あじの開きを簡単に美味しく食べたい!
満腹になったところでグリル掃除したくない!←こっちが本音
ということで、あじの開きをフライパンで焼くのに、どうしたら美味しく焼けるのか?
そのコツや注意点、自分なりに気を付けていることなどです。
あじの開きをフライパンで美味しく焼く方法
そもそもあじの開きをフライパンで焼く事はどうなのかという話なんですが、NHKの初心者向け料理番組なんかでも紹介されるぐらい、最近はポピュラーなことなんじゃないのかなと思います。
フライパンで焼き魚を作ることは別に手抜きだとか思わないですし、普通に美味しくいただくぐらいのポテンシャルは十分にあります。
しかし、グリルとはやはり勝手が違うので、得手不得手をちゃんと理解したうえで焼かないとパサパサになったり、思っていたのと違う出来になってしまったりするので注意は必要かなと思います。
準備する物
まず材料です。
●フライパン(テフロン加工の物が望ましいですが、そうじゃなくても大丈夫)
●フライパンの蓋(ふっくら仕上げたり、臭いが気になる場合にはあった方が良い)
●魚用アルミホイルシート あるいは オーブン対応のクッキングシート
テフロン加工のフライパンならば焦げ付きにくいのでなくても大丈夫な場合があります。
百均の私はいつも魚用のアルミホイルシート(片面がシリコン塗装してあってくっつきにくい)を使っています。
ただ、一部のフライパンではアルミホイルを使うと傷がついてしまうものもあるので、その場合にはオーブン対応のクッキングシートを選んでみてください。また温度には十分に注意してください。(対応温度はパッケージに書いてあります)
●あじの干物
焼く前に
焼く前に干物の状態を確認します。
干物を買った時にすでに冷蔵であれば、焼く15分前ぐらいに冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。
一方で冷凍してある干物に関しては、二種類の見解があります。
①冷蔵庫で3~4時間かけてゆっくり解凍してから焼く
②ドリップが出てうまみが流出してしまうのを防ぐために冷凍のまま焼く
私は面倒なので②の方法で焼いてしまう場合が多いですが、カチカチに固まっているあじの開きってフライパンの上で浮いてしまって火が通りづらいなと感じています。
なので余裕がある時は事前に冷蔵庫に戻し、ゆっくりドリップが出ないように解凍してから焼きます。
冷凍状態で焼く場合には、解凍した物よりも弱火・長めの時間で中まで火を通さなければならないので、焦げないように注意が必要です。
フライパンでの焼き方や時間の目安
あじの開きの大きさ・厚み、またフライパンの癖によっても時間は大きく左右されるので、あくまで時間は目安です。
①フライパンを中火で余熱する
②クッキングペーパーなどを敷いてあじの開きを皮目を下にして焼き始める
③中火~強火で5~7分焼く。この時蓋をするとしっとり焼き上がる
④焼き目が付いて、魚の目が乳白色になってきたらひっくり返す
⑤弱火~中火にして2~3分焼く。この時蓋をするとしっとり、蓋を取るとパリッと焼き上がる
⑥全体に美味しそうな焼き目が付いたら盛り付けて出来上がり
最初に焼く側ですが、フライパンでの調理に関しては皮目を先に下にするタイプの人と身を先に下にするタイプの人の両方がいるようです。
ただ、皮目を先に下にして焼く人の方が多いようなので、今回は皮目を先に焼く方法を紹介しました。
魚のフライパン調理に関しては絶対にこうしなければ絶対にダメ!という正解はあまりないようで、お好みでいろいろなアレンジと共に焼き加減を調整することができます。
フライパンであじの開きを焼く際のコツと注意点
フライパンであじの開きを焼く際に、どういう風にすれば焼き加減を上手くコントロールできるのか?
