二月に入って今年一番最初のカレンダーをめくってみたら
「あ、今年ってうるう年だったんだ!」
ってよくなります。
四年に一度くる珍しい2月29日がどうしてその日に来るのかもよく分からず、とりあえず一日多いんだなぁ~ぐらいの感覚で過ごしてきました。
が、前回のうるう年を気が付くのがあまりにも直前過ぎて、牛角のキャンペーンをみすみす見逃す羽目になったことから、うるう年とは何なのか・暦と季節・計算方法などを学び直してみました。
ただ漠然と過ごすよりも、ほんの少しだけ「うるう年って何なの?」をプラスして今年は過ごせるかと思います♪
うるう年とは一体なんなのか?
うるう年の法則と計算方法
うるう年はおおよそ4年に一度巡ってくる、うるう日(2/29)がある年のことを言います。
大抵の人がオリンピックイヤーがうるう年だから4年に一度という覚え方をされているかもしれませんが、実はコレはちょっとした勘違い。
実は4の倍数の年なのに閏年ではない平年の年もあります。
どうしたらそうなるのかというと以下の三つの法則に当てはめて計算するからです。
① 西暦を4で割って割り切れたらうるう年
② ①のうち、西暦を100で割って割り切れたらうるう年ではない
③ ②のうち、西暦を400で割って割り切れたらうるう年
①の法則は広く知られていますが、②③を知らない場合に混乱してしまうというわけです。
そのため例えば未来の話をすると、2100・2200・2300年は4で割り切れますがうるう年ではないですが、2400年はうるう年となります。
同じ理由で2000年はめずらしく100で割り切れるのにうるう年の年という400年に一度の年でした。
と言っても現在2020年、次回②③の法則が必要になるのは80年後なので・・・なかなか遠いですねw
どうしてうるう年は4年に一度になった?
ではなぜうるう年は4年に一度(ただし例外有)になったんだろうか?という点です。
そもそもうるう年とは、暦と季節のずれを修正するために設けられる日です。
このずれがどうして生じるのかというと、地球が太陽を一周する時間(公転周期)が約365.25日で、1年で0.25日分のずれが生じてしまうからです。
4年で1日分になるので、4年に一度うるう日を設けて暦と季節がずれないようにしましょうと決めたのがユリウス暦でした(紀元前45年に実施)。
ところが地球の公転が365.25日なんてピッタリなわけはなく、正確には365.24218944…日と0.25日には若干足りません。
この微々たる差を何百年と放置し続けたところ、キリスト教の復活祭(イースター)がずれてしまう事態に。(実はキリスト教においてイースターは最も大切な祭日なんです)
このずれを修正するために1583年、ローマ教皇グレゴリウス13世がグレゴリオ暦に改暦をしました。
グレゴリオ暦ではうるう年は400年間で97回と定め、100・200・300のところで平年を挟むようにしてあるんですね。
うるう日が二月に設定された理由
しかしながら、何で2月に設定するのかってちょっと中途半端だなぁと現代人は感じるところです。
もし一日足すなら最初か最後にしてくれればいいのにって私も子供の頃思っていました。
ところがユリウス暦の時代、つまり古代ローマの時代は農耕暦だったため一年の始まりは春3月。
二月は一年の終わりだったのです。
そのため実は当時の人の感覚からしてみると、全く中途半端なところに入っているわけではないということです。
うるう年に誕生日
年齢の計算方法と誕生日
うるう日生まれの人って4年に一度しか誕生日が来ないから年とらなくていいよねぇ~っていう発想、絶対にどこかで通る道だと信じて止みません。
もちろん誕生日が少ない=プレゼント貰えない!っていう発想もありますが・・・。
ですが、全く持ってそれは嘘であって、うるう年の2月29日生まれの人もちゃんと毎年一歳年をとります!
