恵方巻きって作ったり買ったりして、そのまま丸ごと食べてもいいんですが、ちょっと大きすぎですよね。
小さい子がいる家庭だと切ったほうが食べやすいし、断面がきれいなので切り口を見せた方がインスタ映えします。
どういう盛り付けをしたらきれいに見えるのか、どんなお皿だと美味しく見えるのか、お寿司屋さんで勤務しながらそのコツを教えてもらいました。
恵方巻きをはじめとした巻き寿司の盛り付けのポイントを紹介します。
恵方巻きの盛り付け方 きれいな盛り付けのコツ
お寿司屋さんとかで出てくるお寿司って、すでに盛り付けが一つの価値なんです。
お寿司屋さんに複数勤務していましたが、盛り付け方一つとっても練習が必要な場合もありました(特殊な物は特に)。
でも巻きずしはちょっとだけコツを掴めば簡単にきれいに見えるように盛り付けが出来ます。
(盛り付けは出来るんですけど、写真撮るのは下手くそなんでセンスが無いのはスンマセン!泣)
太巻き、細巻、恵方巻き、巻き物に関してはどれも共通しているのが①断面を上に向けて見せることと②高さを見せる工夫をするのがポイントです。
この二点をクリアしているオススメの盛り付け方がこの二種類です。
●斜めに盛る
一般的な太巻きを8等分にしたら、端っこを一個横向きに盛り付けます。(今回はお皿が小さめだったので二つ置いてますが)
それを枕にするようにして、ほかの7切れを斜めに立てかけて行くやり方です。
この時、両端は見えると美しくないので見える側の断面は全て切った面が見えるようにします。
●平で重ねて盛る
一段目と二段目に分けて盛るやり方です。※本当はちゃんとした平皿でやるべきです。これはお皿の形がよろしくない・・・。
さすがに三段目があるとくどいかな・・・。
一段目を斜めにずらすと綺麗に見えます。
また、平で盛る際にも端っこは見えないように下向きに盛り付けてみてくださいね。
①断面を見せるは、これは言わずもがな、恵方巻きにどんな具が入っているのかを見せる工夫です。
寿司職人の人は巻く時点で断面がどんなバランスで具が見えるようになるのか計算しながら巻いている場合もあります。
だから恵方巻きは一本丸々かじらないとダメだとは思わず、断面の美しさもぜひ楽しんでもらいたいです。
また、見せちゃいけないのが端っこ。
ココはお寿司屋さんでも内側にして見えなくしてお出しする部分です。
エビフライ巻きのエビの尻尾やカイワレなどが飾りとしてわざとはみ出しているのでなければ、見える側面には全て切断した断面になるようにしてみてください。
②高さを見せるはただ平たく持ってしまうとのっぺりして綺麗じゃない!ということです。
ハーフカットはまだしも、ただの輪切りにしてしまうと高さが無くってお皿に盛ると扁平になりがちです。
和食では山水盛りといって、奥を高く手前を低く盛りつけることで奥行と立体感を出します。
恵方巻きは一品なので山水盛りまで意識しなくても大丈夫ですが、それでもただ漫然と置くよりも高さを意識した方が断然綺麗に見えます。
ハーフカットなどの長さがある切り方をした場合には、お月見のお団子のように3-2-1段にしてみたりすると高さが出ます。
また、同じように盛り付けてもなんか上品さにかけるなぁ~と思ったら、お皿のサイズを大きい物に替えてみてください。
お皿ってお料理を乗せるものでもあるのですが絵画で言うところの額縁的な効果もあります。
なのでお皿ぎりぎりめいっぱい盛り付けるとTheいつものご飯って感じになっちゃいます。
(私が今回しでかしているやつですねwww)
でも何もない空間⇒間(ま)を作ると、上品に盛られているように見えて、同じお料理でも美味しそうに見えるんです。
感覚としては空間は2~3割ほどあれば大丈夫。
もしお皿の端っこまでギリギリになりそうだったら、思い切って一回り以上大きいお皿を選んでみてください。
と、ここまで盛り方のコツを紹介してきましたが、盛る前に上手に切れていないと見栄えもへったくれもありません。
『恵方巻きのきれいな切り方 包丁で切るには巻きをきれいに!』で恵方巻きを上手に切るコツを紹介していますのでよければチェックしてみてください。
恵方巻きを皿に盛るならどんな色を選ぶと映える?
切った恵方巻きの盛り付け方は分かったけど、じゃあより綺麗に見せるためにはどんなお皿を選んだらいいのでしょうか?
実は基本的なお皿のルール(?)として、お料理の色と反対の色を使うと綺麗に見えるという法則があります。
赤いマグロのお寿司が白や青のお皿に乗っているのはそういうわけ。
また、黒っぽいお皿にウニ軍艦というのも黄色い色が映えますよね。
ということは、恵方巻きは黒い海苔巻だから白いお皿をチョイスすればいいのか!と気を急く前に、もう一つの法則を紹介します。
それは白いお皿はどんな料理にでも合う、黒いお皿はお料理を映えさせる、ということです。
確かに太巻き・細巻どちらも黒い海苔なんですが、でも断面は白ですよね。
なので黒でも白でもどちらでも構わないんです。
ただお皿の色の効果を考えてみると、
黒⇒重厚感があって上品に見える、具材の赤や緑が映える
どちらもいい効果が期待できるんです。
そのため、あなたが恵方巻きをどういう風に見せたいのかによってお皿の色を変えてみてください。
きれい・明るい・楽しそうに見せたい場合には白いお皿。
上品・大人っぽい・高級に見せたい場合には黒いお皿。
同じ恵方巻きでもお皿一つで見え方が変わります。
ちなみにお寿司屋さんでまな板を分厚くしたような木の板皿(長角高台ゲタと言います)でお寿司が出てくることがありますよね。
アレを真似して木製のお皿を使ってみるのもいいかも?!と思われるかもしれませんが、木の材質が違い過ぎてちょとおすすめできません。
お寿司屋さんの長角高台ゲタはヒノキ(ちゃんとした物)で出来ています。
百均などで手に入る木製の器はどちらかというとカフェ的な雰囲気が強いので、丸みがあるデザインが多かったりするので和食であるお寿司とはちょっと相性がよろしく無いようなのです。
もちろん和風に作られた木製の器であればお寿司とは相性がピッタリなのでオススメです。
また、お皿に盛り付ける際に手に入るのであれば笹を敷くのをオススメします。
お寿司屋さんでお皿の上に大きな緑色の笹が敷いてあることがあるかと思いますが、あれは熊笹と言います。
熊笹は酢飯がペタペタとお皿にくっつくのを妨げる役割がありますし、実は殺菌効果もあります。
ただの飾りじゃないんですよ~!
なのでサッと水分を拭き取った笹の葉をお皿の上に敷いて、その上に恵方巻きを乗せると見栄えもアップ。
熊笹は冷凍で長期間の保存も可能なので、たくさん量が入っているのを買っても行事食のたびに解凍して使い切ることが出来ます。
熊笹の保存については『長期保存可!料理用笹の葉は冷凍 レシピ・作り方』をチェックしてみてください。
恵方巻きのキレイな盛り付け方まとめ
●お皿は白か黒がおすすめ
●熊笹があるとワンランクアップの雰囲気になる
パックとかに入ったままを出すとお皿が汚れないので楽と言えばらくなんですけれど、出来ればお皿に盛って綺麗に見せてほしいな!と作り手としては思います。
最近は様々な種類の恵方巻きがあるので、いろいろな恵方巻きを家族で楽しめるようにカットして盛り付けて楽しんでみてください。
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