色々な方法があるようなので、自宅でできそう、そして自分の好みの焼き方になるように調整してみてください。
●蓋をして焼くとしっとりふわふわになるが、皮がパリッとは焼けない
●蓋を取って焼くとパリッと焼けるが、焼きすぎると身がパサパサで固くなる場合があるので注意
●ホイル・クッキングシートを使うパターンにおいて、最後に大さじ1の水か酒をシートの下に流し込んで蓋をして蒸し焼きにするとジューシーになる
●仕上げに少しみりんを回しかけて蓋をしても風味が良くなる
●染み出てくる油をキッチンペーパーで丁寧にふき取ると皮がパリッと、見た目も良くなる
●油は出てくるのでフライパンに油を塗る必要はないが、どうしても焦げ付く場合(そしてシートが無い場合)には少量のサラダ油かバターをしいて焼く場合もある(風味が変わります)
私は皮目がパリパリでゼイゴまで食べられるぐらい焦げているのが好みなので、蓋はせずに背側をかなり焦げるぐらい焼くのが好きです。
その分、身が固くなってしまう場合があるので少し火加減を弱く時間を長めにしていますが、問題なく焼くことが出来ています。
フライパンであじの開きを焼くメリット・デメリット
フライパンで魚を焼くメリットはどう考えても『掃除が楽!』ということだと思います。
上手くやれば掃除要らないぐらい(いや、水洗いぐらいはしますけどw)綺麗なままですしね!
また、蓋をして調理する場合には部屋に魚のニオイが充満するのを抑える効果も多少はあるようです。
そして当たり前ですがグリルを使わないことで、グリルに魚のにおいがこびりつき、他の食品の調理に躊躇する・・・なんてことも無くなります。
一方で、残念ながらデメリットもあります。
というか、フライパンを使って魚を焼いた場合って「焼き魚」というよりも「ソテー」なんですよね。
同じ商品のアジの開きを焼き比べてみました。
(上・グリル)
(下・フライパン)
グリルと違って余分な脂が落ちないので、脂を拭き取ったとしても表面の雰囲気が変わるのが分かります。
反面、焦げるわけではないので尻尾などはフライパンの方が綺麗に残っていますね。
油ひいて焼いたわけではないので、正確にはソテーではないのですが、それでもやっぱりグリルで焼いたのとは違います。
一番の違いは香りだと思います。
香ばしい香りがフライパンだとちょっと物足りない、油が下に落ちないので少し油臭くなる感じです。
逆にそれが美味しいと感じる人もいるので、好みかな?と思います。
グリルとフライパン、どちらが好きか食べ比べてみるのも一興ですよ~!(私は味はグリル派でしたが、洗いものの面倒臭さに負けて最近はフライパン一択になっています)
フライパンであじの開きを焼く際の臭い対策
さて、グリルほどではないもののフライパンで魚を焼くとそれなりに魚臭さが部屋に充満します。
中にはフライパンの方がオープンだからニオイがきついと感じる人もいるそうです。
そこでフライパンでアジの開きを焼く際のニオイ対策です。
●換気扇を回すのを忘れない
●蓋を十分に利用して臭いを低減
●ホイル蒸し焼きにしてしまう(好みで日本酒を振りかけ、皮目を下にしてホイルで包む。アルミホイル上部に焼き加減の確認が出来るようにしておく。大きさにもよるが強火で1分、弱火で3~5分焦げ目をつけて出来上がり)
最後のは別の料理へ一歩踏み出している感(笑)がありますが、臭いをカットできるうえに、油はねもガードすることができます。
しっとりふっくらジューシータイプの焼き加減がお好みの場合には、丁度いいかもしれません。
グリルであじの開きを焼く方法
フライパンでのアジの干物の調理が便利すぎるのは分かりましたが、一応グリルでの焼き方も押さえておきたいと思います。
グリルの焼き加減を基本として、「これよりしっとりしているのがいいな」とか「皮目がぱりぱりの方がいいな」とかフライパンの方で調整してみるといいかもしれません。
片面焼きグリル(上火)での焼き方
①焼き網にサラダ油もしくはお酢を塗って1分程度余熱しておく
②身を上に皮を下に、頭を奥に尻尾を手前にしてグリルにあじの開きを入れる
③中火以上で5~6分程度焼いて、身が白く目が乳白色ぐらいになったら裏返す
④弱火~中火にして2~3分焼く
⑤程よい焦げ目が付いたら盛り付けて完成
一度の食事に3枚以上焼く場合には、グリルじゃないと焼き切れない場合もあります。
フライパンと併用したりすることもあると思うので、グリルでの焼き加減も覚えておくと調整しやすくなると思います。
美味しいアジの開きの選び方
と、焼き方でああだのこうだの言っても、やはり元が美味しい方が断然おいしくなります。
なので美味しいアジの開きを選んで、それを上手く焼いて美味しい干物を味わう!