80年経過でようやくぴちぴちの二十歳です♪とかいう展開はありませんw
日本では年齢の加算については「年齢計算ニ関スル法律」という法令で定められていて、この法令の中で年齢は誕生日の前日の24時に加算されると決められています。
そのためたとえ2/29が来なかったとしてもちゃんと28日の深夜に一歳年を取るシステムになっているんですね。
ちなみに世界を見回してみると、イギリスなどでは別のタイミングで年齢を加算させるようになっているので世界共通認識というわけではありません。
ただ、法律的にはそう言われても29日が来なかったらいつ誕生日会するの?って思いたくもなります。
お誕生日自体はというと、前後のどちらかの日にずらして選んでいる人が多いみたいです。
考え方としては「29日が来ていなかったら3/1に生まれていたはずだから次の日ね」って感じでしょうか。
うるう日生まれの人
4年に一度のレアな日の誕生日の人ってそんなに多くないでしょ、って確かに普通の日の生まれの1/4の確率ではありますが、ちゃんと存在します。
●赤川次郎(小説家)1948年
●峰竜太(俳優)1952年
●飯島直子(女優)19680年
●吉岡聖恵(いきものがかりボーカル)19840年
世間に疎い私でも知っているような超有名人を集めてみました。
ちなみにマンガの登場人物ならもっと意図的に誕生日を設定できるから多いんじゃないかしら?と思っていたのですが
●不二周助(テニスの王子様)
●薬師カブト(NARUTO)
●本田速人(こちら葛飾区亀有公園前派出所)
他にもいるんですけど有名どころ?を取りそろえてみました。
なぜか全員ジャンプ出身者になりました。
サンデー出身者はうるう年とは好きじゃないのかな?
ちなみに物に目を移してみると、実はスカイツリーが竣工したのが2012年の2/29です。
改行は5月22日なので「スカイツリーが生まれた日」というのはどちらなのか判定が難しいところですが、意外なところで意外な物がうるう日生まれだったりするんですね。
うるう年2020年はどんな年?
2020年の出来事(予定)
そんなこんなで(どんな何だ)2020年はうるう年です。
どんなうるう年になるのか今からワクワクしているところではありますが、予定としてすでに発表されている物もちょっとチェックしておきたいと思います。
2020年は東京オリンピック
いだてんを見てオリンピックってこんな大変な物だったんだなぁというのを実感したところで、東京オリンピック(二回目)です。
一部札幌開催の協議もあるので、そこんところどうなのかなぁという感じですが、ともかくとして安全にやってほしいなと思っています。
ちなみにオリンピックイヤーは基本うるう年ですが、1900年パリオリンピックは100で割れる年なのでうるう年ではありませんでした。
・・・というパリですが、実は東京の次がパリなんですよね。
奇遇だなぁと思うところです。
2020年アメリカ大統領選挙
実はアメリカの大統領選挙はうるう年の11月3日から行われます。
というのもアメリカの大統領の任期は4年、しかも大統領が人気の途中で辞任したり亡くなったりしても副大統領が昇格して人気を引き継ぐので、基本的にはずれません。
ただし大統領選挙自体は11月から始まりますが、実際に開票されて就任式があるのは年明け1月20日です。
2020年うるう日にヤフオクドームが改名
まさかの!ですが、福岡ソフトバンクホークスのホーム球場である通称ヤフオク!ドームが、まさにうるう日の2/29に改名します。
野球ファンなので「また名前変えるの?」って感じなんですが、今度はなんと福岡PayPayドームというお名前になるそうでございます。
ぺいぺいどーむねぇ・・・・ちなみに私自身はヤクルトファンなのであんまり行く機会がない球場でございますね。
うるう年にまつわること
色々と謂れがありますが、迷信だったりご利益があったり商業的に効果があるイベントだったりと、種類は様々です。
何を信じるかはあなた次第・・・?
うるう年はお墓を買うな?!
コレはもう迷信と分かっているので大丈夫です。
実は日本では江戸時代までは太陰太陽暦と言って、月の動きに合わせた暦を使っていました(今の西暦ではないということです)。
その際に暦と季節を調整するために定められていたのは1日のうるう日ではなく、1か月のうるう月。
そして当時のお武家さまたちのお給料は年俸制。
一カ月も多い年なのにお給料は据え置きったら、そりゃぁ節約しないといけませんよね。
だからお金がかかるお墓や仏壇、タンスなどの家財道具は買わない方が良い、という風に言われていたのが、現在に名残として残っているというわけです。
別に縁起が悪いからというわけじゃないので気にしなくても大丈夫。
ただし、現代におけるうるう年2/29で1日多い効果は経済的にみるとGDP(国内総生産)に影響するとされ、推計を調整するぐらいの影響力はあるらしいです。
まぁ国民全員が+1日生活したら、それなりに大きなお金が動きますもんね。
うるう年はお遍路へ!
