り出されなくて先生にお叱りを・・・・(パンク
みたいな。
こんな感じになってしまっても、大きく深呼吸して落ち着くだけで全然大丈夫ですよ。
だって失敗とはいえ実験結果が手元にあるんですよね?
私の妹なんか、実験結果ごと紛失してしまって実験計画からやりなおしましたから。※小学1年生
それを考えれば、失敗というレッテルを貼られているだけの立派な実験結果が今手元にある、それだけで十分です。
大丈夫です。失敗が失敗じゃなくなる方法があります。
自由研究の実験が失敗してしまったら
一般的に、ネタ探しをし始めるタイプの小学生がやる自由研究の実験は、どうなるのか結果が分かっていますよね。
そんなの当たり前でしょ!と不思議に思われた場合には、
ちょっとこちらの記事を見てきてもらえたら、私の考え方の一端を見てもらえるかなと思います。
まぁ極端なことを言えば、実験には失敗という物は存在しないんです。
失敗が存在するのは開発の方です。
何を頓珍漢なことを??と思われた方は、恐らく研究開発という商業的な考え方がベースにある、あるいはそういった先入観をお持ちの方ではないかなと思います。
これは間違いじゃないし、一般論的には失敗ってのは存在します。
ただ、何を以ってそれを失敗とするかということが違うという意味です。
例えば、『ドラえもんが食べたら100万馬力が出るどら焼きを作る』という研究開発をある企業が行ったとします。
これはゴールが見えています。
ドラえもんが食べて「美味しいよのび太君!」って言いながら100万馬力でアトムと互角に腕相撲が出来るようになったら成功です。
逆に美味しくなくて食べてくれなかったり、アトムに負けたりしたら失敗です。
明確なゴールがあるから、失敗と成功があるんです。
ところが、自由研究の場合には本来はそういうゴールの設定が無いはずなんですよね。
確かに『我が家の猫がダイエットできる食事を作る』という自由研究だったら、ダイエット目標に対して体重がオーバーしてたら失敗です。
でもその失敗ですら結果です。
いい結果が出て、それが何らかの社会貢献に結びつかなければならない研究開発と違って、自由研究は失敗しようと自由。
しいて言えば、どうして失敗したのかだけ考えればいい。
ついでにそれをカバーできるような再実験が出来ればポイントアップって程度の話。
しかし、多くの自由研究ではネタを探す=結果が分かっているがために、
「同じ結果にならなかった・・・失敗だ! どうしよう・・・」
ってなっちゃうんです。
※特に結果とその後のまとめ方を知っているネタを探してきた親の方が
だから別にソレ、失敗だけどそれでいいじゃん、でいいんです。
同じ結果にならなかったならそれが自分がやった実験の結果なんですし。
全然気にしなくていいと思う。
というのを、実は大学でも同じことをやります。
大学の学部生がやる実験程度だと、大体教授も先輩TAも結果を知っています。
でも上手くいかないグループもあったりして。
でもそれがそのグループの結果なんだから、それはそれでしょうがない。
その結果がなぜ起こったのかを考察するのがレポート内容になります。
だから失敗しても結果さえ残っていれば全然問題ありません。
時間がないから再実験出来ないとか、こんな結果じゃいい自由研究にならないとか、そんなことないです。
最初に言った通り(私の妹のようにw)、結果の記録さえ残っていればこっちのもんです(笑)
自由研究の失敗のまとめ方・再実験は必要か?
ただ、やっぱりまとめ方はちょっと工夫しておいた方がいいかなーって思ってます。
というか、恐らく成功した事例のまとめルートしか考えてなかったから困ってるパターンが多いのではないのかと。
「ネットにはこの実験をやったらこうなって、理由はこれって書いてあったからそう書こうと思ったのに書けない!どうしよう!」
的な。
とりあえず、参考にしたネタに書いてあったストーリーは全部トイレに流して忘れて大丈夫です。
ココからは実験をしたお子さんだけのストーリーを完成させるっていうイメージで行きます。
実験の結果を読み解く上で、一番大事なのは
『どうしてこの結果になったのか?』
という点です。
これは実験に成功していようが、失敗していようが同じことです。
だって理由が分からないのって怖くないですか?
なんで空飛んでるのか分からない飛行機は私怖いんだけど。使うけど怖い。
だからどんな内容の結果であっても、その理由を考える。
そして、本来はこうなるはずだったのにどうして違う結果が出てしまったのか?という点に重きを置きます。
こうすることで、本当にたどり着きたかった結果はあるし考察もあるんだけど今回は上手くたどり着けませんでした、という表現が出来ます。
最後に、そういう結果を出すためにはどんな工夫をした実験をやればいいのか(時間がないからやらないけど)ということを書きます。
分かりにくいので流れを箇条書きで
①実験をした
②結果が出た(思ってた結果と違った!失敗だ><)
③どうしてこんな結果が出たんだろう?
④本来の結果と違うのはどうしてだろう?
⑤本来の結果を出すためには、次はこういう工夫をして実験をしたらいいと思う!(やらないけどテヘペロ★)
です。
ちなみに私も↑と同じ手法を用いて自由研究の失敗結果を乗せた経験があります。
時間経過とともに水温が本来は下がるはずなのに、見間違えたか手で水温計を触ってしまったのか、最後だけぴょこっと上がっちゃったんですよね。
小学生だからしょうがない。
でもそれを隠さずに「こういう結果が出たのはこう言う理由が考えられるので次は気を付けてやる」というのをまとめに書きました。
それで学年代表に選ばれてたんで(@五年生当時)、全然問題ない証しだと思ってます。
あと、自由研究で間違いや失敗っぽい!って思って焦っちゃうことが多い事をいくつか羅列しておきます
●大きさを計測してグラフにしたら一個だけやけに大きい/小さい
→気にしなくてOK!
一般的にこれは外れ値と言います。
個体差の大きい物や小さい物が混じってしまったり、うっかり計測をミスしたりするとこうなります。
大人の研究の現場でも結構あります。
なので外れ値としてその後の計算(平均とかを出すのならば)からは除外して問題ありません。
●失敗実験の後に再実験したら成功したんだけど両方必要?
→自由研究の清書はストーリーだと認識してみると必要かどうかの判断がしやすくなります。
しかもその失敗実験があるとストーリーが読みやすくなるのか、逆に読みづらくなるのかで模造紙に入れるかどうか決めてみてください。
もし入れない場合には、実験ノートなどを添付しておくのがいいかも。
私も時間があったからやってみた実験でも、主目的に即さない内容の実験は模造紙の方には入れず、実験ノートの方に入れて参考資料として添付して提出していました。
逆に模造紙の方に入れる場合には、どうして一回目は失敗し、二回目は成功したのか、しっかりと考察を付けておく必要があります。
それが無いとただの運よく出来ちゃっただけっていう科学的でも何でもない事象の羅列になっちゃいます。
自由研究に失敗したらまとめ
●再実験はしてもしなくてもOK
●失敗と思われる結果であっても、それは本来の結果にならなかっただけの立派な結果なので、どうして失敗してしまったのかをまとめれば問題ない
自由研究のやり方ってコレと決まっていないように見えますが、実は完全にノウハウです。
って言うか、小学生がやる研究なんで、大学生がやる研究とやることは同じなんです。
ただ、実験のスケールや言葉の難しさが違うってだけで。
そう考えると、研究のやり方を小学校で教えてから宿題として出しなさいよ!って思うんですけどね。
こればかりはどうにもならんようです。
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