そのためにはまず美味しいアジの開きの選び方です。
●丸みがあって肉厚なものを選ぶ(大きくても脂が乗っていない物は体全体が長細く、身も薄くなります)
●肋骨の部分が白っぽく脂肪・内臓脂肪が付いている物
私が主にアジの開きを買う際にはこの2点を見るようにしています。
鮮魚ではなく水産加工品ではありますが、産地・時期・大きさによって脂ののり方が結構違いますし、お店によって漬けこむ液の塩分濃度他色々が違って味わいが全然違うことも良くあります。
また、フライパンで焼きやすいアジの開きという意味では
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骨まで食べられる干物というのもあります。
中骨が無いのでフライパンで調理するのが楽なんですね(反り返りづらいと思います)
フライパン調理の方が楽だから、それに合うアジの開きを選ぶと言うのも一つの手かなと思います。
あじの開きの保存方法
アジの開きを代表とする干物は、塩水に漬けてから干すことで保存が用意になった食べ物です。
・・・とはいえ!やはり空気に触れていれば乾燥しますし酸化して味が落ちていきます。
そのため冷蔵のあじの干物は早いうちに食べ、食べるまでに時間がかかる場合には一枚ずつラップに包んで冷凍庫に入れて保存します。
この際に、なるべくまっすぐ冷凍するようにしないと、フライパンで冷凍のまま焼く場合には反ってしまってフライパンに接着せず、上手く焼けない場合があります。
私はバットやタッパーなどに重ねて入れて、他の冷凍食品に押しつぶされたり曲げられたりしないように注意をしています。(臭い移りも気になるところなので)
万が一冷凍焼けしてしまったアジの開きは、その程度にもよりますが日本酒を吹きかけてから焼くとふんわり戻ることがあります。
「もうこれは無理だろ・・・」というレベルで冷凍焼けしてしまった場合には、私は揚げ物にしてしまうことがあります(冷凍焼けの程度による)
アジの開き以外の魚の冷凍も、大抵カレー粉味付け(つまりカレー粉で風味を全部かき消すw)の揚げ物にすれば食べられることが多いので・・・と言っても最終手段すぎるので、あまりオススメできる方法ではありません。
同じようにフライパンで美味しく焼ける干物
今回はフライパンでアジの開きを美味しく焼く方法について追及してみましたが、実はアジの開き以外の魚の干物もフライパンを使って美味しく焼くことが出来る物があります。
魚じゃない(笑)
ほんのり日本酒をかけてふっくら焼き上げると柔らかくて美味しいですが、グリル出焼いたほうが香ばしさが出るので、お好みで使う調理器具を変えていいと思います。
一夜干し甘塩するめ【冷凍】中 3枚入【浜坂産】(干物・スルメ・するめいか・スルメイカ・真イカ・烏賊) 感想(0件) |
●味噌漬け(西京漬け)
どれだけ味噌を拭き取って焼いてもグリルだと焦げてボロボロになりますが、フライパンだと弱火で調整できるのでかなり上手く焼くことができます!!
西京漬けは絶対にフライパン派!
感想(162件) |
●ハタハタやイワシの丸干し系の干物
丸干し系の干物もフライパンで焼くことができます
アジの開きと違って裏表がないですが、裏返すのは一回にしないと身が崩れるので注意
ニギス丸干し【冷凍】約200g【浜坂産】(沖ギス・オキギス・きす・キス) 感想(4件) |
↑これは私が好きなマイナー深海魚のニギスの丸干し
深海系の魚の独特の脂の風味があり、ときどきカゴシマニギスという別の種類が入っているのが楽しいです※個人的見解(下あごが出ているのがニギス、上あごが出ているのがカゴシマニギスという分かりにくさが魅力)
●みりん干し
味噌漬けと同じで焦げやすいのでフライパンを使って弱火で焼く方が美味しくいただけます
感想(4件) |
●丸干し系の小魚の干物
網から落ちてしまいそうな小魚、あぶって食べるタイプの物は特にフライパンで炒めるように乾煎りすると一気に火が通せるので楽ちん♪
他にもホッケやカマスなど、いろいろな干物がありますが基本はアジの開きと同じです。
ただホッケは大きいので入りきるかな・・・・私は頭を落としたくないのでグリルの方にお願いすることにしました。
最後に
フライパンで焼いた干物は、焼き魚じゃないと言われる人も中にはいます。
確かに焦げ方が違うので風味や香ばしさが違うと言えば違います。
でも時短・洗いものが楽ということを考えれば、コスパ的にはありじゃない?!って思って、最近はもっぱらフライパン派。
物は試しにまずは一回『フライパンで干物』試してみてからグリルと比較してみてください。
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