こちらは迷信なのかご利益を信じていくのか、あなたにお任せ案件です。
実は四国霊場八十八カ所を巡るお遍路は、うるう年に行くとご利益が三倍になると言われています。
お遍路を始めた河野衛門三郎というお人が、20週してようやくお大師様に会えた年がうるう年と言われているからです。
また、お大師様を追いかけるのではなく、逆に回れば会える!ということでうるう年には八十八カ所目から逆に回る逆打ちというのをするとさらに良いとされています。
ですがただ逆にめぐるのは大変な様子・・・。
お遍路には一度は行ってみたいなぁと常々思っているのですが、最初の一回はうるう年に当てないようにしたいと思いました。
うるう日には逆プロポーズをする!
コレは海外の風習です。
英語圏では、うるう日に女性からプロポーズをすることが許されており、男性はこれを断ってはいけないとされています。
遡ってみると5世紀アイルランド発祥のようですが、1288年スコットランドの女王がこの風習に関する法律を作ったりと、実はかなり歴史があるみたいです。
ちなみにイギリスではうるう年になると結婚指輪の売り上げが二割上がるとか・・・すごいですね。
うるう年とオリンピックの関係
うるう年とオリンピックイヤーの関係
うるう年は4年に一度、オリンピックの年に該当するという覚え方は、一部の年では違います。
これまでに1900年のパリ開催のオリンピックだけ4倍の年に関わらず、平年でした。
次に平年に行われるのは2100年、80年後のオリンピックなのでまだ影も形もありません。
それはさておき、どうしてオリンピックは4年に一度うるう年に開催なのか?ということが気になります。
遡っていくと諸説あるようですが古代オリンピックが8年に一度の開催だったことが一つ大きな理由のようです。
8年の半分の期間である4年に一度というスパンを近代オリンピックが踏襲する形になったという説が今のところ有力です。
なぜオリンピックはうるう年と同じ年になった?
しかしながら4年に一度というのがうるう年とは関係なかったとしても、じゃあ最初の開催の年がうるう年になるように狙っていたのか?何か深い意味があるのか?と色々と勘繰ったのですが・・・
実はあまり関係ないみたいです。
IOCが明言しているわけではないので正確な情報は分からないのですが、どうやらたまたま第一回アテネ大会がうるう年の1896年に開催された模様。
ちなみに近代オリンピックの父と呼ばれるクーベルタン男爵がオリンピック復興計画をパリ万博で議題に揚げたのが1894年。
その二年後に第一回大会が開催されたので、もし一年でもずれたり、あるいは準備に時間がかかっていたりしたら歴史が変わったかもしれませんね。
次のうるう年はいつ?
次のうるう年を知るための計算
毎回毎回うるう年の二月になってから「うるう年じゃん!つぎいつ?!」ってなるんですが、あらかじめ分かっていれば(?)こんなことも無いのになぁと思っていました。
そのための計算方法としては先ほどの法則をそのまま計算してあげればいいんですが、まぁ順序ってやつがあるかなーと。
① 西暦を4で割って割り切れたら②へ、割り切れなかったら平年
② 西暦を100で割って割り切れたら③へ、割り切れなかったらうるう年
③ 西暦を400で割って割り切れたらうるう年、割り切れなかったら平年
ちなみにこれをExcelにお任せするには
と書き込みます(A1のセルの位置に計算してほしい西暦の年数を入力します)。
・・・とまぁこんな風には一応出来るのですが、現代社会って世知辛いんで調べた方が速いという説を推しておきます。
うるう日と干支や曜日の関係
何らかの法則があるという意味では、干支と曜日にも法則があります。
簡単なのは干支、十二支なので4で割り切れますね。
つまりうるう年になるのは、子(ね)・辰(たつ)・申(さる)のどれかの年です。
他の十二支はなりません。
一方で少しだけ厄介なのが曜日、こちらは七種類ですし365日も倍数ではありません。
しかしちゃんと法則性があり、「日→金→水→月→土→木→火→日(最初)」の順序で28年で一回りします。
つまり2020年と同じ曜日のうるう年になるのは28年後2048年ということ。
その時、令和は30年です。
一体どんな世の中になっているんでしょうね。
まとめ
様々なうるう年に関わることを見てきましたが、うるう年というのは結局のところ暦が狂わないようにするための予備日です。
私なんかは「のんびり休む日でいいじゃん」ってかまえています。
なんならいっそのこと、祝日にでもしてほしいぐらいです・・・。
海外では跳躍の日leap dayと言われており、縁起がいい日らしいので、今年のうるう日は思いっきり楽しみたいと思います!
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